豆辞典 カジノへの誘い


  フィリピンは、日本ではあまり知られていないカジノ天国だ。マニラ下町、エルミタ等の高級ホテルにはカジノが併設され、たくさんの人でにぎわっている。マニラにはかつて4箇所だった本格的カジノがに加えて3箇所のカジノがオープンされ、スロットマシンなどの簡易なカジノはネットワールドホテル、パンパシフィックホテル等にもある。またセブ、ダバオなど、主要な地方都市にも立派なカジノがある。

フィリピンのカジノはPAGCOR(Philippine Amusement and Gaming Corporation)という100%政府に所有された会社(公社)が独占的に運営している。いわゆる公営ギャンブルで、民間の会社が行うには免許を必要とする。PAGCORのトップはEfraim C. Genuinoといい、その資金力をバックに、アロヨ大統領のバックボーンとして大統領府に貢献し政界に大きな影響力を持っているそうだ。

マニラのカジノ

最近マニラにオープンしたカジノはラスベガス、マカオにも劣らない大型で豪勢なものが多く、一兆円の拒否を投じてモールオブエイシアの南の一帯に Entertaiment Cityと銘うってカジノ・リゾートを建設しマカオに次ぐカジノ天国を創設しようとしている。マニラ空港からはスカイウエイが建設中で、空港からのアクセス も抜群となる(2016年追記)。

リゾートワールド(ニューポートシティ、パサイ市)

フィリピンでカジノめぐり 2011年5月18日

ソレイア(エンターテイメントシティ、パラニャケ市)

シティ・オブ・ドリーム(エンターテイメントシティ、パラニャケ市)

CITY OF DREAMSがグランドオープン2015年2月14日

ヘリティジホテル(エドサ通りとロハスボリバード通りの交差点)

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ヘリティジホテルのカジノの入り口

マニラパビリオンホテル(U. N Ave. エルミタ)

ハイアットマニラホテル(ペドロヒル、エルミタ)

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ハイアットマニラホテルのカジノの入り口

カジノパラニャケ(マニラ国際空港の近く、現在閉鎖されている模様)

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カジノパラニャケの威容、パチンコもある

地方のカジノ

タガイタイ(タアルビスタホテルの前)

セブ

Water front Cebu City Hotel(Salinas Drive Lahug)

Water front Airport Hotel(マクタン空港の近く)

ダバオ

Davao Grand Regal Hotel 

アンヘレス

Century Resort Hotel(マッカーサー通り)

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アンヘレスのカジノ

オロンガポ(Magsaysay Drive)

クラーク

ミモザ(ミモザエステート内)

フォンタナ(フォンタナレジャーパーク内)

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フォンタナレジャーパークのカジノ

バコロッド

Casino Filipino Hotel (Goldenfield Commercial Complex)

カジノは基本的に紳士淑女の社交場だから、基本的に正装でなければ入場できない。サンダルや半ズボン、ランニングシャツでは入場させてもらえないので気をつけること。場内ではきびしく撮影を禁じているので、カメラは事前にフロントに預けなければならない。

遊 び方はルーレット、スロットマシン、ブラックジャック、バカラ、ポーカーなどなじみの深いものから、中国語が盤面に描かれたものなど、素人の私には見たこ とのないものまでいろいろだ。現金をチップに代えるのは、それぞれの台で行うが、チップを現 金で代えるのは場内に交換所がある。スロットマシンのコインは専用の交換所で代える必要があるが、詳細については下記にアクセス。

私はカジノで勝った経験がまったくないためにカジノについて語る資格はないが、フィリピンのカジノではみすぼらしそうなおばさんが、1000ペソ単位でバンバン賭けているのをよく目にする。きっとどこぞやの富裕な奥様かあるいはロトで一攫千金をあてた、サリサリのおばさんだろう。

フィリピン庶民の賭け事はロトという数字あての賭けで、日本のナンバーズのようなものだ。街角で人だかりがあったら、それはロトの事務所だ。10ペソくらいかけて、数百万ペソになるそうだが、あたったという話を聞いたことがない。不正蓄財でこのほど一審で終身刑の有罪判決を受けた前大統領のエストラーダはフエテンという庶民を相手にしたロトと同様の賭けで数億ペソの利益を得たという話だが、儲かるのはいつも胴元と決まっている。

フィリピンの男性を魅了してやまない賭け事は、なんと言っても闘鶏だ。地方の町に行くと、必ず闘鶏を行うドームがある。日曜日はいつも車やトライシクルで道路が一杯になっているのですぐにわかる。詳細は

闘鶏(コックファイティング)への招待

を参照。

一方奥様方を魅了してやまないのがビンゴだ。オルティガスのSMメガモールには巨大なビンゴ会場が常設され、多くの奥様方を興奮のルツボに追い込んでいる。

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メガモールの数百人は収容できる巨大なビンゴ会場

フィリピンでは基本的に賭け事は禁止されているが、白昼道路わきのテントの下でマージャンやチェスのようなもので賭け事をしているのを見かける。それは葬式の喪主が葬式の費用を稼ぐために賭場を開帳しているのだ。このときだけは賭け事が許されるようだ。

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