Yearly Archives: 2015


12月に入ると街は人で溢れ、渋滞もすさまじいものがある。そんな時、退職者の依頼で、マニラを一周するツアーを決行した。渋滞でほとんど動きがとれないと危惧されたが、日曜のせいか、案外と予定通り回ることができた。 はじめに立ち寄ったのがマカティの中心地、レガスビリッジの日曜マーケット、毎週日曜日、駐車場で開かれるマーケットだが、周辺のコンドミニアムに住む外国人が多く訪問し、有機無農薬野菜や特徴のある商品を購入することができる。 次がカーティマール・マーケット。ここは数百件のペットショップが立ち並ぶことで有名で、写真は熱帯魚の王様、アロワナとディスカス、この手のアロワナの価格は10万ペソをくだらない。 この日、カーティマールのウエットマーケットが何故か見つからない。聞いてみると隣に新らしい施設ができて移ったとのこと。そこは従来のウエットマーケットとは一線を画す近代的で(?)こぎれいなマーケットが広がっていた。ただ商品は一緒だ。 次に向かったのがバクラランの問屋街。年末とあって、全国各地から仕入れに来る人々やらでにぎわっていた。しかし、こんなところにも車が入り込んでいて、まさににっちもさっちも行かない状況に陥っていた。   次はモールオブエイシア(MOA)、さすがMOAという雰囲気で、やはり人で溢れかえっていた。     歴史地区イントラムロスの目当ては世界遺産サンアガスティン教会だ。日曜とあって運よく結婚式に遭遇することができた。 次は、今日の目玉、トンドのスラム街だ。その迫力にはあいかわらず目を見張るものがあるが、人々が案外清潔な格好をしているのに気がついた。 フィリピンで一番信仰を集めるというキアポ教会の参道は人と屋台でで埋め尽くされる。教会の内部はやはり身動きができない。 この日の終わりはチャイナタウン。いつもの屋外レストランで安い、うまい、量が多いの三拍子そろった中華料理を満喫した。3人でたべても500ペソもいかない。この後は夜のエルミタ・マラテを通過してマカティに戻ったが、退職者のたっての願いで、カラオケなどの花街もを覗いてみた。

師走のマニラツアー 2015年12月21日


経費節減のため、見送られてきた30周年創立記念パーティがクリスマスパーティを兼ねてPRAのあるCitibank Tower34階のHill Top Restaurantを借り切って12月11日に開催された。Inivitation for PRA Party 20151128_0001 創立記念パーティーが行われるということを耳にしたのは、ほんの一ヶ月前のことで、PRAのハビタン部長に、毎日のように例のCenturyan(世紀人)を招待して欲しいと頼まれた。PRA会員の最高齢の鏡さんは102歳で、ヌエベヘシアのカバナツアンに住んでいる。同じくPRA会員の息子さんにコンタクトをとったところ、元気ではあるものの、長旅は無理だという。その旨をハビタン部長に伝えるとせめて息子さんに出席してもらって代理で賞を受け取って欲しいととのこと。鏡さんは申し出を快く受けてもらったが、ハビタン部長からは、そのほか、5人の日本人を招待して欲しいと頼まれた、マカティにお住まいの方に声をかけたが、フィリピンで子育て中の奥様、3組(総勢10人)に参加してもらえた。 広くアナウンスされていなかったせいか、招待客は案外と少なくて、日本人と欧米人が主体だった。しかし、色々な出し物や景品があり、楽しいもだった。ただ、鏡さんの案内役なのでVIP席に座らせられて、皆さんと交流できなかったのが残念だった。また、隣の席には、入管のKANTA弁護士(アトニー・カンタ)が座っていて、彼のサインのある私のパスポートを見せたら、記念にと写真に取っていた。ちなみに彼は、私がPRAにいたころ(2004~2006年)マカティの入管のトップで、退職ビザのスティッカーのサインは、すべて彼が行っていた。 パーティに先立ってPhili Health(国民健康保険)とPRAの合意書のサイン会(右がPRA新GMのカバンサッグさん)。今日からSRRVメンバーはPhilihealthに加入が可能となったが、年間の掛け金は15000ペソと意外と高く、還付金の詳細は今のところ不明。 すべてのセレモニーは、国家斉唱で始まる。歌や踊りを披露してくれた少女隊は孤児で毎年PRAのセレモニーに参加している 前列のVIP席にはPRAのGMのほか、Philihealthの会長さんなどのお偉いさんが座っている。Centuryanの表彰をお父さんの代理で受け取る鏡さん。一緒に移っているのはカバンサッグGM、家田PRA日本人クラブ会長、それにハビタン部長   […]

PRA 創立30周年記念パーティ 2015年12月21日



フィリピンはクリスマスをもっとも長く楽しむ国というのが定説で、10月に入ると、街はクリスマスの飾りでにぎわい始める。さらに11月1日のハロウインが終わると、街はクリスマス一色だ。そこで、クリスマスの飾り付けを紹介したい。 我が家のクリスマスランタンとコンドの入り口の飾り 高級コンド街、ロックウエルのパワープラントモール内部の飾りつけ、このトナカイは電動で動くすぐれものだ       マニラ空港(NAIA)ターミナル3はキリストの生誕の場面で飾り付けをしている マカティスクエアの和食レストラン街、リトル東京内ではバンドが入っていた、主要な飾りはなんと提灯だ マカティ市の目抜き通り、アヤラアベニューは毎年、道路の端から端まで精細なイルミネーションで色どられる シャングリラホテルのロビーはさすがに見事な飾り付けだ           最近、土曜のランチでお世話になっている「はつはな亭」の入っているHERALD SUITES Hotel のロビー 久しぶりに立ち寄ったCITY OF […]

クリスマスがやってくる2015年12月21日


オーナーが変わってしばらくご無沙汰していたマカティアベニューの韓国料理SEOULが我が家の外食の定番に復活した。SEOULは、ホテル・飲食店が立ち並ぶ、マカティアベニューの北のはずれ、Kalayaan Aveの次のGen. Luna通りをちょっと東(高層ビルとは反対側)に入ったところにある。付近はいかにも下町風だが、ハングル文字が跋扈する韓国街だ。SEOULは焼肉が主体だが、対面の店はシーフードがメインで、両方とも本場韓国料理を提供する店として捨てがたい穴場だ。    そもそもの馴れ初めは、私が2008年韓国KBSの特集番組の取材を受けた際に、そのスタッフらに連れて行かれたのがここだ。ここは、まさに韓国そのもので、ここにいると韓国にいる錯覚に陥るそうだ。それからしばらく病みつきになって通い続けたが、オーナーが変わってから、数年、ご無沙汰していた。ほとんど忘れかけていたが、何を急に思い出したのか、ジェーン夫妻がKIANを連れて行ったら、大喜びだったので、また行こうと言い出したのだ。それで早速、日本からやってきた息子を含め、我が家全員で出かけていった。 料理は焼肉主体だが、キムチなど豊富な野菜の漬物がありがたい。しかも只でお代わり自由。スープやそばなどのどんぶりものも色々あって、なかなかのバラエティーだ。 メニューを見ると豚肉やどんぶりは300ペソ前後で従来と変わりない。しかし、牛肉の料理は1000ペソ前後でがくんと高くなる。どうもそれがご無沙汰していた理由らしい。しかし豚肉さえ取っていれば、5人で1500ペソ程度とリーゾナブルだ。 翌週、再度出かけていったが、いつもなかなかの満足度だ。KIANも一丁前に食事をしている。もっともKIANはご飯に醤油をかけて食べるのが大好きで、どこへ行っても醤油ライスが主食だ。

韓国料理 SEOULが我が家の定番に復活 2015年12月6日



しばらく前になるが、KIANが両親に伴って、ランドマークのおもちゃ売り場を訪問した際、Jurassic Worldのレゴの前で動かなくなってしまった。両親は、こんな高いおもちゃを買う金はないとKIANの願いを一蹴した。それからKIANは寝てもさめてもそのレゴを買ってくれと両親にせがんだ。寝言にまで出てくる始末だったそうだ。 そこまで来ると両親の根負けで、私に買ってやってくれと頼み込んできた。普段は、おもちゃを買いすぎると小言を言われるている私だから、ここぞ出番と張り切ってランドマークにKIANを連れて行った。ようやく目当てのレゴを探し当てて、値段を見たら、目が飛び出るような値段だ。たかがレゴに8000ペソの大枚をはたくのは、私でさえ大いにためらう。しかし、ここで拒否したら、私への信頼は失墜するし、またまたKIANは夢でうなされると思い腹をくくった。今年のクリスマスのプレゼントの先渡しという理由をつけて買ってやることにした。 組み立てはクヤ・ケイシ(息子)の役目だ。出来上がりが待ちきれないKIANはクヤ・ケイシのそばを離れない。そして、その後も、買うおもちゃはレゴと決まっている。もちろんそんなに高いものは買ってやれないが、数百ペソも出せば、KIANに丁度よいレベルの中国製のレゴが買える。 しかし、レゴのよいところは、古いものでもそれを部品として何か新しいものを自由に組み立てることができることだ。幼少時代をレゴとプラモデルですごしたという自称するクヤ・ケイシは、その後も古い部品を使ってKIANが喜びそうな車や飛行機を組み立ててくれた。KIANも負けずに何か作って自画自賛している。作品を食事時や寝るときもはなさない。最近のレゴは、クヤ・ケイシがレゴで遊んでいたことに比べると様々なキャラや部品があって、かなり現実味を帯びたものが作れておもしろそうだ。 つい最近までは、キャラ一個を組み立てるのがやっとだったKIANだが、このJurassic Worldモデルをきっかけにレゴの組み立てにはまったようだ。まさに5歳という年齢はレゴの適齢期なのだ。KIANはレゴの組み立てに数時間、夢中になっておりテレビ漫画や携帯ゲームを上回る集中振りだ。レゴは、子供の空間の想像力と創造力を培う優れもののおもちゃとされている。単純な足し算を繰り返す公文の宿題は大きらいなKIANだが、レゴに集中している間は、空間という課題に挑戦して、おおいに力(リョク)を養っているに違いない。 毎日、公文の宿題に音を上げているKIANだが、私が見ても、5+3、6+3などを延々と繰り返すだけで、面白みも何もない。先日、公文の帰りにコインを出して、5ペソコイン、2枚で幾らになるかKIANに聞いてみた。KIANは困惑した顔で、55ペソなどとあてずっぽうに答えていた。5+5=の計算は紙の上ではできても、5ペソ+5ペソは10ペソになることがわからない。どうも数字というものの概念はまだあやふやらしい。 KIANに勉強はきらいかと聞いたら、面白くないからきらいと答え、また、遊びは好きかと聞いたら、面白いから好きと答えた。何故と聞いたら、もちろん答えはない。勉強が好きだという子供はいないし、遊びがきらいな子供はいない。いたとしたら、何か異常な状況があるからだ。だから、勉強=遊び、にしたら、誰しも喜んで勉強するに違いない。空間の勉強を授業形式でやったら面白くもなんともないだろうが、レゴなら、勉強嫌いのKIANでも何時間も夢中になれるのだ。 公文の算数にしてもそれを遊びにしたら、KIANも夢中になるだろう。算数をしながら遊ぶ、それがすなわちゲームだ。トランプや囲碁将棋で、子供は遊んでいるうちに足し算や引き算、さらには図形というものを勉強することができるのだ。以前チャレンジしたもののKIANが小さすぎてギブアップしてしまったが、まさにゲームで遊ぶときがやってきたのだ。 動物の子供が子供同士で遊んでいるのは大人になったときの狩りや戦いのトレーニングだそうだが、子供の遊びも将来の実生活のトレーニングなのだ。アイスクリームなどもKIANにお金を持たせて買いに行かせるのがいいだろう。お金を勘定する、それがまさに算数なのだ。ある物知りのお母さんが、子供がどうしても数字の概念を把握できなかったら、数字のあとに円をつけるとイメージがつかめると言っていた。5ペソコインが2個で10ペソになるという体験をKIANに積ませることが大事な時がきたようだ。

KIANは現在レゴに夢中(その3) 2015年12月6日


最近、我が家でもてはやされているのがバージンココナッツオイル、クエン酸そして重曹だ。これらはいずれも食品だが、万能薬品といってもいいくらいの優れもので、これさえあれば、医者も薬もいらないとさえ言われている。 バージンココナッツオイルの効能については以前、このブログで紹介したので今回は割愛する。「奇跡の食用油、ココナッツオイル2015年7月13日」 クエン酸と重曹の効能は大分前に伝え聞いていたので、手に入れて使ってみた。しかし、何の自覚症状もないので、忘れかけていた。しかし、最近、親しくしている人たちの強い勧めで、我が家の住民が(ジェーンやキム)こぞって使い始めて、その効果を絶賛した。私が何の自覚症状がないのは、どこも悪くなくてすこぶる健康だからにちがいない。ちなみに、私は、薬というものを一切常用していない。 クエン酸(Citric Acid)は、酢、梅干、トマト、レモン、グレープフルーツなどに含まれ、昔から疲れたらクエン酸と言われている。クエン酸は体内の毒と言われる乳酸をエネルギーに変えて体をアルカリにして万病に効くそうだ。だから、トマトが赤くなると医者が赤くなる、ともいわれ、医者の天敵だった。 一方、重曹(NaHCO3 炭酸水素ナトリウム、Bicarbonate Sodium))はベイキングソーダ(Baking Soda)とも呼ばれパン作りや料理、水回りのよごれや家の掃除に使用される。私が子供のころはお腹の調子が悪い時は重曹と相場が決まっていた。身体を弱アルカリに保ち、体内の酸を中和し、美容と健康に大きな効果を発揮するそうだ。 こんな良いものも、時代とともに忘れ去られ、その効能を知って常用する人も減ってしまった。その原因は、これらが安すぎることだ。これらが行き渡って人々が健康になると薬も医者も要らなくなってしまうので、医薬の世界で葬り去られてしまったのだそうだ。これは、ココナッツオイルが受けた迫害にも似ている。 先日、息子が久々にフィリピンにやってきた時、到着時から体調を崩し、強い腹痛と水のような下痢に悩まされていた。息子は薬嫌いで、下痢の特効薬、イモジウムを勧めても拒否して、2~3日、外出もままならない状況だった。そんな時、やおら、私がほったらかしておいたクエン酸を飲んでみたいと言い出した。昼に飲んだのだが、数時間後、直ったと、息子がうれしそうにしていた。まさに劇的な効果を発揮したのだ。それ以来、息子は、クエン酸無しでは生きていけないとまで言い出している。 クエン酸(英語名Citric Acid)をフィリピンで探してみたがどこにも見当たらない。仕方なく、日本からやってくる人にお願いしたが、500gで400円程度で、簡単に買えたそうだ。私としてはクエン酸を水に溶かして飲むのも寂しいので、ダランダンの生ジュースを飲むようにしている。グレープジュースもいいが、高いし、輸入物は何がはいっているか知れたもんではない。ダランダンのすっぱみがなんともさわやかで、成分的にはクエン酸と大差ないものと思う。ダランダンの生ジュースは健康の元 2015年4月12日 ジェーンとキムは歯磨きに重曹を使っているという。使いするぎるとエナメル質がなくなってしまうとも言うが、歯を白く美しくする効果があるという。そして、キムが口を開けてた歯と矯正ブレスレッドを見せてくれた。たしかにブレスレッドは光輝いていた。さらにキムはブレスレッドのおかげで口の中が傷ついて口内炎ができて痛くて仕方がないという。そこで重曹を傷口にこすりつけたら、翌日には完治してしまったそうだ。 重曹はパン作りにつかうベーキングパウダーだからスーパーでも簡単に手に入る。ちなみに一ポンド(454g)で47.95ペソ(125円)と格安だ。只、ジェーンはフィリピン製は品質に不安があるから日本から取り寄せたいと主張している。        

我が家の万能常備薬 クエン酸と重曹 2015年12月3日



APECの6連休、さすがに退屈して農場からやってきていた息子とプエルトガレラを訪問した。ここはマニラにもっとも近いビーチリゾートとして有名で数百のリゾートが立ち並ぶ海水浴とダイビングのメッカで、このブログでも何度か紹介した。 KIANも5歳となり、先日のライアビーチの訪問で味をしめビーチには目がない。しかし、パパカーネルの都合があわず、息子との二人旅となった。前日、両親がビコラノ語で、我々がビーチに行くと、話しているのを、聞いて、KIANが血相を変えて私の部屋にやってきた。「ダダ(私)は僕をおいてビーチにいくのか?あるいは、ママは嘘を言っているのか」と詰め寄る。回答に窮して「ママを説得してKIANも同行させるようにしろ」と話をしたが、浮かぬ顔をして部屋を出て行った。 翌日、早朝、APECの交通規制を危惧してボボイにバタンガス港まで送らせ、9時ごろには港まで到着することができた。船で一時間ほどでプエルトガレラに到着したが、早速、KIANから電話が入った。「ダダはビーチにいるのか、帰ってきたら噛み付いてやるから覚悟しろ」と怒っている。 サバンビーチはマニラではあまり見かけない白人と、どこでもいっぱいの韓国人で相変わらずにぎわっている。日本人はほとんど見かけない。息子の勧めでSABANG HILL RESORTに宿を取ったが、高台で全室が海に面していて、いかにもビーチリゾートの宿だった。宿泊代は、スタンダードで一泊2000ペソ、安くはないがリーゾナブルだ。サバンビーチの眺望がすばらしい。しゃれたプールやレストランもこぎれいだ。        サバンのビーチは、同じプエルガレラのホワイトビーチに比べて、少々狭苦しいが、泳ぐというより、ここを基地にしてダイビングを楽しむ人が多い、船を下りて左に進んでビーチのはずれを右に登るとSABANG HILL RESORTがある。目印は通路を挟んでレストランにしてしまっているTind’s Restaurantだ(写真右下)。 サバンビーチの特徴は、マニラにも劣らない夜の街があることだ。家族連れならホワイトビーチが適しているが、男連れならサバンがいいだろう。狭い路地にその手の店がひしめいている。 ところでKIANの追求の手は緩まない。帰りのボートの中で、再び携帯のベルがなった。「今どこにいるのか、ビーチに行ったのか」、さらにボートのエンジン音を聞いて、「その音はビーチの音に違いない、僕はビーチの音を知っている」と、ダダはたじたじだ。昼過ぎ、戻ってきたら両親とお出かけ中で留守。夜、帰ってきたら、早速私の部屋に来たが、ドアの外で照れくさそうにはにかんでいた。息子は、どう口裏を合わせようかと心配していたが、所詮5歳の子供であり、私の顔さえ見れば期限は直るのだ。

プエルトガレラのサバンビーチリゾート訪問 2015年11月30日


17日(火)から始まったAPECは、一週間、首都圏に未曾有の渋滞をもたらした。14日(土)は、まだまだ大丈夫だろうと空港の先までタクシーで出かけていった。しかし、すでに各国の閣僚がフィリピンに到着し、幹線道路が封鎖されていた。そのおかげで、走ったこともない裏道を迂回するはめになり、かつその迂回路が大渋滞してにっちもさっちもいかないはめに陥っていた。   反対側のマカティに向かう高速道路は車が糞詰まりの状態だった(左)。郊外の道路沿いには塀の小屋を作って人が暮らしていた。 その帰り道は、APEC中は前面封鎖される予定のロハスブルバードが通行可能でバクララン、大使館、そしてブエンディアを経由して戻ってきた。その間、すでに警備は始まっており、APEC中、25000人が全国から動員されたという警官が警備につきはじめていた。 会場に近いロハスブルバード通り沿いには多くの兵士が警戒の準備をしていた(左)。庶民の買い物どころバクラランには屋台が一層されて普通の町並みになっていた(右) エドサ通りとロハスブルバード通りの立体交差からながめると、エドサ通りはすでに閉鎖されていた(左)。日本大使館はロハスブルバード沿いにあるためにAPEC開催中は回転休業となる(右) 16日(月)はAPECの休日の前日だったが、夕方のマカティは、ほとんど車が動かず、歩いてマカティを縦断して約束のマカティアベニュー沿いのTIANTIANレストランにたどりついた。朝方、健康のためにPRAまで歩いたので、その日は、2回もマカティを歩いて縦断するはめになってしまった。 17日(火)から20日(金)はAPECの4連休で、17日(火)と18日(水)は家でじっとしていたが、19日(木)と20日(金)は息子のたっての願いでプエルトガレラのビーチリゾートに行く事になった。もしやの事態にそなえて、ボボイに送り迎えをさせたが、案外とスムーズに帰ってくることができた。しかし、20日(金)は各国首脳が帰国する日で、ゲリラ的に幹線道路が閉鎖されて、ひやひやの連続だった。 APEC専用レーンが設けられた高速道路。APECのために訪問した各国の首脳陣を拝めることなどはできないが、庶民はその形跡を垣間見るだけだ

APECで未曾有の交通渋滞 2015年11月30日



11月、世間を騒がせたのが銃弾所持事件だ。多くの旅行者が銃弾を保持していたということで空港の検閲で逮捕、送検された。旅行者ばかりではなくて、出迎えに来た人まで、手荷物検査で銃弾が発見され捕まった。 ほとんどの人は実際に銃弾を所持しており、お土産、あるいはお守りのために常時所持していたものだった。通常、ナイフなどを所持していた場合は、没収となるだけだ。しかし、銃弾となると、悪質とみなされた場合、送検される。例え送検されなくても数時間の足止めを食らい、旅行が継続できなくなり、大迷惑だ。なかには、自分は銃弾など所持していない、空港職員が隙をみて荷物に紛れ込ましたものだと主張した。その目的は、荷物検査で銃弾を発見して、それを見逃す代わりに何がしかの謝礼を要求する手口だ。 私も、息子からプレゼントされた小さめのアーミーナイフを常にポシェットに入れて所持していた。そのまま飛行機に乗ろうとして、検査に引っかかってしまった。離れたところに連れて行かれて、ポシェットの中を開けるように要求され、アーミーナイフが出てきた。その時、頭をよぎったのが、お金を渡して見逃してもらう手だ。1万円はする代物だから、500ペソくらい払っても痛くない。しかし、躊躇している間に没収されてしまった。そのあと相棒のジェーンに相談したら、すぐに件の空港職員を呼びつけて、探すよう指示し、10分くらいで出てきて、500ペソ支払って返してもらったが、さすがジェーン姉御だった。大分前には爪切りをとがめられて500ペソを支払ってことがある。この爪きりは20年位使っているドイツ製の一品で私の宝物の一つだったのだ。 ターミナルの外は旅行客および出迎え人でごった返す。中にはカバンをテープでぐるぐる巻きにしている人もいる 荷物検査で危険物が出てきた場合、それを見逃す代わりに金銭を要求するのは日常茶飯事で、空港検査員の貴重な収入源だ。そのため、銃弾を旅行者のカバンに忍び込ませて、それを荷物検査で発見し、金銭を要求するというマッチ・ポンプの疑いが庶民の間に広がった。空港警察と空港職員がぐるになっての犯行ということで、空港職員と警察の権威が失墜し、話は、大統領まで上っていった。この事態に、司法省が検事を送り込んだり、事件の再発を防止するために大幅な空港警察の増強が行われた。 ターミナルを巡回する警察官はどういうわけか若手で、悪しき風習にしたっていない若者を起用しているようだ。 しかし、空港警察員が増えると庶民は、さらに恐れをなすという悪循環となり、空港職員は無実を訴えて集会を行い、大統領は、フィリピンの空港は安全という宣言を行って、観光客の減少を食い止めようとしている。 空港に行くと荷物をテープでぐるぐる巻きにして銃弾を紛れ込ますことができないないようにしている人も目立った。また、空港内の待合室に入るためには荷物検査があるので、中に入らないで外で待つ人も目立った。庶民は、警官が銃弾を荷物に忍び込ませて、検査員が発見して金銭をせびるという話を信じて疑わない。  

銃弾所持事件で空港の権威が失墜 2015年11月30日


APEC 直前、国家公務員の給与が大幅にアップされるという法案が国会に提出され、年内可決を目指しているとの報道があった。民間の給与水準との大きな格差により、汚職を必要悪とみなす風潮が強かったが、それを是正して汚職撲滅を目指すという主旨だ。 ちなみに大統領は現在の月額16万ペソ(約42万円)が4年後には2.5倍の40万ペソ(約109万円)と大幅増となる。下級の公務員はアップ率が低く、4年後で20%程度。対象は国家公務員153万人、それに地方公務員が対象で、国民(就労者)の一割程度が恩恵に預かることになるだろう。 初年度580億ペソ(1500億円)、4年間の総額は2258億ペソ(5900億円)に達する。ちなみにフィリピンの国家予算は約2.6兆ペソ(6.8兆円)で、その8%に相当する。(2015年11月30日現在、1ペソ=2.6円) ------------現在の給与--------4年後の給与--ーアップ率 一般職員(一等級)   9000ペソ(23400円) ⇒ 11000ペソ (28600円) 22% 部長クラス(24等級) 56000ペソ(145600円)⇒ 93000ペソ(241800円) 66% 局長クラス(28等級) 88000ペソ(228800円)⇒153000ペソ(397800円) 74% 兵士・巡査       15000ペソ(39000円) ⇒ 16600ペソ (43160円)  11% 大尉・警部       39000ペソ(101400円)⇒ 56600ペソ    (147160円) 45% 参謀総長・警察長官 82000ペソ(213200円)⇒ 150000ペソ(390000円)83% 下級公務員あるいは兵士や警官のアップ率はわずかで、相変わらず日本の給与水準の10分の一程度だ。しかし、高級公務員や軍・警察の幹部は5分の一程度で物価水準を加味すると日本と大差のない生活水準が維持できるだろう。裏を返せば、これら高級官吏の給与・モチベーションを上げて汚職をなくそうということなのだろうが、高級官僚=権力=汚職という構図が見えてくる。 […]

公務員の給与が大幅アップ2015年11月30日