いよいよホリーウイークがやってきた。今年は3月31日のKIANの誕生日を含む、3月25日の週が、それに当たる。そのため、ちょっと長めの休暇を取って、23日(土)早々と農場にやってきた。
今回の農場訪問には、山本及布子(のぶこ)さんがバギオから駆けつけて参加した。のぶ子さんにとっては、初めてのフィリピン田舎暮らしの体験だ。ちなみに、のぶ子さんは、話題の人、山本太郎さんのお母さんだ。日本の放射能汚染を恐れ、フィリピンに先月より滞在している。縁があって、マニラの家にも一週間ほど居候して、フィリピンの家庭の雰囲気を味わってもらった。
3歳を間近にしてKIANも空港の様子に慣れてきた。レガスピ空港では、幸い、マヨン火山が姿を見せ、歓迎してくれた。のぶ子さんを交え、皆で記念撮影。飛行機が2時間ほど遅れ、のぶ子さんは疲れ気味だったが、KIANは絶好調だ。残りの家族、ボボイ、ヤヤ、キム、アレアなどは別途、車で12時間の道のりを農場にむかって走っているころだ。
農場に到着すると、KIANは早速、従兄弟達に囲まれ、ゲームに励む。正月以来の出会いだが、何のわだかまりもなく、交わっている。
食事を前に、皆で記念撮影。久しぶりの再会に皆、嬉しそうだ。
キッチンでホットドッグを食べるKIAN、ここでのごちそうは、ホットドッグとチキンのから揚げ。お世辞にも健康に良いとは言えないが、子供達の大好物だ。
翌、24日(日)、好天気に恵まれ、マヨン火山が、その姿を惜しみなく見せてくれた。のぶ子さんも、その雄大な景色を間近に眺めながら、ベランダで食事を摂るのが、実に贅沢と感激していた。
マヨン火山がこんな姿を見せてくれるのは、そうざらにあることではないので、KIANを手すりに座らせて記念写真を一枚。
農場では、稲の刈り入れの真っ最中。刈り入れた穂を脱穀機にかけて、もみをとる。そして、これを一日乾かせて、倉庫にしまう。そして、必要な都度、精米所に持って行って、食べるのだが、まさに自給自足の世界だ。後ろに広がるのが、我が農場の水田だ。刈り入れた後の水田を恐る恐る歩くKIAN。足にからむ稲が邪魔で歩きにくいのだろう。
水田から、眺めたマヨン火山。高くたなびく煙が、活火山であることを如実に示している。
のぶ子さんを農場に案内したら、母豚が、12匹の赤ちゃんを産んでいた。生まれてまだ一週間程度だそうだが、農場には命の営みがある。のぶ子さんは、可愛いを連発していたが、この子たちも半年後には人間の口に入るために生まれてきたのだ。
農場の外れでは、稲刈りの真っ最中だ。ここでは、もはや日本では見られない、人力による、田植えや稲刈りが行われている。中央及び左奥では牛が残った稲を一所懸命食べているが、農場の牛も一頭が4頭に増えている。彼らは餌がいらないのでありがたい。
家のすぐ近くでは闘鶏を10羽ほど飼っている。夜が明けるころ、大きな鳴き声を上げるが、いかにも農場の雰囲気があって、嬉しい。闘鶏に近寄って、捕まえようとするKIAN。闘鶏も捕まるまいと逃げるので、そう簡単にはいかないが、こんな時、KIANが、へっぴり腰になるのは本能だろうか。
期待の星の黒豚もかなり育って、放牧場を走り回っている。彼らも早く成長して子供を作ってほしいと思う。地鶏のカビールも大分大きくなっている。餌をやると、黒豚も飛んできて、一緒に食べている。なかなか相性は良いようだ。カビールはいち早く卵を産むようになっている。KIANはいつも餌をやるのが大好きだ。
餌やりにも疲れて、ビアンカに抱っこをねだるKIAN。ビアンカの耳にはのぶ子さんの提案で、カラチュチの花が飾られている。
真丸パパイヤが珍しい。もうすぐ食べごろだ。
先日、15000ペソの大枚をはたいて購入したカラバオの赤ちゃん(メス)。前のカラバオが死んで久しいが、カラバオはフィリピンの農場には不可欠の光景だ。これも早く赤ちゃんをたくさん産んで増えてほしい。