天天火鍋といえば、かつてマカティアベニューとパサイロードの交差点にあったとき以来、多人数の食事はここと決め、すでに100回以上通ったなじみの店だ。パサイ・ロードの店が閉店して、しばらく見ないでいたら、マカティアベニューのアラヤ・トライアングルの前のAtriumというビルの一階奥に再開されたという情報を得て、飛んでいったところだ。安くてうまくて量が多くて、おまけに早くて健康的という四拍子も五拍子もそろった店だった。パサイロードにあったころは、いつでも満員で日系商社のご用達の人気店で、特に二階の煙席は、いつも日本人で満員だった。 鍋料理の老舗、天天火鍋発見 2015年1月19日 外に出かける時はいつもご機嫌のクッキー 広大なスペースで歩き回るクッキー、ヤヤは吹き抜けの巨大な空間に目が行っている ここしばらくごぶさたしたのだが、暮れも押し迫る12月30日、久しぶりに全員で行ってみた。台湾風シャブシャブで野菜や海鮮が豊富に食べられのでありがたい。キアンは、ここのイカ団子が大好きだ。ヤヤ達やクッキーは初めてだ。ビルの中に入ると巨大な吹き抜けの空間が広がっていて異様な感じさえあるが、相変わらず閑散としている。この原因は、遠くさかのぼる1989年12月、クーデターの舞台になったためなのだろう。そのクーデターは茶番劇だったが、マカティからは人がいなくなって、私が立ち上げた子会社も閉鎖の瀬戸際まで行った大事件だった。ここに来るたびにそんな30年近く前の事件に思いをはせる人は、極少数だろうと思う。 イエス・キリスト抱く聖母マリア様はここでも健在だ まずは、材料の注文だが、うれしいことに最近、是非食したいと思っていたなまこがあった。これは癌にも効くというレアな食品であるという情報を例の生理学の教授のメールマガジンで聞いていた。その他、カンコン、つる紫、もやし、きのこ、イカ団子、かまぼこ、生き海老などなど、他人の好みは無視して健康に良さそうな具材ばかりを選んだ。ジェーンは、いくらなんでもと、それに豆腐と牛肉を追加していた。最後の締めは恒例のオジヤだが、皆満腹で、クッキー用にテイクアウトすることにした。そこで、ご飯をスープで煮た後、その後、何を入れたらいいのかわからなくなってしまった。ジェーンに聞いたら、生卵と教えてくれたが、なにかをやろうとしているのだが、なにも浮かんでこないのだ。いつもなら、前もってオジヤ用のご飯と生卵を注文しておくのだが、それも忘れていた。認知症とはこんなものかと、ちょっとショックだった。 具材は好きに選べるのがうれしい、一皿150ペソ前後だ テーブルを囲んで料理しながら食べる様は、一家だんらんの雰囲気があって、大変好ましい 食事は、いつものように満足のいくもので、クッキーを除く6人で2000ペソと踏んだ。しかし、勘定書きを見ると3500ペソとなっている。いくらなんでも高すぎると思って精査すると、具材は2000ペソ程度なのだが、ドリンク450ペソ(ヤヤが頼んだソフト・ドリンクが案外高い)、オジヤ用の追加のライスと卵が200ペソ、それにわけのわからない200ペソ(後でタレということがわかった)、さらに10%サービスチャージで、倍近い値段に膨らんでしまっている。タレの200ペソは引いてきたが、結局、3200ペソほど払わされ、一人あたり500ペソを越えてしまった。こうなると食べ放題のトンヤン(ジュピター通りTong Yang)に行った方がましで、あそこなら具材は、なんでも取り放題、アイスクリームやジュース/ビールも飲み放題で、キアンも大喜びだ。 パパ・カーネルのビールを口にしようとするクッキー ちなみに先日、皆で食べた韓国レストラン(Seoul Galbi)は10%引きとはいえ全部で1500ペソだったので、いかにここが高いかだ。あるいは、あそこがいかに安かったかだ。次回は韓国レストランにしようと固く誓って店を出た。レストランは、安い、うまい、早い、量が多い、健康的の五拍子そろったところでなければならないというのが私のモットーなのだ。 ドアの外からはしゃいで大声をあげるクッキー […]