昨日まで、街頭そしてテレビで熱戦を繰り広げていた統一選(正副大統領、上院、下院、正副知事、州議、正副市長、市議、正副町長、町議、合計約1万8千議席)が、いよいよ投票日を迎えた。この日のために多くの有権者(18歳以上)は投票をするために田舎に帰り、投票率は70%を優に越えるそうだ。フィリピンでは、その地に6ヶ月以上住んでいないと投票権がないためだが(ちなみに候補者は10年)、投票日はマニラが空っぽになる。投票の結果は締め切りから24時間、11日の朝に判明するとのことだ。 選挙の宣伝カーは意外と少なく、党派ごとの演説集会とポスターが選挙運動の主体だ ここのところ暑い日が続いているので、サリサリは選挙ポスターを日よけに使っている 投票までの手続きはこうだ。①選挙権を満足する証明を提出して事前に登録する ②自分の整理番号を掲示板から探す ③受付で整理番号とIDを示して本人確認を行い投票用紙をもらう ④投票用紙に目当ての候補者に印を付ける ⑤投票用紙を機械で読み取ってもらう ⑥プリントされた投票の記録をもらって再度投票箱に提出する ⑦ 投票終了のマークを手に記してもらい二重投票を防止する 投票所に掲げられた投票の手順(タガログ語なので私には意味がわからないが) 掲示板のリストから自分の名前を見つけ、番号を確認する(日本のように投票のための通知は来ない) 番号を確かめ投票用紙を受け取る 統一選のため、大統領以外にも大量の候補者の名前に印を付けなければならない 投票用紙を自動的に読み取る機械(人の手を介さないので不正は起きようがない、ような気もするが蛇の道はへびらしい) 選挙となると熱くなり、暴力沙汰がおこることもしばしばで、前日からアルコールの販売や、店でアルコールを提供することは禁じられている。いわゆるアルコール・バンだ。しかし、外国人は大目に見られているようで、日本レストランではアルコールを提供しており、逆に多くの日本人以外の客もたくさん訪れていた。 コンビニ入り口のアルコール販売の禁止を告げる張り紙 コンビニの張り出しによると、アルコールの販売禁止は、5月8日12:00amから5月9日11:59pmとなっている。この場合、私には、8日の昼から9日の夜中までの一日半、販売禁止と読める。一方、マニラ新聞には8日の午前0時から10日の午前0時まで丸々2日間の販売禁止となっており、これが正解だ。フィリピンでは0時という表記をしないので、12:00amは午前0時の夜中のことで、12;00pmは逆に午後0時の昼間をさすのだ。だから気をつけないと深夜と昼を取り違えてしまう。いっそ、24時間表記を広めたらこんな混乱はなくなると思うが、フライトが1500や2300などと書いてあると、ほとんどフィリピン人は一体何時なのか理解できない。 コンビニのアルコール売り場は覆いをかぶせている 普段は渋滞がひどい月曜、早朝のパソンタモ通りに車の陰はほとんどない 私の住んでいるサンアントニオ・ビレッジにはビナイ大統領候補(現副大統領)が住んでいる。投票所のちょっと先には別の投票所(双子の片割れアリアの通う学校)があり、そっちを覗いてみた。投票所(学校)の至近距離にはビナイ候補の邸宅があり、ひょっとしたらビナイ候補の投票にでくわすかも知れないという魂胆だ。 […]