ターミナル3がセブパシフィック航空専用のターミナルとして開港したのが、6年前の2008年8月だった。あれから、6年、紆余曲折を経て、ついに本格的運用を開始するに至ったのだ。ちなみにターミナル3の完成から12年の歳月を要したという、なんとも政治の理不尽さを感じさせる。この遅れによる経済損失はとてつもない金額になると創造される。「マニラ国際空港(NAIA)第3ターミナル開港 2008年8月13日」「マニラ国際空港(NAIA)第3ターミナル開港(その2) 2008年8月19日」 6年前に開港したターミナル3は、世界最悪の空港として名高いターミナル1の汚名を挽回すべく最新のターミナルだったが、その利用は、長らくセブパシフィックのみが利用する状態だった しかし、ターミナル1からターミナル3へ移行するのは限られた航空会社であり、目当ての航空会社の便がどこへ到着するのか、よほど気をつけないと、ターミナルを間違えてしまい、出迎えるものにとっては、頭痛の種となる。何しろ、ターミナル間の移動は、最低30分はかかり、特に、現在、ターミナル1/2と3をスカイウエイで結ぶ工事をしているので、ターミナル間の道路は、四六時中渋滞しているのだ。 ちなみに、従来は、ターミナル1が外国の航空会社、ターミナル2がフィリピン航空(PAL)専用、ターミナル3がセブパシフィックと例外的に全日空が使っていた。ターミナル4は他のドメスティック航空が使っているが、ターミナル3では、さらにフィリピン航空のドメスティック便の一部が使っており、これが、混乱の元となっている。 こんな現象が国際便でも起こるのだ。マニラ新聞やプライマーのフライト・スケジュール表にも到着ターミナルは書いていないので、チケットを持っている到着客に聞くしかない。逆に到着する人が出迎えを頼む場合は、到着ターミナルと教えないと、いくら待っても空港で迎えの人に出会えないという事態になる。ちなみに日本からのダイレクト便は、当面、ANAとDeltaのみがターミナル3に到着することになるようだ。 現在、セブパシフィック、ANA、Delata等が利用するターミナル3だが、JALはターミナル1に留まっている この日、タクロバンからPAL便で到着する客の出迎えを依頼された。PAL=ターミナル2との先入観から、予定の時刻にターミナル2に出迎えに行ったが、到着便の案内にタクロバンからの便がない。煙にまかれた思いで、スタッフに聞いてみると、タクロバンからの便はターミナル3に到着するという。ちなみに、案内板にはセブ、ダバオ、イロイロなどからの便しかなかった。 あわててターミナル3に向かったが、逆方向は比較的すいていて、15分くらいで到着することができた。便も遅れていて、客を待たす羽目には陥らないですんだ。ちなみに、PALの便のうち、タクロバンやボラカイ(カティクラン)などからの便はターミナル3に到着するので、必ず到着ターミナルを確認してから出かけないと、あわてることになる。 私が使っている三菱モンテーロはSUVタイプなので、荷物もたくさんつめて便利だが、車両規制で月曜は使えないので、月曜は三菱ランサーで行くしかないが、この車は、大きなトランクが一個しかつめない。車両規制やら到着ターミナルやら、出迎えは、現在、私にとって一番頭の痛い問題だ。