いよいよ帰国の時がやってきた。しわすの12月29日(土)と30日(日)とあって、どこもかしこも人でいっぱいだった。千歳のホテルから空港まではほんの一駅程度で空港の中までJRが乗り入れているので、朝はゆっくりでかけた。しかし、空港内の混在は半端ではなかった。 千歳空港付近はうっすらと雪に覆われていた。空から見る雪景色は初めてのような気がする。 着陸ちかくになって、一瞬何故、窓からスカイツリーが見えるのか不思議に思ったが、しばらく考えてわかったのは成田ではなくて羽田に下りようとしていたからなのだ。 モノレールから山手線に乗り換えて、上野で降りて京成上野駅前のホテルに向った。どうやって行ったらいいのかわからないでうろうろしていると西郷さんの銅像にぶつかった。まさに大河ドラマの主人公がそこにいたのだ。 ホテルで一息してお目当てのアメヤ横丁に向ったのだが、そこには予想外あるいは想定された光景が広がっていた。しばらく進むと、人ごみが激しくて前にも後ろにも進めなくなってしまったのだ。クッキーを連れたカーネルとジェーンを見失ってしまって、入り口まで戻ってようやく見つけた。アメヤ横丁と秋葉原は断念して、のぶ子さんとの会食に向かうことにした。 ホテルニューオータニの久兵衛といえば泣く子も黙る老舗寿司屋だ。のぶ子さんが、そこへ招待すると何年も前からの約束だった。しかし、黙っていないのがキアンだ。なんとキアンは日本食と聞いて、エビフライを注文したのだ。これには板前さんも面食らって、生きた海老を焼いて出してくれたのだが、キアンには物足りないようだった。 ホテルに戻ると、カーネル夫妻は、これからお土産を買いに行く、近くにドンキホーテを見つけたと張り切っている。足手まといの二人の子供は私に預けて、出かけて行ったのだ、翌朝聞いてみると帰宅は12時を回っていたそうだ。せっかく2個のトランクを札幌に置き去りにしてきたのに、新たにトランク2個分のお土産をゲットしてきたのだ。 翌朝、京成電鉄の始発にのって成田へ向い、9時過ぎのJALでマニラへ。師走とあってまさにラッシュアワーの最中の帰還だった。