
ココのパンシット・カントン(フィリピン風焼きそば)へのこだわりは留まることを知らず、どこへ食べに行ってもパンシット・カントンを注文しないと収まらない。しかし、必ずしもパンシット・カントンだけにこだわっているわけでもなく、日本の焼きそばや、ラーメン、お蕎麦も大好きだ。要は、麺でありさえすればいいのだ。 従来、行きつけの日本食材店で、カップ・ヌードルやインスタン・トラーメンを買ってきて、家で料理して食べさせていた。しかし、一日三食カップ・ヌードルでは体に良いはずがないのだが、ただ、5歳になった今でも、ココの主食はミルクなので、必要な栄養素は、それで賄えるものと思っていた。しかし、カップ・ヌードルは100ペソ前後と案外コストがかかる。それで、若干手はかかるがインスタントラーメン、5個入り、300ペソ程度を毎週買ってやっていた。味噌、醤油、豚骨と毎回、替えているが、どれもおいしいと喜んで食べていた。 そこで、ママ・ジェーンの横やりが入った。麺をゆでて、粉末で味付けただけのラーメンだけを食べていたのでは、5歳になって成長期を迎えたココにとってよろしくない。調理したパンシットカントンを与えるべきだ、だから、毎日、私がキアンを迎えに行くとき、レストランからテイクアウトして来い、という命令が下った。費用は、もちろん、私持だが、それは言わずもがなだ。パンシット・カントンには野菜もたっぷりで、例えココがよけて食べてもスープに野菜のエキスがしみ込んでいるので、良いというが、もっともではある。 家でヤヤに調理させればいいと思うし、毎日テイクアウトとは、はてなとは思うのだが、大した手間でもコストでもないので、良しとした。おまけに、最近ココが好んで食べ始めた、Krispy Kremeのドーナッツ、6個入りも買ってこいとのこと、こうなったらやけくそで、ココの笑顔が見れると思うので、これも良しとした。その代わり、オモチャのお土産は無しとした。 早速、パンシット・カントンをテイクアウトできる店を探してい見ると、キアンの通うドンボスコスクールの目の前にあるウオルター・マートに、Kuya J、Max’s、Savoryの3軒のフィリピン・レストランがある。ピアノ教室のある近くのマカティ・スクエアには、Emer’s、Aida’sという老舗フィリピン・レストランがある。 パンシット・カントンといえば、フィリピン料理店の看板メニューないし売れ筋で、私もかつて、フィリピン料理といえば、かならずこれを注文した。したがって、ココを連れて外食する時は、日本食レストランといえども、必ず、麺料理があるかどうかが決め手になる。 私が大好きな、はつはな亭では、ランチセットを注文すると半ソバがついてきて、ホットかコールドか選ぶことが出来る。ホットを注文すると小ぶりの狸ソバが出てくるので、私とキアンの分を分けてやると、ココの分は注文する必要がない。しかし、デザートのアイスクリームは、馴染み客ということで、ココの分をおまけに出してくれるので、ココとしては十分で、当方の懐も助かる。 近所のとんかつ屋さんでは、必ず、チャーシューラーメンを注文する。かつてはクッキーとで分けていたが、最近、8歳になってようやくミルクを哺乳瓶で飲むことを止めたクッキーが大食いになってきて、とんかつセット一人前を注文する。したがって、ココには、一人前のラーメンを注文するようになったが、これをうまいうまいと平らげる。 さて、パンシット・カントンのテイクアウトは、すべてのレストランを試した結果、マカティ・スクエアのAida’sに軍配が上がった。値段は中位の300ペソだが、量と味の点で総合一位となった。Max’s、Kuya J、Savoryの有名チェーン店もいいのだが、有名なだけに割高だ。