5月26日はキムの誕生日だ。その前の日の25日は息子の誕生日で、前の前の日の24日は、親しくしている退職者の誕生日で、盛大な共同誕生会が期待された。しかし、急遽、息子が日本へ帰ってしまったので、キムの誕生会だけになった。 女の子の18歳の誕生日は特別で、デブー(デビュー)といわれ、晴れて大人の仲間入りをするいわば、成人式だ。家庭によっては、姻戚のほかクラスメートなど招待して、ホテルのレセプションホールを借り切って、結婚式並みに盛大にやるくらいだ。この日は同年代のビアンカ(息子の許婚候補)とドナ(メイド)が友人代表として参加した。ちなみに、男のデブーは21歳だが、男のデブーの式というものはお目にかかったことがない。 当日まで、どんな誕生会を催すのか決まっていなかったが、結局、おなじみのルートンマカオの中華レストランで、内輪の食事会だけとなった。しかし、たまたま、マニラに来ていた両親の母親(ロラーおばあさん)も参加して、総勢16人の大食事会になった。もちろん、万難を排して、父親のカーネルも参加した。娘のデブーを欠かしたとなると、生涯うらまれることになる。 父親から恒例の赤いバラの花束をプレゼントされて、おめかしするキム(左)。右の写真は、ジェーンの長髪禁止令により、かなり短めに髪を切ってきたキムとビアンカ、18歳らしく、とても可愛らしくなった。 両家のロラが会うのはめったにないことで、バプティスマル、デブー、結婚式、それに葬式くらいのものかもしれない。 子供6人を含むとは言え、16人で5300ペソ、ケーキを含めても一人頭400ペソ足らずで済んだが、ルートンマカオの安い、おいしい、量が多いの三拍子の面目躍如だ。ただし、飲み物は我が家のしきたりで、私のビール以外は注文させない(飲み物は何もここでなくともどこでも飲めるし、割高だ)。 近所のレッド・リボンで買ったきたケーキには大きな18をかたどったいうローソクが立てられていた。誕生ケーキとあらば、すぐに自分でローソクを吹き消さないと気がすまなかったKIANだが、この日は、アテ・キム(キム姉さん)の誕生日としっかりわきまえていた。 反対側の席から、大声で、Happy Birthday Ate Kim、I love you、などと大声で会話するKIANとキム。年の離れた仲の良い姉弟だ。