空港タクシーよ、お前もか 2009年8月13日


 先日、空港に出迎えに来てほしいという依頼に対して、「JALなどの外国の飛行機が到着する第1ターミナルは出迎えの人と出会うのがきわめて難しいから、空港タクシーのクーポンタクシーかイエロータクシーを使ってホテルに向うのが最も安全で確実」とアドバイスした。

CIMG8433s-4
 1ターミナルはターミナルビルを出ると出迎える人や車、タクシーが通過するので、慣れない到着客はそこで出迎えの人を待ってしまう。しかし一般の出迎えの人は特別な許可を取らないと、そこには入ることは出来ず、さらに道路を渡って直進し左右に分かれた斜路をくだらなければならない。そして初めて道路の向かい側に出迎えの人の群れを見ることができるのだ。名札をかかげるという手もあるがお互いに顔を知らないとほとんど出会う術がない。例え知り合いの出迎えでも携帯で位置を確認しながら、無事に出会うまで大変な労力を要する。その間の到着客の不安感は計り知れないものがあるだろう。 

 お盆休みのせいか3組のゲストがほとんど同時に訪問された。そのうち2組の方がなんとあろう空港タクシーに被害にあってしまったのだ。上記の通りで「出迎えは難しい、空港タクシーが安全で確実」と言った矢先のことだ。金銭被害のみで、たしかに安全、確実にホテルには到着したのだが、このようなことがあるとフィリピンの印象を台無しにするので、当方としては空港の管理者に手紙を書いて善処してもらおうと思っている。

.
 ちなみに私が「空港タクシーが間違いない」とアドバイスしたY.Uさんは、その後フィリピン人の知り合いの都合がついて出迎えてもらえることになった。そうしたら、空港で出迎えの人に会えるまで2時間かかってしまい、往生したそうだ。こんな状況の空の玄関では「フィリピンにいらっしゃい」などといえないので、それも含めて空港に善処してほしいと思う。

.
 T.Oさんの場合、フィリピン空港専用の第2ターミナルに到着したが、ターミナルビルを出て、インターナショナルとドメスティックの境界にある空港タクシーの案内所にむかった(現在は別の場所に移動しているが、看板はそのままになっているのでわかりにくい)。そこに行って聞いたら、空港のスタッフ(らしき人)がトランシーバーを使って空港タクシーを呼んでくれた。さらに領収書はあとで運転手が渡すということで乗り込んだが、1350ペソを請求された。たかがマカティまでの距離にしては法外で、通常の空港タークシー(クーポンタクシー)なら、440ペソでいけるはずだ。文句をいうと運転手はレンタカーだから高いのだという。しかし、自分は空港タクシーを使うつもりだったのになにか解せない。しかし、2000円足らずのお金で運転手と喧嘩しておかしなことになっても致し方ないので、おとなしく引き下がって支払った。

  

  領収書には1350ペソと書いてあり、さらにその上に550ペソと上書きしてある。本当の値段はよくわからないが、空港スタッフと運転手がグルになって、空港タクシーを捜している到着客にレンタカーを押し付けて法外な料金を騙し取ったことに間違いない。ちなみに領収書に記載されたレンタカー会社の名前は PACIFIC BLUEだった。彼らがその会社と関係があるかどうか定かではないが、税務署に登録された正式な領収書を使っていた。なおクーポンタクシーはボディに青文字で大きく番号がついているので、すぐにわかる

  このレンタカーにはそれがなかったそうなので、正規のクーポンタクシーではない。また、カウンターで車の番号などを記載した紙(クーポン)をくれるので何かあったら後でクレームできる。もしそれがなくてこのような目にあったら、その場で喧嘩しないで車両番号あるいはプレート番号をメモっておくことが重要だ。なお、クーポンタクシーの案内所には行き先ごとの料金表が置いてあるで確かめておこう。ちなみにクーポンタクシーにはメーターがないので、行き先を告げてクーポンに書かれた料金を運転手に支払うが、行き先がそれと異なると追加の料金を支払わされる。(画面をクリックして拡大して見てください)

CIMG8490s  K.Sさんの場合、第1ターミナルでイエロータクシーを拾ってホテルに向うまでは良かったが、運転手がホテルを見つけることができない。周辺をぐるぐる回ってやっと見つけるまでにゆうに2030分はかかってしまった。なんとかとどりついてほっとして、料金を聞いたら、4000ペソだという。日本円で8000円になるが、そんなものかと思って支払ってしまった。

 これまたとんでもない話で、いくら迷ったとしてもせいぜい400ペソだ。イエロータクシーなら空港からマカティは200250ペソでくる。一般のタクシーなら100ペソ程度だ。ちなみにイエロータクシーとはまっ黄色なタクシーで空港専用のタクシー。メーターがついていて実際に走行した距離により料金がチャージされるのでメーターを確認して支払おう。ちなみにプレートナンバーはレンタカーのもので、登録はレンタカーとなっているらしい。料金は普通のタクシーの倍位するが、すべて新車で、運転手のマナーもよく、ずるをするようなことは決してない(と思っていたのだが)。この場合も是非プレートナンバーをメモしておいてほしかった。

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *