Daily Archives: February 5, 2015


息子が手塩にかけて育てていた黒豚が脱走した。黒豚の放牧地は金網で囲まれているのだが、黒豚が本気で体当たりすれば、ひとたまりもない。また、豚は地面を掘って、何か食べるものを探す習性があるので、フェンスの下も掘ってしまう。特に餌場の近くのフェンスはかなりへたっていた。 ちなみに黒豚のえさは、ぬかで、農場の米の副産物だ。だから、市販の豚の餌よりもかなり安くすむ。ぬかは、玄米を白米に精米する際に出てくるのだから、栄養豊富なはずだ。でも、それだけでは栄養が偏ってしまいそうだが、それは、放牧の良いところで、雑草や土の中の昆虫を食べたりして、元気に育っている。 そんな訳で、黒豚たちがこぞって塀の外へ逃げ出してしまった。目的は、単にえさ探しだから、畑の隅に行って、一所懸命土堀をしている。 すわ一大事とばかり、農夫のダニーを呼びつけた。いつも餌をやっているダニーの掛け声に黒豚は一斉にかけ散じた。ダニーは準備周到にぬかを持ってきており、黒豚たちはすなおにダニーの後を追って、一件落着となった。 まるで飼い犬のようにダニーの後を追って歩き去る黒豚たちは、とても可愛かった。息子が将来、農場経営の柱にしようと目論んでいるだけに、もしものことがあっては、心配したが、杞憂だった。

黒豚が脱走した 2014年2月5日


KIANのいとこのアレインは14歳、ハイスクールの2年生だ(右下の写真の左から2番目)。この日は、年長組の女の子5人が勢ぞろいして、ファームハウスの石畳で親交を深めていた。一方、年少組は、お猿さんの小屋の前に止めてあったトライシクルで遊んでいた。 その時、アレインが学校のクラブで練習している器械体操、床の演技を披露し始めた。色白で細身のアレインの演技は、なかなか見ものだった。それを見たKIANが、我もと闖入し、演技中のアレインを突き飛ばしたのだ。          そこで、アレインとKIANの競演が始まった。KIANにしてみれば、アレインが遊んでいるように見えたのだろう。KIANも開脚には自身がある。アレインのスタイルを真似るが、アレインの足の長さにはかなわない。今度は、ジャンプだが、私のバカチョン・カメラで見事、空中姿勢を収めることができた。 さらにKIANは何を勘違いしたのか。空手の構えを始めた。これが、後日、空手道場に通わせるきっかけになった。

アレインの器械体操にKIANが挑戦 2014年2月5日



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洞窟探検の後は、まずは、レガスピ市のなじみのアリバーレストランでランチ、そして、その後、ジェーンが将来、展望レストランを計画している土地を尋ねた。 レガスピ市の市庁舎の裏手の丘にあるジェーンの土地は、北にマヨン火山、東にレガスピ市を望む絶景だ。この日、マヨン火山は、雲に隠れて見えなかったが、レガスピ市は、ばっちりだった。そこには、ジェーンのもち物であることを示すたて看板が誇らしげに立っていた。 道路を挟んで反対側に1000m2ほどの、小高い土地があって、そこからは360度の景色を楽しめる。西側は広大な椰子の木林が広がっており、ここで、展望レストランとペンションを建設し、この子達に運営を委ねるという算段だ。未来のオーナーはもちろんKIANだ。幼くして、レストランのオーナーを約束された、KIANは幸せ者だ。 この日は、適度な風も吹いて、将来の夢を描きながら、心地の良いひと時を皆で過ごした。  

レガスピの展望レストラン用地訪問 2015年2月5日


ジェーンの勧めで、今日は、皆で近くの鍾乳洞を探検に行った。2~3度、行ったことはあるのだが、KIANにとっては初体験なのできっと喜ぶだろうという主旨だ。農場から車で一時間くらいのところにあるこの洞窟は、Hoyop-hoyopan Cave と呼ばれ、フィリピンでは、あまりおめにかかれない鍾乳洞だ。しかし、山の中腹にあるためか、水はほとんどなくて、美しいとは、ちょっと言いにくい洞窟だ。 農場に遊びに来ていたカレッジグループを伴い、トライシクルでタバコの街に向かったが、途中、年末のパレードに遭遇。ジェーンの長兄、ダシンの家で、教会に出かけていたジェーン一家を待つ。 カレッジが5人、ハイスクールが一人、それにKIAN、私と息子、それにカーネルとジェーンの総勢11人が7人乗りの三菱モンテールでぎゅうぎゅう詰めでで出かけた。年長組みで車はいっぱいだったので、後、7人の年少組みは、割愛された。1時間くらいで、 ホヨップホヨパンというおかしな名前の洞窟に到着。カーネルとジェーンは、どういうわけか車で待っているというので、子供達を伴って、急坂を登ること、約5分、いよいよ洞窟に到着だ。       ホヨップホヨッパンと風が吹き抜けるというような意味らしいが、暗闇に恐れをなしたKIANは、常に抱っこをねだる。私は、写真撮影に忙しいので、もっぱら息子が抱っこ役だ。 洞窟を突き抜けると反対側の斜面に出る。そこからは、マヨンの絶景が拝めるはずだったが、今日は雲って見えなかった。さらに、ちょっと上にある入り口から再び洞窟に入ると、天井にはこうもりがいて、KIANはものめずらしそうに懐中電灯をあてている。 大きな手のように見える鍾乳石には頭をつけて挨拶するKIAN。           洞窟を出ると、おきまりのお土産屋だ。記帳をしてから、皆、キーホルダーなど他愛のないものを買い求めていた。

洞窟探検 2015年2月3日