学校・教育情報


12月中旬に、マカティスクエア/リトル東京に近いWalter Martに、子供の遊び場、kidzooona がオープンすると無料雑誌 「Primer」に広告が載っていた。そのため、毎週、土曜日、サイカの食事の後、Walter Martに寄るのが日課になっていた。そして、暮れも押し迫っ た20日(土)にようやくオープンの運びとなった。まさに、この日、Grand Openだったのだが、入場者は、数えるほどだった。入場料は一時間200ペ ソ/人、3時間が400ペソ/人と、決して安くはない。たかが子供の遊び場にそれだけのお金を払う余裕は庶民にはないのだろう。ちなみに同行する保護者 (18歳以上であることが条件)は無料だ。        無料情報誌Primerの宣伝と(左)、Grand Openingを知らせる張り紙(右) kidzooona(キッズーナ)は日本のイオン・ファンタジーの経営で、日本(330箇所)、バンコック、マレーシア、そしてフィリピンのロビンソン・ガラリア(オルティガス、将来的には50か箇所))などで、営業展開している。http://www.aeonfantasy.co.jp/brand/kidzooona.html うたい文句は「遊びで育つこころとからだ」となっているが、私に言わせれば、遊びで一番育つのは脳そのものなのであり、2歳ごろから小学校入学前までごろは、遊びが子供の発育のすべての先生なのだ。KIANは最近、テレビを見て時間を過ごすことが多いが、私は、この状況に危機感を覚えていた。だからこそ、このkidzooonaのオープンを心待ちにしていたのだ。 KIDと絆の合成語、kidzooonaとは良く考えたものだ。入り口には、日本経営らしく、事細かに注意事項が記載されていた。 kidzooonaというネーミングは明らかにキッズと絆の合成語で、子供同士、あるいは親子の絆を遊びを通して身に着けようという想いなのだろう。だから、中は、保護者もゆっくりくつろげるようにレイアウトされ、大人と子供が一緒に遊べるようになっている。まさに、日常を忘れて子供と時を過ごす絶好の場所でもある。特に、保護者無料というところが気に入った。ここで、KIANとゆっくり楽しい時間を過ごすことができそうだ。ここでは、親も子も土足厳禁、靴下をはかなければならない。靴下がなければ買える。子供は20ペソ、大人は同じものが50ペソするので、次回からは是非持参したい。私は、いつも靴下をはいているので問題はないが。 ゲートはかなり厳重に管理されている(左)。入場も申込用紙に記入して入場券を買うなど面倒だ。せめて、会員権など発行して割引制度があるとありがたい。保護者もゆっくりくつろげる空間になっている(右) […]

子供の遊び場kidzooonaがWaltermartにオープン2014年12月21日


KIANがいよいよ公文(KUMON)に通い始めた。公文式というのは、以前から名前だけは知っていたが、具体的には一体何なのか良く知らなかった。しかし、大分前に仕事柄付き合いのあったインドネシアの石油省(ペルタミナ)の高官が日本に来て、子供のために公文式の教科書を買い漁っていたのが、印象に残っていた。そしてフィリピンでも、やたらと公文の文字が目に付くようになった。         バランガイの体育館にはKUMONと書かれた大きな垂れ幕が下がっている(左)。街を行くトライシクルの後ろにも垂れ幕がある(右) フィリピーノが数字に弱いのは厳然たる事実だ。フィリピンの東大、UP(University of the Philippine)にも楽勝で入学できるという才女のアティ・キムも数字の話になると口を閉ざして、下を向く。かの大手弁護士事務所、シシップ・サラサールの辣腕弁護士も数字の話になってくるとパニクってしまった。そんな環境で、もし、せめて日本人の平均位の数字・算数の力があったら、フィリピンでは周囲に尊敬されるに違いない。女の子にも憧れの的になるだろうし、まさに手っ取り早く女の子にもてるコツだ。だから、KIANの将来のために今から公文に通わせて、数字に親しませることが、必要だ。そんなわけでKIANの両親を説得したら、二つ返事で同意してくれた。ただし、学費は私持ちという条件付だ。参考ブログ「フィリピーノは何故数字に弱いのか 2014年9月13日」参照。 実は、トランプやサイコロ、碁や将棋でKIANに数字の概念を植えつけようと思ったが、KIANが理解できるのは数字の3までで、それ以上となると、単に言葉として数字を唱えるだけだ。頭の中のイメージは「たくさんMany」というものなのだろう。だから、ルールに従ってゲームをやるなんて程遠い。トランプをめくって数字の大小で勝ち負けを争うという簡単なゲームでも、スペードのエースが最強と知って、それを手離そうとしない。そこで数字の概念を把握させるというような困難な教育は、プロに任せた方が間違いないと、公文ということになった。公文ならば2歳の子供でも入学できるそうで、きっと数字そのものの概念を植えつけてくれるに違いないと期待できる。 公文通学初日、緊張気味のKIANだが素直に先生の指示に従っている。隣でアシストの女性が何故かずっとビデオを撮っていた。 キムと私が近くの公文を探したが、一つの街に一つ位あるようだ。いくつか当たって、環境や通学の便からサルセド・ビレッジの公文を選定した。公園に面したTWO SALCEDOというコンドミニアムの2階でわかりやすい。場所柄、外国人の子弟が多いようだ。しかし、両親の面接が必要ということで、それを実現するのに1ヶ月以上かかってしまった。それでも暮れも押し迫って、ようやく入学の運びとなった。月謝が1800ペソ、週二回の30分のレッスンだが、この程度ならば、私でも出せる。 初日は、ママ・ジェーンが忘れてしまってパス、2回目は、私が付き添った。面接の時は大分ナーバスになって、いやがっていたそうだが、この時は、積極的に教室へ入っていった。2回目は、ママ・ジェーンが連れて行ったが、タクシーが捕まらず、もたもたしているママ・ジェーンを叱責するほど、熱心だったそうだ。何事にも積極的なKIANだから、なにか新しいことが楽しいらしい。  ゲーム感覚で数字になじんでいくところがKIANの興味を引いているらしい。 付き添いは中に入ることはできないがガラス越しに様子を伺うことができる。何をやっているのか覗いてみると、丸の絵を指差して、1、2、3と数え、3個と答える、そして二つの絵を線で結ぶという、馬鹿馬鹿しいほど簡単なことだ。これを何度も何度も繰り返している。面接で、その子供のレベルをはかり、それに合わせて教えていくという、マン・ツー・マンなればこそできる指導だ。こんな簡単なことを繰り返してやらせるなんて根気は、私にはないし、思いつかない、さすがプロだと思う。30分の授業が終わると、毎回、宿題を渡される。学校でやったものとほとんど同じで、アティ・キムが先生になって、KIANにやらせるのだが、かかった時間を記録することが大事だそうだ。 三つの丸を人差し指でさして数えるだけ、あるいは二つの絵を線で結ぶだけという単純な作業だが、これがKIANに丁度よいようだ。 2日目のレッスンは、ちょっとレベルが上がって絵は4つ、数字も付いている。絵と絵を結ぶのもちょっと複雑になっている。この日も、宿題も渡されたが、簡単なので、KIANはもっとないのかと催促する。これが公文の狙いで、家で勉強をするという癖をつけようとしているのだ。確かに家でテレビ漫画ばかり見ているよりもましなことだ。KIANとしては、達成感を味わっているようだ。  しかし、線を引くだけで一枚の絵を使うのは、ちょっと資源の無駄遣いとも思える。冒頭のインドネシア石油省の高官が教科書を日本で求めたという話が思い起こされる。 KIANの授業を待っている間、周囲を見回してみたら、壁に公文の教育の姿勢が書いてあった。「悪いのは子どもではない」、「ちょうどの学習」など、なるほどとうなずくことが書いてある。成績が悪いと、えてして親は子を叱るが、叱られる子供にとって見れば、手のうち様がない。どうすれば成績が上がるのか、10歳未満の子供達に、その解を見つけられるはずもない。親でさえ、わからないのだから。まさに、日ごろの生活態度、教育方法を改めない限り、伸びるはずもなく、これは、まさに親の責任なのだ。 学校教育の悪弊は、年度ごとに目標が定められており、千差万別の子供達は、一律に目標を押し付けられ、それについていけない子供は劣等性というレッテルを貼られ、上を行く子供は、さらに上に行くことを止められる。それを、それぞれの子供のレベルに見合った教育をして、おちこぼれを防ぎ、さらに高みを目指すことができるシステムはやはり、マン・ツー・マンだからこそ可能なことだろう。 […]

KIANが公文に挑戦 2014年12月20日



最近、とみに保育園をサボりがちなKIANだが、原因はたった7-8人の児童が、毎日毎日ABCを練習するだけで、飽き飽きするというのが本人の言い分だ。3月には4歳になって、いよいよ幼稚園入学の時期を迎えるKIANにとっては由々しき問題だ。そこで、もっと本格的な幼稚園を探すことになったのだが、ママ・ジェーンが目をつけたのがKID IN DAY SCHOOLという、家から歩いて10分位のところにある私立幼稚園だ。入学は夏休み明けの6月になるが、いまから入学願書を出さないと入学できないらしい。この日私は、KIANの体験入学に付き添ったが、私の意見で入学するかどうかを決定するということなので、責任重大だ。  外見は普通の住宅で、大型の戸建ての住宅を改造して幼稚園としている。我が家のあるSan Antonio Villageは、ビニャイ副大統領も住んでいる、そこそこの高級住宅街だから、中間層以上の子弟が通う幼稚園もたくさんあるようだ。幼稚園は、午前と午後のクラスに分かれていて、それぞれ50人、合計100人の幼児が学んでいるそうだが、フィリピンの古い住宅はとてつもなく大きいからこんなことが可能なのだ。 子供たちは3歳から5歳児程度だが、特に学年で分けるているようでもなく、皆が一緒に遊んでおり、まさに保育所のような雰囲気だ。KIANも、ここが気に入ったようで、早速手をつないで他の園児と遊んでいた。 しかし、遊んでばかりいるわけでもなさそうで、2-3人の園児に一人の先生がついて勉強やお絵描きをしている。皆がまとまって一斉に同じことをするのではなくて、ほとんどマンツーマンで教えているようだ。先生は10人くらいいるので、50人の園児を相手に、それぞれの年齢と到達度を考慮しながら、家庭教師的にものを教えている様子だ。これなら一律に勉強を強いるのではなくて、園児の個性にあった指導ができそうだ。 幼稚園のクラスは、4段階で、2-3歳のToddler(幼児)、3-4歳のNursery(保育)、4-5歳のKinder1(年少)、5-6歳のKinder2(年長)に分かれている。KIANは6月には4歳と2ヶ月なので年少組みにはいるが、午前の部は満員なので午後の部に毎日2時間通うことになる。学期は年間2学期で、1学期が、6月から10月まで、2学期が10月から3月、4月と5月は夏休みだが、サマースクール(2週間)が3回行われるから、それに出席すると3学期制ともいえる。ちなみに、最近の法改正で、この幼稚園2年間は義務教育となった。 学費は、年間64000ペソ(サマースクールを除く)、月払いにすると7000ペソ/月(4月と5月を除く10ヶ月)で、フィリピン人にとって決して安いものではない。貧困層はこのお金で一家の生計を賄っていけるくらいの金額だ。しかし、教育は子供の将来を決める大事な投資だから、子供を劣悪な環境の公立校(無料)に入れる中間層以上の家庭はない。そこで、月々7000ペソの投資ならば、なんとかやっていけるだろうと、KIANを入学させることを決断した。 また、私立の幼稚園や小学校では子供たちは授業以外でもすべて英語で会話することが義務付けられており、たとえ小学生でも流暢に英語を操る国際人に育つのだ。もし、外国人が幼稚園くらいから子供をフィリピンで育てるとしたら、あえてインターナショナル・スクールに入学させる必要もない。昨年から、小学校から高校まで2年延長されて12年となり、国際標準になったので、外国の大学に行くのにも支障はないし、それに学費は概ね半額だ。  

KIANの幼稚園体験入学 2014年2月18日


昨年、幼稚園に通い始めて、KIANの第一言語を英語にすることをママジェーンが宣言して、KIANの会話が英語一本に統一されたことは、2012年11月のブログで報告した。その時点では、周囲とはなんとか英語でのコミュニケーションができるという程度だった。しかし、それから一年、彼の英会話能力は格段の進歩を遂げ、英語で話すことをすでに身につけたと言い切れる。語彙も豊富になり、ほとんど言いたいことを表現でき、英会話能力は8歳の双子をしのぐと言っても過言ではない。 KIANは姉のキムや従妹の双子と一緒に私の部屋でデズニーなどの映画を楽しむのが習慣だ。それは私の部屋のテレビだけがUSBにセーブした映画を見ることができるからだ。ちなみに32ギガのUSBには数十本の映画がダウンロードしてある。もちろん無料のダウンロードだ。左はキムが差し出した歯磨きの道具を見て、ベッドの下に隠れるKIAN 5月に日本に行って、半年振りにフィリピンに帰ってきた息子はKIANの英会話能力の目覚しい上達に驚いた。相変わらず抱っこ抱っことせがむKIANだが、もはや赤ちゃんとは言いがたく、しっかりと子供になっている。ママ・ジェーンが、妹が欲しくないかと聞くと「Why you want other baby? You have Kian already. I love you sou […]

KIANの英会話学習(その2) 2013年12月15日



退職者の方が入院している関係で、サント・トマス大学(University of Santo Tomas, UST)を訪れる機会があった。USTといえば、1611年に設立されたアジアでも最古の大学で、42000人の学生を有するフィリピン最大の大学でもある。マニラ市内の繁華な場所にある約25ヘクタール(7万5千坪)のゆったりしたキャンパスは学生であふれ、ここには、いかにも大学のキャンパスという雰囲気があった。 構内にあるUST付属病院はUPなどと並んでフィリピン有数の病院だ  UST出身者には、ケソン、オスメニア、ローレル、マカパガル(アロヨ前大統領のお父さん)など、フィリピン共和国の初期の大統領の名が連なる。特にケソンはケソン・シティの名の由来でもある。ちなみにローレルは日本がフィリピンを占領していたときの傀儡政権でもあったので、今では歴史から抹消されて、道路などの名前になっていないので、めったに耳にすることはない。英雄ホセ・リザールもここでも学んでいる(彼は大学を3つ出ているそうだ)。 キャンパス内の道路は広々として学生が自由に闊歩する  ちなみにフィリピンNo.1の大学は、押しも押されぬ国立のフィリピン大学(University of the Philippines、UP)で、全国に10校を有し、学生総数は5万人を超えるが、単独の大学としてはUSTに席をゆずる。中でもケソンシティに500ヘクタール(150万坪)近い広大なキャンパスを構えるなUP Diliman校は旗艦大学として25000人の学生を擁し、幾多の国家的指導者を輩出してきた。  遊歩道にはミリエンダ(おやつ)とるを学生がくつろぐ   フィリピンの歴史に名を残す第10代大統領、マルコス、マニラの大通りの名前でおなじみのRoxas(ロハス)、Quirino(キリノ)は第5代と6代の大統領、そして、現在の副大統領、Binay(ビニャイ)などがUPの出身だ。UPの学生は、国家あるいは社会の指導層になるべくエリート学生の集合体で、その誇りと自信ははなみなみならぬものがある。なんでも一番にならなければ気が済まず、組織の中でトップとなることができないとさっさとやめてしまう。UP出身者ということで、ある程度経験を積みさえすれば、いくらでも転職先はある。 都会のど真ん中に広大な校庭を持ち、学生がスポートを楽しんでいる […]

University of Santo Tomas(UST)に潜入-フィリピンの大学事情 2013年10月27日


放射能汚染を逃れてフィリピン移住を計画されているご家族(子供お一人、5才)を案内して、サウスビラ(ラスピニャス)、ブリテスパーク(オルティガス)などのインターナショナル・スクール(IS)とサンアガスティンとドンボスコ(いずれもマカティ)の私立校を訪問した。二つのISについてはすでに報告したので、今回は、名門私立校サンアガスティン・スクールを紹介したい。 200mをこえる3階建ての校舎がそびえる  最近、フィリピンの学校制度が変更され国際基準になったので、普通の学校を卒業すれば、日本を含む海外の大学へもそのまま入学することが可能になった。そのため、あえてISに通わなくてもレベルの高い私立校に通えば十分だ。フィリピンの学校では基本的に英語で教育され、特に有名私立校では学内でのタガログ語の使用は禁止ないし制限されているので、ISと変わりがないが、授業料は概ね半額で済む。  敷地の端にある体育館も圧倒的な存在感だ  サンアガスティン・スクールはマカティ市内、富裕層が暮らすダスマリニャスビレッジの中にある。通常、このような高級ビレッジに入るには、そこの住民を訪問するなどの目的がないとゲートを通過することができない。しかし、以前、ものは試しと学校訪問を理由に中に入ろうとしたら、特にアポがなくても入ることができたのだ。その時は実際、日本人のご夫婦とお子さんが一緒で、本当に学校訪問をしたのだ。それに味をしめて、その後、「富裕層の暮らすビレッジ」が退職者のための観光コースに加えられたのだ。 式典の準備がされている体育館、大規模な観客席も備わっている  この日は、中で話を聞くために平日の昼過ぎに訪問した。授業料や入学の条件などをヒアリングして、学校案内を申し込んだら、快くOKをもらった。ちなみに、個々は幼稚園が3年間、小学校が6年間、従来のハイスクールが4年間、それにシニアハイスクールが2年加わって、都合15年間の教育が受けられる。授業料は概ね年間10万ペソで、有名私立校の相場だ。生徒数は、4000人あまり、まさにマンモス校だ。 バスケットボールコート、2面を収容する体育館は圧倒的な広さだ  授業中なのでクラスルームは見学できなかったが、周辺の体育施設を見学した。そして、その充実振りに度肝を抜かれたのだ。行事が行われる観客席付の体育館、そいてバスケットボールが2面取れる体育館、ハイスクール用と小さな子供用のプールなどなど。課外授業も盛んで、ほとんどありとあらゆるスポーツクラブがあるそうだ。ただし、有料とのこと。 競泳用25mプールは手入れの行き届いた青い水だ  案内の方に、「ここはフィリピンでNo.1の学校か」と、尋ねたら、フィリピン人特有の美しい顔をたてに振って「YES」と、誇らしげに答えた。ちなみにマカティ周辺では、こことドンボスコ、セントポールなどが名門三羽烏だそうだ。我が家のあるPrime City コンドにもこれらの学校のスクールバスが毎日生徒の送り迎えにやってくる。ただ、あらかたの子供は近くのパブリック・スクール(公立校)に通うのだが、ちなみにこちらは授業料が無料だ。ただ、日本人を通わせるとなると、瞬く間にタガログ語をしゃべるフィリピン人に変貌してしまい、日本人であることのIdentityを失ってしまう恐れがある。 子供用プールが別途に備わっている   最後に圧巻だったのが校庭だ。直線距離で300m位はありそうだ。そうなると、学校の敷地は10ヘクタール程度となる(3万坪、今風に言えば東京ドーム 3個分)。忘れていけないのは、ここ、ダスマリニャス・ビレッジはフィリピン有数の高級住宅街ということだ。マカティに隣接する一等地の地価は数万ペソ /m2をくだらないだろうから、土地の価値だけでも数十億ペソということになる。 […]

名門私立校サンアガスティンスクールの紹介 2013年10月12日



  バギオの浅田さんのコンドのちょっと奥にBECIという英語学校が開校されているというので、のぞいてみた。もともとホテルとして営業していたものを借りきって英会話学校として営業しており、日本人も多く学んでいる。http://www.beci-jp.com/ もともとホテルなので、施設は充実しており、室内プールもあった(使っているかどうか不明だが)。英会話のマンツーマン授業は他と同じで韓国式の1m2程度の小部屋で行われる。しかし、大きな自習室は開放的で、WIFIも設置され、自由にインターネットが使える。 価格は宿舎、3食、授業込みで月々10万円前後。日本人のスタッフもおり、50%以上が日本人で、70人ほどが学んでいるそうだ。食事はホテルのレストランでとり、日本料理も充実しているとのこと。ちなみに宿舎は近所のコンドテルを借りているが、宿舎での料理は安全のため、禁止されている。 ベランダから眺望も素晴らしい。ボーリングなど、余暇を過ごすにもよさそうだ。 バギオにはこのほかにも日本人経営の英語学校が設立されており、ブーム到来の兆しが見える。のぶ子さんをここに案内したら、英会話の勉強に大いに興味を示し、いろいろ他も当たったら、29歳の高木さんという人が経営する学校にたどり着き、7月からそこで勉強することにしたそうだ。いずれ機会があったら訪問して紹介したいと思う。 http://ameblo.jp/chimeinternational/entry-11499059184.html

バギオの英語学校の紹介 2013年3月30日


  日本の放射能汚染あるいは経済破綻を危惧して、フィリピン移住を計画している人が急増しているが、今回は、そんなご家族を案内して、マニラの南、ラスピニャスにある、私立のElizabeth Seton Schoolを訪問した。ここは、すでに昨年からフィリピンに滞在してお子さんを近くのサウスビラ・インターナショナル・スクールに通わせている方の紹介によるものだ。 インターナショナルスクールの学費は安いものでも年間、10万~20万ペソ(25万円~50万円)とかなりの出費となる。しかし、ここの学費は有名私立校並み、幼稚園が5~6万ペソ(12~5万円)、ハイスクールで9万~10万ペソ(23~25万円)と半額程度だ。しかし、学校の充実度はインターナショナルスクールとそん色はない。  しかも、教育制度の改正により、本年度より入学した生徒は大学進学までに、国際基準の都合12年間の過程を終了しなければならず、従来の地元校のハンディが無くなった。ちなみに幼稚園は3年間で、都合、15年間、教育を受けることができる。 この日は、たまたま、オープンスクールと称して、これから子供を入学させようとする親の学校見学に日だった。この日、来られた家族はお子さんがまだ3歳なので、幼稚園となるが、フィリピンの公立校は無料だから、こんなところに子供を通わせることができるのは、一部の富裕ないし中間層あるいは外国人の子弟だ。 入園は3歳からなので、この家族も早速、お子さんを通わせることができる。年少なら別にさほどの授業があるわけでもないし、皆のと交わっているうちに自然と英語を覚えてしまうだろう。ちなみに、インターナショナルスクールでは構内では英語以外を話してはいけないそうだが、ここでは構内では英語で話すことを奨励しているそうだ。 小学校も高学年となると、授業も複雑になり、日本からやってきたばかりでは、とても英語で行われる授業についていけない。ちなみにインターナショナルスクールでなくてもフィリピンでは授業は英語で行われるが、私立校のハンディは、そのような外国人の子弟に対する特別授業が無いことだ。だから、小学校入学前、あるいは低学年でないと難しい面がある。  サウスビラにお子さんを通わせているお母さんは、お子さんを小学校卒業まで、インターナショナルルスクールに通わせて、英語の力がついたところで、ここのハイスクールに入れようと目論んでいる。そうすれば教育費が半分で済むことになる。 ここを見学して、決意したことは、来る6月の新学期からはKIANをこのような私立校に通わせることだ。もうじき3歳のKIANは、のばせばどこまでものびる逸材と信じているから、こんな学校に通わせて多くの子供たちと交われば、将来国家を背負って立つ逸材に育ってくれると思う。それを思えば、年間6万ペソ程度の投資は、ちっぽけな投資だと思う。

私立エリザベス・セトン校の紹介 2013年3月27日



   2才を過ぎて、KIANの会話能力は目覚しい成長を遂げているが、着目すべきことは、周囲は、彼に英語で会話をさせようとしていることだ。彼は、近所の子供や、大人の会話から、すぐにタガログ語を覚えて来て使う。  たとえば、「後で」は、タガログ語で「ママヤ」と言うが、何か言われて、やりたくないとき、KIANは「ママヤ」と答える。そうすると、ママ・ジェーンは間髪を入れず、「LATER」と、切り返す。そうするとKIANは、とっさに「ママヤ、レイター」と言う。おまけに「ママヤ、レイター、アトデ」と、切り返すこともある。 パソコンのゲームや映画が大好きのKIAN  KIANは、あきらかに、それらの言葉が同義語であることを理解している。周囲は、彼に英語で話しかけることを心がけている。ヤヤ(子守)や姉のキム、従妹のアレア(7才)もしかりだ。ただし、私だけは、日本語と英語とタガログ語のちゃんぽんだ。KIANが2才で話し始めたころはタガログ語だけだったが、保育園に通うようになって、授業が英語であること、周囲の子供が英語を主体に話すことなどから、KIANの英語特訓も始まった。  特訓といっても、日常の会話を努めて英語にしているだけで、特別の勉強をしているわけではない。紙に文字で書いても理解できないから、当然のことではある。しかし、最近は英語主体で「Yaya very bad,  hit Kian 」などと、英語でママジェーンに嘘をつく始末だ。 最近は和食レストランの「サイカ」がお気に入りだ。    ママジェーンの英語での問いかけも十分理解しているようだ。 「Did you […]

KIAN 2歳と8ヶ月の英会話学習 2012年11月26日


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 最近、日本経済のグローバル化、放射能汚染の恐怖、そして学校でのいじめの蔓延などで、日本での教育に見切りをつけて、お子さんを海外で学ばせようとするお母さんが増えている。そうすれば、英語を堪能に話す国際人に育つ一方、放射能やいじめから疎開できるという一石2鳥と考えるのだ。  しかし、留学といえばアメリカやヨーロッパが定番だが、こんなところでで長年暮らすとなると、おいそれと決断するわけにはいかない。よほどのお金持ちだけができる特権だ。そこで2000年代、韓国のお母さん方が、お子さんの留学先として目をつけたのがフィリピンだ。ご承知の通り、韓国ママ達の教育熱心は尋常ではなく、大手企業への就職も真っ当な努力ではままならない。ちなみに超優良企業のサムソンはTOEIC900点以上でないと、玄関払いになるそうだ。一時、フィリピンには語学専門学校も含め、8万人の留学生がいたといわれるが、2005年当時、退職庁にも小さなお子さん連れの韓国ママ達が退職ビザの申請に列を成していた。   2歳半のKIANが通う保育園には、2歳~4歳の幼稚園前の子が通うが、ここでもなんとすべて英語なのだ。KIANにとっては英語でもタガログ語でもまだまだ片言しか話さないから、関係ないのだが。彼の第一言語は英語、そして2番がタガログ語、3番がビコラノ(家族の出身地の方言)、そして4番目が日本語だ。  意外と思うかも知れないが、フィリピンでは小学校から授業は国語と社会をのぞいて、全部英語で行われる。英語の授業ははもちろん英語だが(日本では英語の授業もほとんどの部分は日本語でやっている)、数学や理科も全部英語だ。だから、フィリピン人は、ハイスクール(日本の中学校相当だが、現状4年間)を終えるころには皆、英語に堪能なバイリンガルに育つ。  韓国ママ達は、小さい子はインターナショナル・スクールに通わせ、大きい子は英会話学校に通わせて英語の特訓を受けさせる。フィリピンには英語の先生なんて、はいて捨てるほどいるから、時間数百円という只みたいな金でいくらでも雇える。生活費も本国で暮らすより返って安いくらいだ。だから、小さい子は母親連れで留学し、旦那は本国で稼いでせっせと仕送りする生活だ。  こうやって国際人を養成してきた韓国に、日本は水をあけられようとしている。日本で虐待やいじめにおののきながら、内向きに暮らしてきた若者では太刀打ちができなくなってきている。企業も多くの外国人を雇い始めているが、日本人の就職戦線はますます厳しいものになってきている。ここでもしあなたの子供が、日本語と英語をネイティブとして流暢に使いこなすことができて、かつ色々な国籍の友人を持っているとしたら、どうだろう。企業からは引く手あまたに違いない。 マニラの大学の付属のインターナショナル・スクール、大学よりも金になると、海外の留学生用のスクールを併設する大学が増えている  フィリピンでは、最近、学校制度が変更され、今年ハイスクールに入学する生徒から、従来4年で卒業していたものが、4年+2年で大学に進学することになり、日本と同じになる。従来、フィリピンのハイスクールを卒業しても、日本の大学進学の資格はなかった。しかし、今から4年後には、すべて国際基準と同等になって、フィリピンのハイスクールを卒業すれば、日本の大学の進学する道が開かれる、一方、ターナショナルスクールは、はなから外国の大学に進学することを前提としているから、現状で、ハイスクールを卒業すれば、日本やそのほかの国の大学に進学する資格が得られる。  フィリピンにおける学校の種類は、公立(学費無料)、私立(学費は有料で年間2万ペソから10万ペソ程度、1ペソ=約2円)、それにインターナショナル・スクール(学費は年間10万ペソ~20万ペソ、中には80万ペソというところもある)がある。もちろん大多数のフィリピン人は公立の学校に通うが、お金持ちは私立へ通う。有名私立の子供達は皆、有名大学へ進み、社会に出てからも学校時代に培ったコネで、社会の上層部を形成するのだ。フィリピンの大学の雄、フィリピン大学(UP)は公立だが、ほとんどの学生が私立ハイスクールの出身で、エリート教育を受けてきた子弟だ。貧乏人が小中高と公立で学び、東大に入学して、高級官僚や企業の幹部になるという構図はフィリピンにはない。金=教育=出世=金、の循環なのだ。  インターナショナル・スクールは基本的に外国人の子弟を対象にしているのだが、お金持ちのフィリピン人も通っている。特にお母さんがフィリピン人でお父さんが日本人あるいはその他の外国人の場合、ここに通わせることが多いようだ。もちろん、インターナショナル・スクールは私立校の上を行くエリート校だ。 インターナショナル・スクールには幼稚園や保育園が併設されている、まさに幼小中高一貫で、学費が高いだけに質の高い教育環境を用意している。  さて、日本人の子弟が、留学してフィリピンの学校に通うということを想定したらどうなるだろう。小学校入学前、あるいはその前後だったら、万能細胞の子供はすぐにアジャストして問題ないだろうが、フィリピンの授業はほとんどが英語で行われるので、小学校も高学年になると、英語がかなり達者でないと授業についていけない。さらに、ハイスクールともなれば、ほとんどアメリカ人と同等の英語力を有しているので、そのままでキャッチアップすることはまず不可能だ。  インターナショナルスクールの場合は、授業はもちろん英語だが、新規にフィリピンにやってきた生徒は必ずしも英語は達者ではないので、補習授業をマンツーマンで十分な語学力がつくまでやってくれる。子供は学習能力が優れているので、数ヶ月で通常のクラスに編入できる子も多いそうだ。  フィリピンには大小のインターナショナル・スクールが数多くあり、学費が一般の私立校に比べて高いだけに良好な教育環境を提供してくれる。新規にやってきたお子さんは、そんな事情からインターナショナル・スクールに入学させるのが良い。入学手続きについて、日本の学校から成績表をもらってくること、フィリピンに滞在する資格(フィリピン国籍か就学ビザなど)を取得すること、後は簡単な面接と入学申込書に記入して提出するだけだ。 […]

フィリピンで子育ての勧め 2012年10月24日