Daily Archives: March 2, 2014


フィリピンでは家の中を蟻やゴキブリが闊歩するのは当たり前のことだ。ゴキブリは捕獲器や毒餌をおいて気をつければ、気にならないほどにすることはできるが、蟻はなかなか退治が難しい。私のベッドの脇のテーブルにも、ちょっと食べ物を落としたりすると、朝、目が覚めると蟻がたくさん寄ってきている。 しかし、ここに来る蟻(だと思うが)は、とても小さくて、肉眼では蟻かどうか識別できない。テーブルの上の点であって、動かなかったら埃かどうか区別がつかないほど小さい。しかし、その動きは活発で通常の蟻と同等の動きをするから、すぐわかる。  比較のために耳かきをおいて撮影したが、耳かきの先の左上と右下にいる。右は拡大写真。    前の写真と同じだが、左の写真のどこに蟻がいるかお分かりだろうか だから、この蟻を指で狙い撃ちにしてつぶすのが日課となっている。しかし、これが気配を感じると、健気に逃げるのだ。ボールペンの点にしか見えないこの蟻に、手足があって、脳もあり、判断して行動する、なんて信じがたいところだ。また、通常の蟻の様に、出会いがしらに情報(餌のありか)を交換しているようにも見受けられる。歩く早さは秒速1~2cm、体長の10~20倍も走る。体長、約2mの人間に換算すると秒速20~40mとなる。  2匹のありが一丁前に情報交換をしている様子だ 拡大鏡で見てみると、確かに手足があって、お腹と頭のふくらみから、蟻のように見える。もしかしたら虱や他の動物かも知れないが、その行動から蟻の類と見れる。 私のカメラではここまでが限界で、まだ、よく実像がわからない そして夕べ、彼らが、まさに蟻である証の行動をしたのだ。私が食べたチーズの長さ7~8mmの屑がテーブルに落ちていたが、それを一匹の蟻が運んでいたのだ。しかもまるで、自分の10倍もあろうかというチーズの屑を軽々振り回しているのだ。動画がアップロードできないのが残念だが、こんな怪力は蟻以外の何者でもない。 左上に蟻がしがみついているが、このチーズの屑を振り回す様は豪快だ 彼らもどこかに巣があって、そこで共同生活をしているに違いないが、こんな小さな生き物にも組織や役割があって、一つの社会生活を営んでいるなんて、なんとも感慨深い。これから、指で狙い撃ちする代わりに餌でもおいて置いてやろうかなどという気持ちになってしまう。 のど飴を砕いておいておいたら、一時間もしないうちに大量のミニ蟻が集まってきた。今度はかなりクリアーに撮影できた。まさに社会生活を営む知能を感じさせる 翌朝、小さな蟻が見当たらず、大きめの黒い蟻が現れていた。数は少ないが、小さい蟻を駆逐してのど飴に食らいついている。大き目といっても普段見かける蟻の中では最小の部類だ。これが秒速5~10cm(人間に換算すると秒速50~100m位)くらいで走りまわってとても可愛げがない。そのため、早速、退治することにした

脅威のミニ蟻 2014年3月2日


お子さんをフィリピンの学校に入れて子育てをしている奥さんの招待で、マカティ、サルセドのコンドミニアムのプールにKIANをつれて行った。ゴム製のプールは経験のあるものの本物のプールはKIANにとって始めての経験だった。一緒に連れて行った双子は、さっさとメインのプールで遊びを始めているが、KIANは怖がって子供用のプールに近づくことさえためらっている。しかし、水遊びが大好きなKIANがそのまま黙っているはずがない。私の手を引いてプールに近づき、あわててヤヤのところへ戻ってくることを繰り返していたが、30分後、ついに子供用プールのへり、10cmくらいの深さの部分に足を入れた。そうなったら水遊びの達人のKIANの独壇場だ。 しばらく、プールのへりで遊んでいたが、この深さは経験済みだから、怖いはずもない。水を足でけったり、浮き袋をつかって泳ぐまねをしたり、いつもの水遊びを繰り返している。その間、約30分。無理強いするのも良くないと思い、そのまま遊ばせておいた。当方は、少しでも涼しい日陰に隠れていた。           そうこうしているうちに他の子供たちが遊ぶ深い部分、といっても、50cmくらいで、KIANの腰ぐらいの深さだが、KIANは足をつっこんだ。このぐらいなら倒れても起き上がれるから危険なことはない。しかし、この深さはKIANにとって未体験ゾーンだ。そこに入ろうとしてバランスを崩して、顔が水につかった。そうしたらKIANはあわててプールから出てヤヤのところに飛んでいて飲んだ水を吐き出す。しかし、強気のKIANは「唾を吐いただけ」と言い訳している。ちなみに唾は「サライバ、Saliva」というが、KIANはこんな言葉も使いこなしている。   泳ぐというには程遠いKIANだが、約一時間、本物のプールを満喫したKIANは、そろそろ帰ろうという声に素直にしたがってプールを出て家路についた。外ではアランおじさんが車でお出迎えだ。それにしてもまだまだ遊びたいとダダをこねたのは双子の方だったが、KIAN、もうすぐ4歳の一夏の経験だった。今後、毎週、恒例のサイカの食事の後はプール遊びになるかもしれない。私も一緒に泳げば、いい運動になるのだろうが、ちょっと気が進まないところだ。しかし、水の中に入ってKIANのお相手をするくらいは良いかなとも思う。

KIANのプール初体験 2014年3月2日