Monthly Archives: January 2017


先日、PRAを訪問した際に、PRAの営業部長のバオティスタさんから、日本人の退職者をもっと呼んで欲しいと、声がかかった。即座に、SRRVの発行に4~6週間もかかっていては、とてもできない相談だと返答した。当方が扱った去年の申請者は一昨年の半分にまで減少したが、これは偏にビザの発行期間に要する期間が長すぎるせいだ。現役の人が4~6週間の休暇をとることは不可能で、せいぜい2週間が限度だと訴えた。バオティスタさんには、来週、マーケッター(PRA認定のビザ申請代行業者)の会議があるから、是非出席して、その辺のところをGM(PRAのトップ)に訴えてほしいと依頼された。 相棒のメリージェーンに相談すると、会議はタガログ語なので、私が出席したとしてもわけがわからないだろう、自分が出席して発言するから任せておけと心強いことを言ってくれた。ちなみに彼女は、現在のマーケッター組合長に次期組合長になって欲しいと打診されていたのだ。どうすべきかと相談された折、傍にいたKIANが、私が答える前に「YES」と結論を出してしまった。KIANはかなり権力志向が強いのだが、これは、将来、PNP(国家警察)のトップになれと、日ごろから周囲に言われていることに影響されているようだ。私としてもジェーンが組合長になれば、PRAのトップに影響力を発揮できるのでしめたものではあるのだが、この日司会役のエンマさんもその席をねらっているらしい。 マーケッター・コンファレンスの会場は熱気にあふれていた。中央の黒い服がジェーン 会議中にPRAの中堅職員と記念撮影(彼はドンボスコの同級生のパパだ)  KIANの公文の塾が終わったあと、PRAに赴いて会議の様子をのぞきに行った。別の用事を終えて、会議場外でを逡巡していると、KIANも一緒に中に入れと、サービス課の課長のピットさんに背を押された。まだ内装がほどこされていない空き部屋で会議は進行中だったが、こんな会議にKIANが闖入してもとがめる人もおらず、KIANも躊躇せずママ・ジェーンの隣に座って会議に臨んだ。 会議はまさにPRAのGM(General Manager)の吊るし上げで、「かつては5営業日(一週間)を標榜していたものが、2週間となり、さらに3週間、今では4週間、あるいはそれ以上かかっていることに対してPRAは入管、入管と言い訳をするが、本当に時間がかかっているのは、PRAなのではないか」とマーケッター組合のエンマさんはGMを攻め立てる。確かにPRAに督促すると、いつも書類はGMの承認待ちという答えが返ってくる。それに対してGMは「まだ私は赴任して2ヶ月、状況を把握するために、すべての事項にGMの承認をとるよう指示をしている」必死に言い訳をする。さらにエンマさんは「入管に問題があるのであれば、私に言え、私が入管にかけあってやる」と強気だ。 マーケッターとしてもSRRVを売り物にしているのだから、その売り物が引き渡せないとしたら、商売にならないので必死だ。ベテラン・マーケッターの女闘士、エンマさんは過去のPRAの約束や現状のていたらくを並び立ててGMを追求し、まさに、GMのつるし上げの様相を呈していた。なんだか、ドテルテ大統領を髣髴させる雰囲気だ。 マーケッター組合のエンマさんと前列に座って会議に加わるKIAN、中央の後姿がジェーン、左に顔半分が写っているのが組合長 GMも必死に言い訳をするが、ベテラン・マーケッター、閻魔様(左)の敵ではない  相棒のジェーンは当方が抱えている12月12日および、12月27日申請のビザ発行状況を問い合わせたが、PRAの担当者は入管のアクションが遅いとの一点張りだ。先日のクラークで起きた1000人を越える不法就労者の摘発で、入管のトップが数千万ペソの賄賂を受け取った疑いで更迭され、入管が機能していておらず、この2週間、一通もORDER(ビザ発行の承認書)がきていないというのだ。当方としても他に3名の退職者のビザを申請中で、3週間ちょっとの期限があるので気が気ではない。とにかくビザを発行するだけが役割のPRAがビザを発行できず、いくら言い訳を並べられたとしても、ビザ発行の代行を生業とするマーケッターにとってはまさに死活問題だ。   会議が終わってミリエンダ(間食)をとるPRAの職員と談笑するジェーンとKIAN  

大荒れのPRAマーケッター・コンファレンス 2017年1月29日


ピーナッツ(日本語では落花生、古くは南京豆と呼んだ)は枝豆とともにビールのつまみの定番だが、あまり良い印象は持っていなかった。クルミやアーモンドなどと比べて安物の感があり、味も劣る。また、ピーナッツは本来ナッツではなくて豆の一種で、油分が多く健康にもよろしくないされていた。しかし、ここのところ、よろしくないはずだった食品が健康に良いミラクル食品であるとの見直しが盛んに行われている。カカオ(チョコレート)、コーヒー、ココナッツオイルなどなど数え上げればきりがない。一方、食の基本だったはずの米、麦、麺、パン、とうもろこし、あるいは砂糖を代表とする甘いもの、植物油(サラダオイル)などへの風当たりが強い。その間、あまり取り上げられることのなかったピーナッツが、1月11日放映のためしてガッテンで、「長生きしたかったらピーナッツを食べろ」とまで言わせしめた。血管を強くして血糖値を下げ、含まれる各種不飽和脂肪酸はコレステロールを下げ、抗酸化作用があり、さらに肥満防止効果までもがあるという、奇跡の健康食品だというのだ。 はっちんで売っている殻付き落花生。殻付き170g、一袋168ペソ、フィリピン産の5倍以上する。ちなみに落花生の名前の由来は、地上で咲いた花が地面にもぐって実が成長することにちなんでいる 日本製の落花生(ただし中国山東省原産)はフィリピン産の落花生(右)に比べてはるかに大きく、味もよく、フィリピーノがおいしいと目を丸くしていた。フィリピン産のものは食べられたものではない。南京豆というくらいだから原産はきっと中国なのだろう  かつて、夜遊びをしてビールとつまみのピーナッツを散々食べて、帰宅して血糖値を計ってみると、いつも120前後と正常な空腹時血糖値なので不思議に思ったことがある。ピーナッツが血糖値をさげるということの裏づけがとれた。幸いフィリピンでもピーナッツは盛んに栽培されているのでどこでも安価に手に入る。我が農場でも栽培できるので、早速、生活習慣病の元凶であるとされる米の栽培をやめてピーナッツを栽培しろと指示したが、何を血迷っているのかと相手にされなかった。しかし奇跡のオイル、バージンココナッツ・オイルに続いて、身近なところに奇跡の食品が新たに登場したのは朗報だ。 道路沿いで釜でゆでた殻付きピーナッツを売っているが、渋滞で、いらつく運転手を癒してくれる。一カップ20ペソ、地方へ行けば半値以下だ 中身は小粒だが、運転中のおやつとしてはあっさりしていて丁度良い  フィリピンでは殻付きの炒ったピーナッツはほとんど見かけなくて、殻付きでゆでたものか、殻をむいて油で炒めたものが街頭で売っている(ただしマーケットでは殻付きの生のピーナッツが食材として売っている)。ゆでたものはなかな美味で健康的だが、油で炒めたものは何の油を使っているのかわからないので躊躇される。したがって、生のものを買ってきて家でココナッツオイルやオリーブオイルで炒めるのがお金はかかるが安心だ。 市販の油炒めピーナッツ(アドボ・マニ)、100g 30ペソと格安だ ココナッツオイルで炒めたホームメイド・アドボ・ピーナッツ。血糖値を下げるというので、みそ椀一杯食べたらかなり血糖値が上がってしまった。すぐに下がったが、ほどほどにしておいた方がよさそうだ  ピーナッツの加工食品としてピーナッツ・バターがある。ピーナッツを砕いて油と砂糖を混ぜてペースト状にしたものだが、フィリピンでも非常にポピュラーな食品だ。これが意外とうまくて、安価なので庶民の味方だ。しかし、この油と砂糖が問題で、市販のものは何を使っているかわかったものではない。そこで、油はココナッツオイル、砂糖もココナッツ・シュガーなどの自然の甘味料を控えめに使えばダイエット・ピーナッツ・バターの誕生だ。早速、農場で作って送るように指示をしたが、いつありつけるかは神頼みだ。 ピーナッツバターはバターの代用品ではない立派な健康食品だ  ピーナッツが奇跡のナッツなのであれば、農場で栽培しているビコール名物のピリ・ナッツはどうなのかインターネットで調べてみた。そうしたら、これも知る人ぞ知る奇跡のナッツで、日本でも密かなブームになっているらしい。歯ざわりがちょっと柔らかいのが欠点だが、味もまあまあだ。キャラメルを絡めた甘いのが主流だったが、最近は健康ブームのせいか炒っただけのものも出回っている。ビコール地方だけで取れるそうだが、いずれ農場にも植えてある木が育ったら、農場特産のピリ・ナッツを味わうことが出来るだろう。   農場で実ったピリの実。ちなみにピリとはビコール地方のピリ・シティから来ている 周りの実の部分も食べることができるがおいしくない。大きな種の中がピリ・ナッツだ。 […]

ピーナッツはミラクル・ナッツなのだ 2017年1月22日



お正月は、初詣の代わりにグリーンベルトの教会に出かけた。先日、ある退職者の方から、正月、グリーンベルトは開いているかと質問され、お店によりけりでしょうと回答したが、開いているどころではない、初詣客が殺到していたのだ。 グリーベルト5のクリスマスの飾りつけの前で、写真撮影のためにブレーキ、フィリピーノにとって写真を撮ることは何よりも大切なのだ。 クリスマスギフトを模した箱でさえも写真撮影の背景になる   主目的は教会でのお祈りだが、すでに暗くなっていたので、10分ほどで切り上げたが、教会の中、そして外は人であふれていた。 教会の入り口まで人で一杯だ 中はモダンな内装になっており、グリーンベルトのシンボルだ 教会の外にまで参拝客はあふれている  グリーンベルトにはしゃれたレストランが建ち並んでいるが、いずれもかなりのお値段だ。しかし、グリーンベルトのはずれにはそこそこの値段の店がある。今日、訪れたのは今のグリーンベルトが出来る前からあるグリーンベルト1の中華料理屋だ。名前はDAVID TEA HOUSE 麺点皇という大衆中華料理屋だが、おいしい安いという評判で、中は満員だった。雰囲気的にはジュピター通りのルートンマカオと似ている。4皿頼んでビール3本、5人で1400ペソは実にリーゾナブルだ。 David Tea Houseの外観 KIANの大好物のシーフード・スピナッチ・スープはKIANが唯一食する野菜料理で、カップ3杯もたいらげた チャーハンと焼きソバは控えたいところなので、前菜のコールドカットを注文して腹を満たす […]

お正月のグリーンベルトは初詣の人々であふれていた 2017年1月2日


年末年始はなにかとご馳走づくめで、糖尿病予備軍としては悩ましい時期だ。血糖値のコントロールは、偏に、ご飯、パン、麺などの主食とされてきた糖質は最低限にして、肉、魚、野菜、ナッツ、キノコなどの従来の副食を中心に摂取すること、そして、食後歩くこと、これで、血糖値を下げる薬などは一切無しに、血糖値を十分コントロールすることが出来ると確信している。食後の血糖値は150以内におさめることを目標にしているが、ついKIANの好きなラーメンを相伴したり、ピザ(パン生地)を食べたりすると、血糖値が150を越え、200近くにまで行ってしまう。その場合は、歩くことにしているのだが、これがテキメンの効果がある。 毎晩、食後、一時間~2時間位たつと、KIANから電話がかかってくる。「What is your Blood Sugar?血糖値は?」と大声でがなる。それをきっかけに血糖値を計って報告するのだが、150を越えているとすかさず、電話で「Walk! 歩け?」と命令してくる。 27日、息子が日本から帰ってきて、恒例のピザを振舞った。大き目にカットしたピザ二切れで満腹となったが、それで血糖値を計ってみると188にあがっていた。そこで歩いたのだが、コンドミニアムを周回する道は約250mあって一周すると(400~500歩)、血糖値が約10下がる。それで5周して帰って来て、血糖値を計ると、139に下がっており、まさに計算どおりだった(誤差1)。 息子が日本から帰ってきた時は、ピザで迎えるのが我が家の習慣、ピザは近所のブルックリン・ピザに限られる  今年の年末は日本からの来客が重なり、皆さんからおいしそうな菓子をいただいた。せっかくいただいたお菓子を味見もしないで、子供達に分けてしまっては失礼と、一つずつ、3個も食べてしまった。そして血糖値を計ってみると、なんと238に上がっていた。計算上、90下げる必要があるので、10周歩いた。2.5km、4000~5000歩になるから、これで安心と思いきや、血糖値はまだ、192もあった。KIANからは「Check your Blood Sugar again. 血糖値をもう一度チェックしろ」と指示が来たが、152と嘘をついて、寝床に入った。つくづく甘いものはご法度と肝に銘じたが、食べたとしてもせいぜい半分~一個が限度だ。砂糖の摂取は血糖値削減効果、10低下/周の原則はあてはまらないほど血糖値を上昇する効果があるようだ。まさに甘い誘惑の罠、これこそ命を縮める元凶で、生理学の先生は、甘いものは麻薬の8倍の依存性があると忠告している。 年末も押し迫った29日、日本からおいでになった退職者に夕飯に誘われた。前日のこともあって、刺身とKIANが残した焼き鳥を食べ、ご飯は一切とらなかった。帰ってから血糖値を調べるとなんと128、食後血糖値としては正常値以下だ。さらに1月1日、グリーンベルトの中華料理では、前菜(Cold Cut)の鶏、豚、牛肉とくらげとKIANの好物のスピナッチスープ(野菜とシーフード)を摂り、グリーンベルトの中をしばらく歩いた。そうしたら血糖値はなんと120で、まるで空腹時血糖値だった。 […]

糖尿病体験記(その4) 2017年1月2日