マニラ湾の埋めたて地、Sofitel(Philippine Plaza) Hotel の近く、Film Centerで毎日(月曜を除く)オカマのショーが開かれる。オカマといっても遠めには区別がつかない、本格的ダンスショーだ。8時、開演で、約1時間、たっぷり楽しませてくれるが、飲み物や食事は出ない。
当日チケット売り場でチケットを買えば十分で、予約の必要はない。無料雑誌Primerをもっていけば入場料は1200ペソだというので、窓口で2人分 2400を用意した。しかし、入場料は一人2500ペソというのでびっくり、二人で5000ペソは痛い。どうしてそんなに高いのだと、受け付けにごたごた言っている間に、日本人かと質問された。そうだと答えると、入場料は1300ペソだという。それならいいかと3000ペソを渡すと、1800ペソのお釣りがきた。ええっと、聞き返すと、フィリピン人は500ペソだという。そして、まだ来ない同伴者は「フィリピン人に間違いないわね」と念を押された。
いずれにせよ、1800ペソで済んだのは幸いとほくそえんだのだが、どうもいつもと違う。フィリピン人か価格の倍をいつも払わされて、何とかフィリピン人で通せないものかと思うのだが、今日は日本人だから、韓国人の半値とは、生まれて初めての経験だ。喜んでいいものなのか、屈辱なのか、複雑な気分だ。要は支払い能力によって同じ買い物をしても料金が違うわけだが、日本人は、支払い能力において、韓国人劣るとみなされているいとうことなのだ。
確かに韓国のサムソンが大きな利益を享受する一方、ソニー、パナソニック、シャープなどは軒並み大幅な赤字だ。かつての世界のブランド、ソニーが得意のテレビ部門でサムソンに水をあけられて、50過ぎの新社長が再生を誓ったばかりだ。
ところで、オカマショーの方は、映画館のような感じに座席が並んでおり、通路で三つに分かれた客席の真ん中の部分は韓国人で満員だ。両脇の客席はまばらで、我々のチケットでは真ん中に座らせてもらえなかった。金満韓国、貧乏日本てなところか。
ショーの内容はヨーロッパ、フィリピン、中国、韓国、日本の伝統的な踊りを披露し、中々見ごたえがある。これにマジックショーなど加えるともっと楽しめるような気もするが、フィリピンにはこの手のショーがほとんどないので、よしとしたい。同行したフィリピン人は瞬きもせずに見つめていたので、そこそこのもなのだろう。最近少々感受性の鈍くなった私にはショーよりも同行したフィリピン人の方が気になった。