生活情報


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最近、食の常識が覆され、今まで見向きもされなかった当たり前の食品が見直されている。カカオ(チョコレート)、コーヒー、バナナ、パパイヤ、ナッツ類などなど、そして、その際たるものがココナッツ・オイルだ。日本でも、今やブームとなっており、その効用が、Yahooのサイトでも頻繁に取り上げられている。 一方、コレステロールや血圧の上限値が上げられ、しかも脂肪の摂取や塩分の摂取と関係がないという考えが主流になっている。このため、数百万の人々が高脂血症や高血圧から解放された。そのため、悪玉の塩や脂肪が無罪となるなど、今まで唱えられきた食の常識が見直されている。そんなときに注目を浴びたのがココナッツ・オイルだ。        先日、日本に帰った折、家族に持って帰ったのが、バージン・ココナッツ・オイルだ。一リットル380ペソ(約1000円)は安くはないが。日本では格安だ。さらに、そのココナッツオイルで作った石鹸は透明でいかにも自然の手作り石鹸だが、肌に優しいと評判の石鹸だ。 10年ほど前、アメリカではバージン・ココナッツ・オイルが高値で取引されており、フィリピンで小さな工場を立ち上げたいとアメリカ人の退職者が話をしていた。その時は、半信半疑で聞いていたが、従来、アメリカでは大豆やコーンの植物油を売り込むために、ココナッツオイルのパッシングが行われ、ココナッツ・オイルは毒物扱いをされていたそうだ。その結果、植物油で揚げられたフレンチフライやポテトチップの食べすぎで、肥満や糖尿病がアメリカそして全世界に蔓延した。ところが、その後、ココナッツオイルの有用性が見直され、逆にブームとなっていたらしい。ちなみにバージン・ココナッツ・オイルとはバージン・オリーブ・オイルと同様、実を絞っただけのもっとも自然な製法によるオイルだ。 フィリピンでは、米を栽培できない斜面など、国土の大半がココナッツの木で覆われていると言っても過言ではない。ご多分にもれず、我が農場でもココナッツの木が100本ほど植えられている。ココナッツの木は、肥料もやらずにほったらかしにしておいても、数十年間、一年中、実をつけ、捨てるところがないというすぐれものの木だ。しかも、強烈な台風がきても、実と葉を落とすだけで、幹は折れず、たくましく生き続ける頼もしい存在だ。 ジェーンの保有するレガスピ市の丘の上の土地から後ろを眺めると延々とココナツ林が続く。農園のココナッツの木は、10年目を迎え、たわわに実をつけている。 ココナッツの若い実は、ブコ・ジュースと呼ばれる透明の液体で、そのまま飲むことができる。ポカリスエットをあっさりさせたようで、まさに天然のスポーツ飲料といったところだ。さらに実を割ると、内側に柔らかなゼリーのような白い実がついており、スプーンですくって食すことができ、ほの甘く子供達のおやつの定番だった。しかし、最近は、ご多分にもれず子供達はポテトチップなどのジャンクフードを好んで食べている。 ブコ・ジュースを売る屋台は街のいたるところで見かける。1個25ペソ、20年前は2ペソだったがずいぶんと値上がりしている。田舎ではこのブコ・ジュースがソフトドリンクのかわりにのどをいやしてくれる。 ココナッツは十分熟すと茶色になり、中は白い硬い実が1cmほどの厚さになる。これを細かく砕いて、そまま料理に使ったり、あるいは、水を加えて絞ってミルク状(ココナッツ・ミルク)にして料理の味付けに使う。また、ココナッツ・オイルもこの実から取れる。南の国の料理と言えば、このココナッツ・ミルクで味付けるのが定番だ。 ココナッツの実は熟すると茶色になり、料理用のココナッツ・ミルクやココナッツ・オイルの原料となる。左の写真は熟して、芽を出しているココナッツの実、右は、マーケットでココナッツ・オイルを絞っている職人さん。 農場の面倒を見てもらっているマミー(ジェーンの母親)にバージン・ココナッツ・オイルが日本で脚光を浴びている話をした。身近にあり、日常、食しているココナッツが、奇跡の食品と聞いて、マミーはご機嫌だった。 その効能と言えば、心臓病、脳溢血、認知症、糖尿病、癌などありとあらゆる生活習慣病に有効で、おまけにインフルエンザやエイズ/肝炎などのウイルス感染、さらにはアレルギー疾患にも効果があるそうだ。さらに、ダイエットばかりでなく、にきびや老人斑などの肌の手入れいにも有効だそうで、特に石鹸やシャンプーなどの薬用品の影響で潤いや感染防止力を失った肌に塗ると若々しい素肌を取り戻せるという。まさに、健康の秘訣、アンチエイジングの秘薬というものだ。 ココナッツ・オイルは中鎖飽和脂肪酸とかいうもので、酸化しにくく、高熱にさらされても変質せず、体の老化を防ぐ抗酸化作用があり、揚げ物に使っても、その効能はかわらないそうだ。価格は一般の植物油と同じ1リットルあたり100ペソ少々だが、バージン・ココナッツ・オイルとなると400ペソ程度にはねあがる。 そのため、我が家からは、大豆油やコーン油は姿を消し、料理用には無味無臭のココナッツ・オイルを使い、ドレッシングや食用にはバージン・ココナッツ・オイルを定番とした。また、以前から、ブコ・ジュースは毎日買い求め常飲することにしており、砂糖たっぷりのソフト・ドリンクは子供達を含めてご法度だ。また、私自身、毎晩、バージン・ココナッツ・オイルを体中に塗って床についている。 […]

奇跡の食用油、ココナッツオイル2015年7月13日


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バイアグラ(成分名:シルデナフィル)のジェネリックが発売され、世の熟年男性に福音となったことは、以前、報告した。バイアグラと同様の薬効を持っているシアリスに関して貴重な情報を得た。それは、シアリスの主成分は、タダラフィルであり、これは、血管壁の弾力性を回復し血管を若返らせるアンチエイジングの特効薬/秘薬であるというのだ。 糖尿病による主要な問題は血流の障害で、糖を過剰に含んだ血液が血管を傷つけ、さらに血液がよどんでいるために体中に血液を循環させることができず、脳溢血、心筋梗塞、壊疽、視覚障害、認知症、前立腺肥大症、などなど、感染によらない疾患、すなわち成人病(生活習慣病)を呼び起こすというものだ。もちろん、食生活の注意は必須であろうが、シアリスを若干(5mgを一錠)、毎日服用することにより、全身の血管がよみがえるという。このことは、全身に十分な栄養、酸素、そして免疫細胞などを送り込むことができて、肉体を正常に機能させることができるということだ。 まさに血の巡りがよくなるということで、不治の病の糖尿病ばかりか、サイレントキラーといわれる高血圧、そしてほとんどすべての成人病(生活習慣病)を克服できるというすぐれものだ。その副作用が、男性であれば、ちょっとした刺激で容易に勃起してしまうという、まさに青春がよみがえるというものだ。こんな副作用は大歓迎だが、一説によると、セックスを頻繁に行う熟年夫婦は、若々しくて肌の色艶もよく、健康長寿を楽しんでいるという。前立腺肥大、癌に罹病する確率もセックスを頻繁に行う熟年男性はそうでない男性に比べて低いという。まさにセックスはアンチエイジングの秘訣だそうだ。秘薬で秘訣、なんとも頼もしい限りだ。 問題は、コストだ。従来のように一錠、1400円もするのでは、とても毎日、服用するのも難しい。しかし、フィリピンではシアリスのジェネリックが販売されているそうなのだ。20mg一錠入が、約800ペソ、5mgなら、約220ペソで済む。これなら十分まかなえる。そこで、ジェネリックの薬屋を数件回ったが、どこも品切れで手に入れることができない。さらにマーキュリードラッグストアに行ったら、同じ値段で、シアリスを売っていた。しかし、こちらは、処方箋がないと売れないと硬いことを言っている。 まさに健康に対する投資だが、近い将来、ややこしい病気にかかって薬漬けの生活が待っていることを考えると、大いなる投資効果が見込めるといえる。ただし、シアリスを飲んだからといって、暴飲暴食に明け暮れたので元も子もない。糖尿病の経験で培った食生活の知恵を今後も生かし続けることは言うまでもない。 人生、死ぬまで健康でいたいというのは誰しもの願いだ。感染症はいろいろな薬が開発されて治る時代になったが、薬ではどうしようもない成人病(生活習慣病)が血のめぐりを良くするシアリスで克服できるというのは、福音以外の何ものでもない。 下の写真はバイアグラ(成分名:シルデナフィル)のジェネリック、これはいくらでも手に入る

シアリスはアンチ・エイジングの特効薬2015年5月26日



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おやつといえばフィリピンではポテトチップなどのジャンクフードが定番だ。コンビニにはジャンクフードがあふれ、巷ではジャンクフードの袋を抱えてうら若い女性がおいしそうに口に運んでいる。油であげた炭水化物は肥満の元凶と我が家では禁止しているはずなのだが、皆、私に隠れて食べている。 そこで欠かさずに我が家においてあるのが韓国製の味付け海苔だ。10枚入りのパックが3個入って一袋50ペソと少々割高だが、毎週、10袋ほど買い求めている。野菜も果物を全く食べないKIANにはせめてもと自由に食べさせているが、海草は海の野菜だから、多少の足しにはなるだろう。幸いKIANは海苔と納豆が好物なのだ。 KIANばかりか、皆、この焼き海苔が大好きで、おやつ代わりに四六時中食べるのであっという間になくなってしまう。週一回、あるいは2回、PRAの帰り道にある韓国食材店、ARAに寄って買い求めるのが私の日課だ。私も、負けずに毎晩食しているが、ナッツやかぼちゃの種を海苔に包んで食べると中々美味だ。海草とナッツの組み合わせならば、血糖値も上がらないのでワインを飲みながらおやつとして楽しんでいる。 そして、最近ハッチンで発見したのが、韓国海苔と同じようなパッケージの日本産(正確には日本の会社がシンガポールで生産されている)味付け海苔だ。家に買って帰ったら、この方が油っぽくないし、味わいがあると大評判。われもわれもけんか腰で取り合ってあっという間に、8箱入りのパッケージがなくなってしまった。ちなみに一袋190ペソだから、韓国海苔より25%ほど高めだ。

我が家の定番おやつ韓国味付け海苔 2015年4月12日


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ここ数ヶ月、我が家の食卓を飾ったいたのがダランダンの生ジュースだ(旬は3月までだそうだ)。ダランダンとは柑橘系でカラマンシーを大きくしたようなみかんの原種といえるような果物で、フィリピンで採れる。房の皮が厚くてみかんと思って食べると、すっぱみが強くて、とても口にする気になれない。しかし、ジュースにして飲んでみたら、ほどよいすっぱみでとてもおいしい。ビタミンCが豊富な感じで、糖尿病や認知症にも効果がありそうだ。 しかし、実が小さいのでコップ一杯のジュースを作るのに、10個くらい絞らなければならず、手間がかかる。したがって、我が家の女の子たちが、毎日、ダランダンのジュース作りに励むことになった。       ダランダンはもっぱら近くの屋台で買うのだが、いっぺんに5kgくらい買うが、1kg、たったの30ペソと格安だ。一般の輸入オレンジやみかんは1kg 200ペソ位するので、はるかに安い。だから、私は、農薬で汚染された輸入果物(りんご、オレンジなどほとんど中国産)を買わないで、マンゴ、バナナ、パイナップル、パパイヤなどのフィリピン特産の果物を買えと主張する。 一方、ママ・ジェーンはスーパーで売っているバナナやパイナップルはミンダナオのDoleなどの銘柄物なので、何が含まれているかわからないから決して買わないと言う。ウエットマーケットや屋台で買うのが、見てくれは悪いが安くて安全で間違いない。バナナやパパイヤは、常に我が家においてあるが、野菜嫌いのフィリピン人にはこれらの果物が必須なのだ。 我が農場にはバナナやパパイヤはあるものの、パイナップルは気候のせいかなかなか成功しない。しかし、ダランダンなら行けそうと、大量の種を農場に送りつけた。今回、ホリーウイークの休暇で来てみたら、以前から葉っぱだけで実をつけていない役立たずの柑橘系の木がダランダンで、いくつか実をつけていた。まさに、農場で見放されていた木が、注目を浴び始めたのだ。

ダランダンの生ジュースは健康の元 2015年4月12日



我が家があるマカティ、サンアントニオビレッジから歩いて5分くらいのところに日本食材店の老舗「はっちん」がある(カマゴンとセイクレッドハート通りの角の近く)。週に一度くらいは、私の朝食用に納豆や地鶏の卵などを買いに行くのだが、この日、久々に生うにがたくさん置いてあった。10cmx12cmx4cmくらいのタッパーにいっぱい詰まって、450ペソ。これはとばかりに買い求めた。良くみると、サーモンの刺身(120ペソ/100g)、マグロ、イカ、など刺身の具が色々おいてある。さらに奥には冷凍のしめさばなどもあり、まさに5点船盛りができそうだ。さらに塩サバも買い求めて、〆て1500ペソ。5点盛り、サバ塩焼き、うに丼、これを4~5人で食べると、おなじみのサイカの半分ぐらいで出費で済みそうだ。ジェーンは、もうサイカからのTake Outはいらない、これで十分と言っていた。 田舎からやってきているKIANのおばあさん(ジェーンのお母さん)も加えて、KIANの学芸会の後、サイカで食事。注文した料理は、刺身、サバ塩焼きなど、純日本料理ばかりだ。 はっちんに並んでいる刺身の材料。100gあたり100ペソはkg1000ペソになり、破格の値段だが、生で食べるためには必要なコストだ。 ここには海苔巻き弁当などもおいてあって他の日本食材店とは一線を画す。 我が家では、ジェーンが刺身大好きで、とりわけ、ウニとしめ鯖には目がない。カーネルは、毎回決まってサバの塩焼き定食だ。最近はキムも加わって、従来のビーフ鉄板焼きからサーモンの刺身、あるいはサバ塩焼きに乗り換えた。私は、もっぱら海鮮チラシ寿司だが、畑や海から取れたものをそのまま生で食べるのが一番と聞いているので、まさに、我が家の健康食のスターだ。 ちょっと多すぎて刺身で食べるだけでは終わらない。そのため、うに丼にしてたっぷり味わった。このうに丼を食べたキムが翌日、下痢に悩まされた。私はなんともないので、ウニの責任ではないと思うのだが、はじめて食べた大量のウニに胃がびっくりしてしまったのだろう。 ご存知の方もあると思うが、フィリピンではウニを日本に輸出している。だから、はっちんでウニがこんなに安く売っている。大分前にフィリピン人の友人とはっちんを訪れたら、ウニがあると感激していた。彼はウニが大好きなのだがなかなか手に入らないので、それ以来、はっちんを頻繁に訪れているとのこと。まさにウニ中毒なのだそうだ。 フィリピンのウニは、馬糞ウニというウニから採る。素手で持っても痛くない、とげの短いウニで、熱帯の海の2~3mの深さにいくらでもいる。昔、ポリリオ島に出かけた折、これをバケツにいっぱいとって、ホテルでさばいて、同行した日本人に振舞ったことがある。実が柔らかくて、採るのが非常に難しくて、小さなおわんに半分くらいしか採れなかったが、採れたてのウニの味は格別だった。

我が家はお刺身ブーム 2014年10月18日


メトロマニラの周辺の各県(北はブラカン、リザール、南はラグナ、カビテ、バタンガス)あるいは郊外の各市(北はケソン、バレンツエラ、マリキナ、パシッグ等、南はパラニャケ、ラスピニャス、ムンティンルパなど)の住宅地から都心部(マカティ、マニラ、ボニファシオ、オルテガスなど)へ向かう道路の、朝夕のラッシュは、まさに通勤地獄ともいえる渋滞で、毎日の往復に3~4時間を通勤に費やす人々はざらだ。 人々は、ジープ、バス、UVエクスプレス(始点と終点が決まっている中距離小型バン)、などの車を乗り継いで、家路に着くが、帰り着くころにはくたくたで、夕食を終えて、一眠りすると、もう朝の出勤が待っている。カビテ方面の玄関口のロハス・ブルバード沿いのバクラランでは、毎日、いつ来るのか、乗れるかどうかもわからないバスを待ち続ける人々の姿は、まさに悲惨だ。最近、首都圏のスコーターの撤去作業が進んでいるが、住民はカビテ県などに作られた低所得者住宅に強制的に移住させられている。これらの人々も、生活の糧を得るために、毎日、首都圏に通うわけで、渋滞に拍車をかけている。 その切り札的存在がLRTなどの鉄道だが、現状、マニラ湾沿いのLRT1、エドサ沿いのMRT(LRT1とMRTで環状線となっている)、メトロマニラを横断するLRT2の3本の高架鉄道、さらに、メトロマニラを縦断するPNR(国鉄)だけでは、もはや焼け石に水だ。最近は事故や、車両不足によるラッシュ時の超過密状況に、返ってLRT/MRTを敬遠する気配もあるくらいだ。参考ブログ「メトロマニラ高架鉄道の建設状況(その3)2009年7月27日」参照 高架鉄道路線計画図(クリックして拡大してみてください) これに対して、MRT4(ケソン方面)、NR(メトロマニラ縦断)、MRT6(パラニャケ、カビテ方面)が計画されているが、このほど、ようやく、MRT6(LRT1の南部延伸事業)の工事契約がアヤラと香港の会社の合弁会社に649億ペソで発注された。これで数年後にはバクラランを起点とするカビテ方面の通勤事情が飛躍的に改善されるものと期待される。 マニラ湾沿いのLRT1の南側の終点、バクララン駅の周辺は高架の下に衣類や靴の屋台が所狭しと並んでいる。ここは、庶民の買い物所の南の横綱で、無数の一坪ショップが軒を連ねる。カビテ方面の新線MRT6はここから始まる。 一方、メトロマニラの南に位置するもう一つのベッドタウンのラグナ県方面はPNR(国鉄)が奇跡の復活を遂げたが、車両の増強による運輸能力の増強が期待されるところだ。参考ブログ「国鉄(PNR)の復活 2010年10月25日」参照。 奇跡の復活をとげたPNR(国鉄)の駅には人が列をなしている。線路周辺のスコーター(スラム)も姿を消した。一応、鉄道としての機能を果たしているものの、車両が極端にすくなくて、SLEX(南ルソン高速道路)の地獄の渋滞を救う役割は果たしているとは言いがたい。 新聞によると、既存の高架鉄道の拡充だけでは、首都圏の交通網の改善は、望めず、地下鉄の建設が必須と、JAICAが進言したそうだ。しかし、私は、この地下鉄案に疑問がある。 メトロマニラの地盤は泥岩ともいえる、きわめて固い地層でできており、その証拠にコンドミニアムの建設などで基礎杭の工事を見かけることはない。都会のど真ん中でダイナマイトを使うわけにも行かず、こんなところで、トンネルを掘るのは、最新の技術を持ってしてもきわめて困難であろう。また、たとえ可能であってもかなりのコスト高となるだろう。 高架鉄道の乗車賃は、ジープなどとの比較から政策的に決まっており、15ペソ(35円)程度に抑えられ、政府は毎年大きな赤字を補填している。ODAなどが巨額の援助をしたとしても、その返済にこの国の経済がおかしくなってしまうだろう。街の景観を汚すかも知れないが、フィリピンではコストが比較的かからない高架鉄道が適している。 マニラ湾沿いの一番古い高架鉄道(LRT1)とエドサ沿いのMRTは北のエドサ通り沿いの東西の線が完成して、環状線をなしている。これらの車両は、ほとんど同サイズで、モノレールといった風情で、車内も狭苦しい。しかも、3両編成では、朝夕のラッシュにはすし詰め状態が発生する。   最新鋭のLRT2(メトロマニラ横断高架鉄道)の車両は、LRT1、MRTよりも大きめで、車内も大分ゆったりしている。 […]

念願のLRT1の延長工事が着工へ(カビテ方面)2014年10月5日



先日、ブログ「脳内革命第二弾」で約束したとおり、キーボード(電子ピアノ)を購入したので報告する。ブログの内容は、「小学校程度の子供に音楽を教えると、脳の神経細胞の機能が飛躍的に向上して、頭の回転が速くなり、賢い子に育つ」いう主旨だ。 はじめに、ヤマハの代理店でヒアリングしたら、初心者用で1万~2万ペソで買えることがわかって、さらにジェーンの情報から、キャッシュ・アンド・キャリー(老舗モール)でカシオの製品が1万ペソ以下で買えることがわかった。しかし、カシオのカタログを吟味すると、鍵盤が光ってガイドしたりUSBを介してパソコンとつなげることができるなどの機能を持った製品が、15800ペソで買えることがわかり、それに決定した。3万円程度の投資で、KIANの頭が飛躍的に良くなるとしたら、安いものだ。 キーボードの販売担当の店員と値段交渉して13300ペソに負けさせて現金で支払いを終え、我が家に持ち帰った。早速組み立てて見たが、ピアノの音が家の中で響くと、何かリッチな気分になった。幸い、キムが多少の心得があるそうなので、キーボードの使い方はキムに任せたが、ピアノというより、ほとんど電子機器なので、当方には荷が重い。KIANを始め、子供達がたくさんいるので、先生はキムの役割。当面はおもちゃ代わりにして、KIANがいずれ興味を持ち始めたら、キムやKIANをマカティ・スクエアの教室に通わせるつもりだ。 まずは、購入資金を引き出しにATMに行ったら、KIANがいたく興味を示した。きっと、金のなる木のようなものだと思っているのだろう。カシオの販売所ではキムがKAINを相手に店員のように振舞ってふざけている。            店員に使い方を教わるキム、パソコンが得意なキムは、とても理解が早いが、KIANはちんぷんかんぷんのようだ。たまたま、遊びに来ていたキムのいとこは、実家にキーボードがあるため、相当な使い手だ。 今のところは、まるでおもちゃをいじくる感覚で、5分もしないうちに飽きてしまったが、時間をかけて、習わせていきたい。 小銃を構えるパパ・カーネルを頼もしそうに見守るKIAN。彼らの将来はPNPチーフ(警察庁長官)の期待がかかっているが、我が家ではいつもの風景、KIANはキーボードよりもよほど銃に興味を持っているようだ。 本ブログのテーマとは何の関係もないが、ここしばらく姿を消していた日本米が日本食材店に戻ってきた。日本から輸入したコシヒカリなどは5kgで2000 ペソ前後、400ペソ(920円)/kgもするが、日本で買う値段の倍、フィリピンのお米の10倍だ。フィリピン産ササニシキなどは5kgで 600~800ペソ、120~160ペソ(270~370円)/kgで、フィリピンのお米(40ペソ/kg程度)の3~4倍だ。確かに味や食感は違うが、 フィリピン産の普通のお米を上手に炊けば、十分いけると思うのだが、食通にはやはりこだわりがあるのだろう。 日本食材店に戻ってきた日本米。  市場から日本米が消えた原因は、中国とフィリピンの領土をめぐる小競り合いで、中国はフィリピンからのバナナの輸入を停止し、一方、フィリピンは中国からの米の輸入をストップしたらしい。そのため、市場に、中国産日本米が消え、日本レストランは外国ないしフィリピン産の日本米の確保に走り、高値で買い占め、市場から各種日本米が消えてしまったそうだ。 グルメの日本人には日本米が必須なので、領土問題のとんだ余波が在比日本人に及んだことになる。ある退職者は日本レストランから高値で日本米を買っていたが、市場に日本米が出てきたので、大喜びをしていた。一方、普段からフィリピン米を食べている私にとってはどこ吹く風だった。

キーボードを買いました 2014年5月31日


NTTホテルといえば、一時パスコがユニットオーナー(退職者)の依頼で退職者がビザ申請の間利用するゲストハウスとして利便を図っていたところだ。パソンタモ通り、マカティ・スクエア(リトル東京のあるエリア)から至近距離で日本人が住むには大変便利で、また、パソンタモ通りから、一歩奥まったところにあるから、返って車の騒音も少なくて暮らしやすい。 最近はマネージメントが変わって、エレベーターにはIDカードを差し込まないと作動しないなど、セキュリティがしっかりして、以前と比べて住みやすいコンドミニアム/ホテルに生まれ変わった。その分宿泊料も大分高くなったが、そのNTTにスツジオタイプ(ワンルーム)のオーナーとしてお住まいの方が、勤める会社の事務所の引越しに伴ってユニットを売却をしたいと希望している。2014年4月10日、本ユニットは売却先が決定しました。 NTTホテルの入り口は道路冠水に備えて大分高くなっている 入り口を入るとすぐ左にレストラン、正面右にはレセプションがある、その奥がエレベーターだ ユニットは今時のスツジオとしては大型の32m2で、左をキッチンと居間、右側をベッドと執務スペースとしてうまくレイアウトしている。ベランダもあって、洗濯物も干せるし、窓には網戸が備えられ、蚊などに悩まされる心配も皆無とのこと。オーナーは数年の歳月を費やして、住みやすい快適な住宅に仕上げたと自負されており、是非日本人の退職者、特にお子様連れの奥さん等に買ってもらって大切に使ってほしいと期待している。 左側の居間の部分はベッドとしても利用できる。右側のベッドスペースには大型のダブルベッドが置いてある。入り口からはベッドが見えないように仕切りが設置してある。  居間から台所をトイレの方向。ベッドの脇は執務机が設置されている オーナーは自ら料理することはめったにないそうだが、一通りの調理器具はそろっている。また、お湯は、シャワー、洗面台、台所の3箇所で使える。風呂桶はないが、シャワーはトイレとはスライド・ドアーで仕切られていて、日本人の好みにあっている。                               窓からはマニラ、パサイ方面が望め、モールオブエイシアの花火はすばらしいとのこと。ということは西向きなので、天気の良い日の午後はカーテンをしめて日差しを防ぐ必要があるだろう。その他、パソンタモは雨季には道路が冠水することで有名だが、現在、下水道工事をしているので、完成したら、改善されるだろうと期待されるとのこと。 […]

中古コンドミニアムユニット(NTTホテル)の売却物件の紹介 2014年3月8日



最近、とみに保育園をサボりがちなKIANだが、原因はたった7-8人の児童が、毎日毎日ABCを練習するだけで、飽き飽きするというのが本人の言い分だ。3月には4歳になって、いよいよ幼稚園入学の時期を迎えるKIANにとっては由々しき問題だ。そこで、もっと本格的な幼稚園を探すことになったのだが、ママ・ジェーンが目をつけたのがKID IN DAY SCHOOLという、家から歩いて10分位のところにある私立幼稚園だ。入学は夏休み明けの6月になるが、いまから入学願書を出さないと入学できないらしい。この日私は、KIANの体験入学に付き添ったが、私の意見で入学するかどうかを決定するということなので、責任重大だ。  外見は普通の住宅で、大型の戸建ての住宅を改造して幼稚園としている。我が家のあるSan Antonio Villageは、ビニャイ副大統領も住んでいる、そこそこの高級住宅街だから、中間層以上の子弟が通う幼稚園もたくさんあるようだ。幼稚園は、午前と午後のクラスに分かれていて、それぞれ50人、合計100人の幼児が学んでいるそうだが、フィリピンの古い住宅はとてつもなく大きいからこんなことが可能なのだ。 子供たちは3歳から5歳児程度だが、特に学年で分けるているようでもなく、皆が一緒に遊んでおり、まさに保育所のような雰囲気だ。KIANも、ここが気に入ったようで、早速手をつないで他の園児と遊んでいた。 しかし、遊んでばかりいるわけでもなさそうで、2-3人の園児に一人の先生がついて勉強やお絵描きをしている。皆がまとまって一斉に同じことをするのではなくて、ほとんどマンツーマンで教えているようだ。先生は10人くらいいるので、50人の園児を相手に、それぞれの年齢と到達度を考慮しながら、家庭教師的にものを教えている様子だ。これなら一律に勉強を強いるのではなくて、園児の個性にあった指導ができそうだ。 幼稚園のクラスは、4段階で、2-3歳のToddler(幼児)、3-4歳のNursery(保育)、4-5歳のKinder1(年少)、5-6歳のKinder2(年長)に分かれている。KIANは6月には4歳と2ヶ月なので年少組みにはいるが、午前の部は満員なので午後の部に毎日2時間通うことになる。学期は年間2学期で、1学期が、6月から10月まで、2学期が10月から3月、4月と5月は夏休みだが、サマースクール(2週間)が3回行われるから、それに出席すると3学期制ともいえる。ちなみに、最近の法改正で、この幼稚園2年間は義務教育となった。 学費は、年間64000ペソ(サマースクールを除く)、月払いにすると7000ペソ/月(4月と5月を除く10ヶ月)で、フィリピン人にとって決して安いものではない。貧困層はこのお金で一家の生計を賄っていけるくらいの金額だ。しかし、教育は子供の将来を決める大事な投資だから、子供を劣悪な環境の公立校(無料)に入れる中間層以上の家庭はない。そこで、月々7000ペソの投資ならば、なんとかやっていけるだろうと、KIANを入学させることを決断した。 また、私立の幼稚園や小学校では子供たちは授業以外でもすべて英語で会話することが義務付けられており、たとえ小学生でも流暢に英語を操る国際人に育つのだ。もし、外国人が幼稚園くらいから子供をフィリピンで育てるとしたら、あえてインターナショナル・スクールに入学させる必要もない。昨年から、小学校から高校まで2年延長されて12年となり、国際標準になったので、外国の大学に行くのにも支障はないし、それに学費は概ね半額だ。  

KIANの幼稚園体験入学 2014年2月18日


ここのところ、フィリピンと日本を結ぶ空の便が大幅に増加している。ちなみにフィリピン航空は今日(12月15日)から、マニラー成田間を毎日3便、セブー成田間を毎日2便へと増便した。 従来便は PR431成田発0930 マニラ着1330 PR432マニラ発1500 成田着2010 増便は PR427成田発1555 マニラ着1955、 PR428 マニラ発0945 成田着1455 と PR429成田発1900  マニラ着 2300、 PR430 マニラ発1250/1145 成田着1800/1655 一方、セブ行きは、成田を夕方出発する便を加えて、毎日2便となった。 従来便は PRA433成田発1425 セブ着1845 PR434  セブ発0800 成田着1325 増便は PR435 成田発1925 セブ着2345、 セブ発1300 成田着1825  一方、セブパシフィックは、関空一本だった便を成田と名古屋を加えて、2014年3月30日より、毎日3便が日本とマニラを結ぶ(名古屋は火木土日の週4便)。 増便は 成田1145 マニラ着1545 マニラ発0525 成田着1035 及び、名古屋発2110 マニラ着0010 マニラ発1520 名古屋着2025 […]

日本ーフィリピンの増便ラッシュ 2013年12月15日