Daily Archives: March 12, 2017


1
KIANの偏食は留まることを知らない。食べるものはせいぜい10種類くらいで、白いご飯、バーベキュー、魚のから揚げ、アイスクリーム、それにスナック菓子くらい、それに私の影響で、味噌汁、海苔、納豆を食べるが、野菜は全く口にしない。不足するビタミンはビタミン剤で補うといった按配だ。白いご飯には醤油をかけて食べるのだが、おかず無しでも茶碗二杯くらい平らげる。味噌汁にご飯を浸して食べる猫飯も大好きだ。味噌汁、納豆、海苔を食べるのがせめても幸いだが、これは、赤ん坊のころ毎日3食、私の傍らで食事を取っていたことによる。 玄米がビタミン豊富で白米とは比較にならないくらい栄養に富んでいることは常識だ。考えてみれば、農場でとれるお米を精米しないだけなのだから、いくらでも手に入る。KIANの野菜不足を補うには持って来いではないか。そういうわけで、まずは圧力鍋の調達に走ったが、どうしても見つからない。一方、スーパーでは玄米(Brown Rice)を簡単に見つけることが出来たが、なんと2kgで200ペソ程度。普通のお米の2倍以上だ。精米の手間を抜いただけなのだから白米よりも安くてよさそうなものだが、籾を投入したら自動的に白米になって出てくるので、それを途中で止めるのはかえって手間がかかるのだろう。 オーガニック・ブラウンライス(有機玄米)は高級食材だ  玄米の袋には一晩水につけておけば、普通に炊けると書いてあったので、ためして見た。しかし、水加減のせいか、食べられたものではなかった。息子にそのことを話すと、玄米100%ではなくて、半分とかにするのが常識とアドバイスされた。それで、半分程度に減らしたら、べちゃべちゃした感じはするものの食べられる程度に炊けた。 玄米ご飯はいかにもまずそうだ  そこでKIANに振舞ったのだが、そうでなくても好き嫌いの激しいKIANは一口食べてうんざりした様子で、その後口をつけなかった。しかし、KIANの健康のためにと心を鬼にして「台風の影響で農場のお米の出来が悪くて、こんな米しかない」とだましながら食べさせた。もちろん、私も玄米を食べているのだが、メイドやアリアはジェーンの言いつけで白いご飯を食べ続けた(玄米は倍もするのでもったいないということなのだろう)。一度、KIANの横で、これ見よがしに白いご飯を食べているので、叱りつけて台所においやった。すかさずKIANに、「なんで彼らは白いご飯を食べているのか」と質問を投げかけられて答えに窮した。ちなみに息子も玄米を食べ始めたそうだが、早々に腹具合が悪くなりギブアップしたそうだ。 玄米にげんなりのKIAN  KIANの玄米挑戦は続いているが、食べる量が大分少ない。太り気味のKIANには丁度いいのかとも思うが、いつも外で食事をしたいと言い張るのは、外で食事をすれば白米が存分に食べられるからに相違ない。

KIAN、玄米に挑戦 2017年3月12日


私の部屋には、エアコン、TVそしてケーブルTVの3個のリモコンと置時計がある。この4つは部屋で快適に過ごすには必須アイテムだが、いつからか電池を収納する部分の蓋がない。だから、ややもすると電池が緩んだり抜け落ちたりしてリモコンが機能しないことがある。時計が一旦止まると、時間を合わすのが容易ではない。さらに、電池がその辺に落ちていればいいが、そうでないと電池を探しに事務所かサリサリまで行かなければならない。なんとも不便で致し方ない。 リモコンは文化的な生活には必須だ  私の部屋は、KIANや居候のアリアそれにメイドも出入り自由だ。ここ数年の間に、どういうわけか全部裏蓋がなくなってしまった。落ちたり外れたりしたら拾ってつければいいし、そうでなくてもヤヤが部屋を掃除するとき、見つかるだろうと思うのだが、結局、回収不能になってしまうのだ。もちろん、誰に聞いても知らないの一点張りだ。 そのリモコンのことごとくが裏蓋がなくなっている  大分前に、ゲストハウスのオーナーが泊まったとき、置手紙で、ゲストハウスのケーブルのリモコンの裏蓋が取れそうだから、無くさないように対処しておいてほしい、注意された。こんなことに気がつくなんて、細かい人だなと思ったが、この方もさぞかし家では裏蓋がなくて不自由しているのに違いないと察した。 さらに管理を任されている高級コンドミニアム、ワンサルセドプレイスに最近マレーシア大使館の職員が入居した。その際に指摘されたのは、TVのリモコンに裏蓋がついていないということだった。どうも、フィリピンにおいてはリモコンの裏蓋がなくなるというのは普遍的な現象らしい。気候風土がなせる業か、あるいは風俗習慣なのか、とにかく裏蓋がなくなるのだ。 究極の対処法がなんと裏蓋を開けられなくするという逆療法だ  こんな些細な話でジェーンを問い詰めても仕方が無いので、最近、事務所と寝室のエアコンを取り替えたので、この際、普遍的な解決策を探った。それは、リモートの蓋をはずせなくしてしまうというものだ。といって電池交換は必要なので、絆創膏でぐるぐる巻きにして簡単に外れないようにした。電池を換えるのは自分だけだろうから、これで一件落着、子供達やメイドを責めたてるようなはめに陥ることもないだろう。  

リモートの裏蓋がない 2017年3月12日