Daily Archives: July 14, 2016


KIANの育ての親ともいえるヤヤ・チュー以来、5人目のメイド(ヤヤ・リザ)がやってきた(ちなみに我が家では親しみをこめてヤヤもメイドもひっくるめてヤヤ・....と呼んでいる)。それまでのメイドはことごとく蒸発しまっていたのだ。 KIANが生まれたころはメイドとヤヤ(子守)ということで二人の使用人がいたが(ちなみにKIANが生まれて以来、5人ほどヤヤないしメイドが入れ替わったが長続きはしなかった)、その後、やって来たヤヤ・チューは、子守、炊事、洗濯、掃除と、一人4役をこなしたスーパー・メイドだった。ママ・ジェーンは給与を倍にするから、2倍働けと持ちかけたらしいが、昼間はKIANとずーっと一緒で、いつの間にか、炊事、そして洗濯と掃除をこなし、早朝未明から夜更けまで休む間もなく働いていた。二人の子持ちなので赤ん坊の扱いがなれていて、料理もそこそここなし、我が家にはなくてはならない存在となった。2011年の4月から、2014年3月までKIANが1歳から4歳まで、幼児期を世話してもらったことになる。 ヤヤ・チューはKIANの育ての親とも言える 毎週、土曜日、KIANとヤヤ・チューを連れてサイカ・レストランでランチをとるのが私の日課で、私にとっても心休まる楽しみだった。そんなヤヤ・チューがKIANが4歳の誕生日を迎えるころ、突如として姿を消した。なにか家庭にややこしい事情があり、夫以外の男の子を宿し、夫から姿を消すために行方をくらましたらしい(いつそんな時間があったのか不思議だったが)。ヤヤ・チューはKIANをわが子以上に可愛がっており、KIANも実の母のように慕っていた。しかし、意外にもKIANはヤヤ・チューがいなくなってから、ほとんどヤヤ・チューのことを口にすることはなかった。 KIANの横にいつも張り付いてKIANの面倒を見ていたヤヤ・チュー。この日は我が家でシャブシャブパーティだ そして次にやってきたのが、まだ二十歳そこそこのヤヤ・ドナだ。アテ・キムやビアンカと年が近いだけに、3人姉妹のように仲がよかった。土曜のサイカでの食事はもちろん、タガイタイやプールなどアウティングにも家族の一員として連れ歩いた。しかし、メイドとしての腕は今一で、KIANは、もはや手がかからなくなっていたが、炊事、洗濯、掃除をまともにこなすことができず、アティ・キムやビアンカのお荷物になっていた。ちょっとモダンな女でもあるので、近所の男どもからちょっかいがあって、夜な夜な外出するようになって、ママ・ジェーンの不評を買うようにもなっていった。 年齢が近いアティ・キム(右)、ビアンカ(中央)、そしてヤヤ・ドナ(左)は友達同士のようだった そんな彼女も、ある日突然姿をくらました。ヤヤ・ドナは元々、ママ・ジェーンの親友のところで働いており、暗い過去があるそうなので、ことさら気を使っていた。農場にいるときなどは、幸福感にしたって、涙さえ流していたものを、裏切られたママ・ジェーンの怒りはひとしおだった。その後、侘びが入ったそうだが取り合わなかったそうで、私にもヤヤ・ドナから連絡があったが、シカとするよう、お達しがあってほっておいた。家出した直接の原因は、アティ・キムとの口論だそうだが、ヤヤ・ドナとしては呼びもどされるに違いないという公算があったらしい。ヤヤ・ドナは、一年も、持たなかったが、KIANとしては特別の感慨はなかったようで、すぐに忘れてしまったようだ。 ヤヤ・ドナは農場に帰ったときも、農場に住み込んで手伝ってくれていた しばらく、アティ・キムとビアンカがメイド役をしていたが、二人とも学校に通っていたので、家の仕事が滞り気味だった。そこでやってきたのがヤヤ・オ-ディだった。28歳独身のいかにもメイドらしいい雰囲気だった。しかし、このヤヤ・オーディができもので、料理は抜群で皆をうならせるほど、洗濯、掃除もそつなくこなした。しかし、半年もしないうちに「10年近く働いた前の雇用主が戻ってきてくれと切願された」と辞職を申し入れてきた。その後、しばらくしてKIANの一言で、一旦戻ってきたが、数ヵ月後、やはり消えてしまった。関連ブログ「ヤヤ(子守)が帰って来た」参照。 ヤヤ・オーディは写真が大嫌いで、City of Dreamに行くときも顔を隠してしまった ある日、ヤヤ・オーディが私にさよならを言いに来た。それをママ・ジェーンに告げると、そんな話は聞いていないという。しかし、ママ・ジェーンの話によると、ママ・ジェーンの攻撃に恐れをなして、逃げ出したのだと、せせら笑っていた。詳しい話を聞くと、ヤヤ・ドナはビアンカをそそのかして、一緒に元の雇用者のところで働こうと画策しており、それをママ・ジェーンが嗅ぎ付けて、懲らしめようとしていたらしい。メイドとしては抜群のパーフォーマンスを示して、頭の良い子だった。しかし、頭が良いととなると、ずるがしこいこともするようだ。そのころ、ビアンカも大学を中退させられたので、将来に不安を持っていたらしく、誘いに乗りかけたらしい。 知らぬ間に撮ったヤヤ・オーディの唯一の写真(中央)この写真を見てKIANがヤヤはなぜ僕に怒っているのかと質問してきた […]

メイドが消えてしまった 2016年7月14日