生活情報


6月20日(木)、GMAの取材があった翌朝、ベッドの中で悪寒が走った。見る見る熱が出て、節々が痛む、熱も38度あり、典型的な風邪の症状を示した。これはやばいと思ったが、一眠りして汗をびっしょりかいたら、症状は治まっていた。ほんの数時間の出来事だった。しかし、息を大きくすると右胸の肋骨あたりが痛む。ちょっと心配になって午後から日本人会クリニックに出かけて行った。  日本人医師に見てもらったが、単なる肋骨の痛みであろうということで帰っきたが、そのとき、強い雨が降っていて、それに当たってびしょ濡れになったのが良くなかった。そして、再び、具合が悪くなって、翌土曜、日曜ともがき苦しむことになった。  6月24日(月)の朝一、早速クリニックに行って、レントゲンと血液検査をすると、すでに肺炎が悪化しているということで、入院を勧められた。しかし、入院となると、日本のテレビもインターネットも無し、しかもKIANの顔も見れないし、まるで刑務所に入れられる気分だ。医師に相談して、入院するのはベターだが、とりあえず薬を処方して、2~3日、様子を見ることでOKとなった。ちなみに肺炎のことを英語でPheumonia(ニューモニア)ということも医師から教わった。これから皆に病状を説明するのに必須だ。  そして、6月26日(水)、2日後に診察してもらうと、劇的に回復していて、この調子なら1週間も静かにしていれば、良くなるだろういいうことだった。もちろん入院の必要ない。そして、さらに6月29日(土)に診察してもらったら、1週間後の7月5日(金)には全快宣言が出せるであろうとのことだった。  7月5日(金)は、友人と全快祝いにエア・フォース・ワン(フィリピンでナンバーワンといわれるナイト・クラブ)に繰り出そうかとを計画していた。しかし、まだレントゲンに影があり、肺炎が完治していないということで、もう1週間薬を処方され、全快祝いはお預けとなった。しかし、体調的にはほとんどよくなっており、半日程度の外出は可能で、徐々に仕事には復帰していった。ただ片肺で酸欠のせいか、2~3時間、机に向かったり、外出すると疲れを感じることはあった。  ここで問題が発生した。私の部屋のテレビがケーブル・テレビ局の不調で見れなくなってしまったのだ。安静にしていろといわれても、大分体調が回復しているので、そうは寝てもいられない。テレビでも見て、ベッドでゆっくりしていたいところだが、そのテレビが映らなくなってしまったのだ。後、1週間(7月 15日)の全快予定まで、どうやって時間を過ごすか悩ましいところだ。  私も今年から高齢者(65歳以上)の仲間入りをした。今まではちょっとした風邪で済んでいたものが、肺炎という、高齢者の死亡原因として良く聞く病気を簡単に患ってしまった。今までの様に休みもなしに仕事をして、毎晩ビールを4~5本飲んで、タバコも吸う、夜遊びもそこそこにこなすなんて生活からはおさらばしなければならないだろう。しかし、そうなったら、逆に男としての活力まで失われて、一気に老け込んでしまうのではないかと心配ではある。  ところで私は無保険だ。住民票を抜いているので、健康保険には加入していない。また、当地でも医療保険には加入していない。今まで、生命保険も含めて考えると2千万円近いお金を無駄にしてきたということへの反省で、保険は損をするという通念があるためだ。当地での医療保険は入院などの大病だけをカバーするなら、年間、十数万円(60歳程度の場合)で済む。今回は通院なのでカバーされないが、入院したとするとカバー範囲だ。しかし、それでも掛け損になるには目に見えているので、手を出していない。ちなみにこの医療保険は民間だから、年を取っていつも病気がちの状態になるころには、掛け金は幾何級数的に高くなる。  今回かかった費用は、クリニックの診療代が6回で15000ペソ程度、薬代が7000ペソ、合計で22000ペソ、約5万円だ。もし、入院していたとすると、最低でも15万円程度はかかったろう。これを日本と比べたらどうなるか定かではないが、健康保険に加入していたとしても自己負担で5万円以上にはなるのではないか。しかも肺炎となれば、必ず入院させれるから、医療費全体としては数十万円に達していただろう。  今回は、無保険という状況から、医師とも相談して、自宅療養とした。その結果、3分の一程度の治療費で済んだ。また、今後は病気にかかるまいと健康への注意も怠らないだろう。自助努力で医療費は数分の一にも減らせることができるはずだ。であれば、保険にかかるよりも安く済む。  日本では健康保険の制度が徹底しているから、病院の医療は神の領域で医師のいいなりの治療が行われる。患者の負担はさほどでないから、医師が勧める治療をNOと言う人はいないだろう。終末治療も同じで、いわば、垂れ流しの治療が行われる仕組みができている。それが国保、あるいは健保の破綻を促しているのだ。   日本の健康保険はすばらしい制度ではあると思うが、それだけに人々から医療費を節約しようというインセンティブを奪ってしまっている。生活保護も一緒で、働くよりも生活保護を受けたほうがいい生活ができるという矛盾が生じて、働ける人の働く意欲を削いでしまっている場合がある。年金についても、それがあるがゆえに核家族化が進んで、逆に高齢者を家族から追いやっている側面がある。その辺に日本の福祉というものを考え直す余地があるのではないだろうか。要は自己責任という世界だ。   療養中、いつも姉のキムと一緒に私の部屋に来て、お見舞いがてら遊んで行ったKIAN。これが唯一の慰めであり癒しだった。

肺炎にかかってしまいました 2013年7月7日


カラバオはフィリピンの国の動物に指定されており、フィリピンの農村に欠かせない光景だ。実際、現在も、地方では水田耕作の主役である。水さえあれば、草だけを食べて、経費のかからない効率的な労働力で、糞は肥料にもなるから、究極のエコ・マシンだ。ちなみに一頭の子供が1万ペソくらいで買えるが、あとは一切の経費はかからない。おまけに、子供を生んで増えてくれるから、こんな重宝な家畜はいない。 農場の主だったカラバオ(水牛)。赤ちゃんを作ると期待されたが、意外と高齢だったようで、昨年死んでしまった  農場にも一頭のカラバオがいて、田んぼの耕作に従事していたが、昨年死んでしまった。それではフィリピンの農場らしくないと、今年、あらたに一頭の子供のカラバオを買い求めた。なんとか、子供を増やして、一頭から4頭にまで増えた牛のように農場の名物にしたいと思っている。カラバオは使役に使う有用な動物なので、カラバオの肉というものは市場には出回っていない。しかし、田舎で一度、カラバオの乳あるいはヨーグルトとというものを耳にして、なんとか試してみたいと思っていた。 カラバオは力持ちで、よく働く、農家には欠かせない存在だ   先日、マム・ジェーンがうれしそうな顔をしながら、明日はインドカレーを作ってご馳走すると、近くのインディアン食材店でカレーの材料を買ってきた。また、さらにカラバオ・ヨーグルトをカレーに混ぜると、おいしいと、5cmほどのカップ一つを25ペソで買ってきた。そして、ついにカラバオ・ヨーグルトを食する機会に恵まれたのだ。カレーの味も良かったが、カラバオ・ヨーグルトは、まさにあの、プレインヨーグルトの雄、明治ブルガリア・ヨーグルトそのものだったのだ。フィリピンのスーパーで売っているヨーグルトはすべて、何らかの味がついていて、しかもご多分にもれず甘くて大人が食することができる代物ではない。  最近購入したカラバオちゃん。大人のメスはおばあちゃんと区別がつかないから、子供なら間違いないというわけだ  大分前の話になるが、私がPRAで働いている当時、Uさんという目が不自由な申請者の面倒を見た。その方を農場に招待したのだが、Uさんはプレインヨーグルトに果物の刻んだのを混ぜて毎朝食べたいので、なんとかプレインヨウーグルトを手に入れるよう頼まれた。それでヨーグルと探しが始まったのだが、ようやく発見したのが、日本食材店のはっちんで、あの明治ブルガリアヨーグルトを発見したときは、感激ものだった。  はっちんのヨーグルトの棚、この日は、プレインヨーグルトは品切れだった  そのほかにも、我が家にしばらく逗留した山本のぶ子さんもプレインヨーグルトが安くて、効果的な美白剤としてつかえると強調していた。先日はっちんで買ったときは270ペソ。600円もしたので、そうは浪費するわけにはいかないし、品切れが多くて、常食には難しい。しかし、小さなカップ一つで25ペソならば、少しづつ買って毎朝の食卓に利用できる。 パソンタモとバグチカンの角から50mほど東に行ったところにインド食材店TAJがある  そういうわけで早速、試し買いにいったのだが、パソンタモとバグチカンの角から、東に向かって、50mくらい、我が家からは至近距離にTAJというインド食材店はあった。店は雑然としていて、スパイスの匂いが充満している、いかにもインドというたたずまいだった。 品物の並べ方は、日本の食材店に比べて、いかにも貧相だ  冷蔵庫にはナンの生地が並んでいたが、ヨーグルトらしきものはどうしても見当たらない。店の人にに聴いてみたら、冷蔵庫の中から鍋状のいれものを出してきて、そのなかに作りたてのカラバオ・ヨーグルトが入っていた。これをプラステックの容器に4杯分(100ペソ)を移し変えてもらったが、必ずしも安い食品ではない、というか、貴重品なのだからしかたがないかもしれない。 冷蔵庫も今一だ   ヨーグルトといえば長寿国として知られるコーカサスなど牧畜を営む地域のの主要な食物だったと思うが、日本の納豆や漬物など、これら発酵食品はすこぶる健康に良く、メタボに悩む現代人類の味方だ。糖尿病予備軍の私の食卓は、毎食、納豆と味噌汁と、ご飯が少々、おかずは適宜だ。毎食、これでは、少々寂しいので、2~3日に一回はサイカに行って、ちらし寿司を食べる。おかげで、体重は70Kgとコンスタントで、血糖値も120前後と正常だ。 […]

カラバオ・ヨーグルトと地鶏の卵 2013年6月11日



  バギオの浅田さんのコンドのちょっと奥にBECIという英語学校が開校されているというので、のぞいてみた。もともとホテルとして営業していたものを借りきって英会話学校として営業しており、日本人も多く学んでいる。http://www.beci-jp.com/ もともとホテルなので、施設は充実しており、室内プールもあった(使っているかどうか不明だが)。英会話のマンツーマン授業は他と同じで韓国式の1m2程度の小部屋で行われる。しかし、大きな自習室は開放的で、WIFIも設置され、自由にインターネットが使える。 価格は宿舎、3食、授業込みで月々10万円前後。日本人のスタッフもおり、50%以上が日本人で、70人ほどが学んでいるそうだ。食事はホテルのレストランでとり、日本料理も充実しているとのこと。ちなみに宿舎は近所のコンドテルを借りているが、宿舎での料理は安全のため、禁止されている。 ベランダから眺望も素晴らしい。ボーリングなど、余暇を過ごすにもよさそうだ。 バギオにはこのほかにも日本人経営の英語学校が設立されており、ブーム到来の兆しが見える。のぶ子さんをここに案内したら、英会話の勉強に大いに興味を示し、いろいろ他も当たったら、29歳の高木さんという人が経営する学校にたどり着き、7月からそこで勉強することにしたそうだ。いずれ機会があったら訪問して紹介したいと思う。 http://ameblo.jp/chimeinternational/entry-11499059184.html

バギオの英語学校の紹介 2013年3月30日


 昨年、PRAを訪問した際、クリスチャン・ハス(Christian Huss)というフランス人を紹介された。 彼は、日本在住、30年以上で、日本語がペラペラで奥さんも日本人だ。ラウニオンに住んでいるが、彼の友人が開発した海岸沿いの宅地の購入者を探している。隣人としては日本人が望ましいので、是非、私に紹介してほしいという。私としては場所も見ないで人に勧めることはできないので、いつかバギオに行く機会があったら、訪問しますと約束した。ちなみにラウニオンはバギオの東、車で1時間くらいのところで、サーフィンのメッカとして有名なところだ。  浅田さんの招待でバギオに行くことになり、やっと訪問する機会ができた。バギオからの帰り道、浅田さんを伴ってフスさんを訪問した。浅田さんも不動産業を営んでいるので、もしかしたら興味を示すかもしれないので、一石二鳥だ。 ハスさんと国道沿いのレストランで落ち合って、まずハスさんの家を訪問した。少々手入れが行き届いていない気もする、大きめの家を海岸に作って一人で住んでいた。連れの女性については聞きもしないのに、メイドでガールフレンドではないと断っていた。また、彼はアルジェリアにもしばらく滞在していたそうで、当時盛んに放送されていた日揮アルジェリア事件の話にも花が咲いた。彼は横浜の日揮本社にも鉄鋼会社の通訳として行ったことがあるそうだ。 海岸は、残念ながら岩場で、砂がほとんどない。かつては砂浜だったそうだが、潮流の関係で砂が消えてしまったらしい。しかし、ここが砂浜だったら、不特定多数の人々が海岸に来てセキュリティ上問題かもしれない。 件の宅地は、サンクチュアリー・コーブと呼んで、宅地としては、4500m2、造成、電気、水道など完成している。詳細は下記のHPを参照してほしい。http://sail-sagami.100webspace.net/sf/index.html 入り口にはガードハウスも設置され、良く維持されているが、残念ながら買い手はまだ付いていない。  一区画400m2程度の宅地が10区画、もちろん海岸沿いが一等地だろう。価格についてはオーナーは平米9500ペソで売り出したそうだが、ハスさんの意見では、高すぎるといい、交渉次第で大幅なディカウントが期待できそうだ。特に、全区画を買い取って、ここに住宅を建設して分譲するなどという場合は、半値ということも期待できるかもしれない。 海岸線には護岸とフェンスが設置され、入り口は一か所で施錠できる。だから、外からは人は入れず、セキュリティは万全だ。 海岸線を眺め、何やら語り合う浅田さんとハスさん。詳細は直接ハスさんにコンタクトしてほしいが、コンタクト方法はHPに記載されている。

ラウニオンの土地情報 2013年3月29日



 のぶ子さんを案内してレガスピ市の至近距離の土地を見に行った。写真は1月に息子たちと訪問したものだが、東にレガスピ市を一望し、北にマヨン火山の雄姿を望む眺望にのぶ子さんは感嘆していた。 土地は斜面なので、造成をしなければならないが、すぐ隣には、地元の有力開発会社(MISIBISIリゾートの開発者)が開発したHILANDがほぼ造成を終え、高級リゾート地として、近い将来、注目を浴びるに違いない。 この土地のバックに地盤が表れているが、砂岩なので非常に安定していて、地滑りの心配はない。また、マヨン火山とも十分に離れていて噴火の影響も心配なさそうだ。 土地の広さは約6000平米、価格は10ミリオンペソ(2500万円)とかなりのものだが、住宅地と分類されているの、リーゾナブルな価格といえ、将来的には大変有望な物件だそうだ。しかも、夜間の景色はまさに100万ドルの夜景だそうだ。 すぐ隣に建設中のハイランドの宅地分譲  興味のある方は当方に連絡してほしい。ちなみに外国人は土地は買えないが、会社名義で買うか、長期借地という手がある。

レガスピの土地情報 2013年3月29日


 最近は郊外にも多くのコンドミニアムが開発されているが、マカティの南方、SMスーカットの至近距離で、スツジオタイプのワンルームマンションを、故あって、売却したい日本人がいる。アヤラの系列のアビダ・タワー、二十数平米の小型だが、120万ペソ程度と格安だ。築2~3年で、まだまだ新しい。一人住まいにはもってこいだ。SMまでは歩いて行けるので、買い物や食事には事欠かない。(注:本物件は、その後、売却を中止して、ご本人が住まわれています。) まだ一部建設中だが、プールなども設置され、設備は整っている。コンドミニアムの中心にある事務棟がしゃれている。 SMは道路を渡った反対側に広大なスペースを誇る。。 窓からはマニラ湾が望める 室内はこじんまりとしたレイアウトで使いやすそうだ。        興味のある方は、E-メールで連絡してほしい。kazutamishiga@yahoo.co.jp

アビダタワー(スーカット)の物件紹介 2013年3月28日



 福岡で不動産業を営む浅田さんの招待で、バギオのガーデン・ビラ・ホテルを訪問した。場所はバギオの中心地からちょっと外れる、グリーン・バレーにあり、ゆるい斜面の住宅街に位置する瀟洒なコンドテルだ。詳細は下記のHPを参照されたいが、もしリンクができなかったら、「年金、移住、バギオ」で検索すると、一番に現れる。http://アクセスリサーチ.com/baguio/move.php ここはホテルとしても運営されているために、事前に予約を入れれば、受付で告げれば、利用できる。日本からの体験ステイも受け付けているが、滞在だけだったら、一泊2000ペソ、一週間の滞在で、一泊1500ペソ、月単位なら一泊1000ペソと格安だ。 新築のコンドテルなので、清潔感が漂う。また、急斜面の多いバギオにしては、周囲はゆるやかな傾斜地で安心感がある。レストランも整っており、永住のための準備やバギオ体験ステイなど短中期の滞在に最適だ。 ユニットのベランダでくつろぐ浅田さん。 ユニットにはベランダがあり、バギオ特有の雄大な景色を満喫できる。この日は雲が山々を覆い始め、幻想的な景色が広がっていた。 ユニットは50㎡程度のワンベッドルームで、キッチン、ダイニング、リビングが使いやすくレイアウトされている。キッチンには、すぐに生活できるように食器類も完備されている。ダイニングもこじんまりとして使いやすい。 リビングはベランダに面しており、明るい。寝室はツインベッド。ベッドルームからも眺望が楽しめる。寝室には鏡台も準備され女性に重宝だ。 トイレも清潔だ。バスタブもあり、日本人仕様にできている。   この付近はゆるやかな斜面で瀟洒なコンドミニアムが立ち並ぶ。ちょっと奥にはCLUBというホテルがあり、そこには日本人経営の英語学校が営業している(別途ブログで紹介の予定)。

バギオのゲストハウスの紹介 2013年3月27日


  日本の放射能汚染あるいは経済破綻を危惧して、フィリピン移住を計画している人が急増しているが、今回は、そんなご家族を案内して、マニラの南、ラスピニャスにある、私立のElizabeth Seton Schoolを訪問した。ここは、すでに昨年からフィリピンに滞在してお子さんを近くのサウスビラ・インターナショナル・スクールに通わせている方の紹介によるものだ。 インターナショナルスクールの学費は安いものでも年間、10万~20万ペソ(25万円~50万円)とかなりの出費となる。しかし、ここの学費は有名私立校並み、幼稚園が5~6万ペソ(12~5万円)、ハイスクールで9万~10万ペソ(23~25万円)と半額程度だ。しかし、学校の充実度はインターナショナルスクールとそん色はない。  しかも、教育制度の改正により、本年度より入学した生徒は大学進学までに、国際基準の都合12年間の過程を終了しなければならず、従来の地元校のハンディが無くなった。ちなみに幼稚園は3年間で、都合、15年間、教育を受けることができる。 この日は、たまたま、オープンスクールと称して、これから子供を入学させようとする親の学校見学に日だった。この日、来られた家族はお子さんがまだ3歳なので、幼稚園となるが、フィリピンの公立校は無料だから、こんなところに子供を通わせることができるのは、一部の富裕ないし中間層あるいは外国人の子弟だ。 入園は3歳からなので、この家族も早速、お子さんを通わせることができる。年少なら別にさほどの授業があるわけでもないし、皆のと交わっているうちに自然と英語を覚えてしまうだろう。ちなみに、インターナショナルスクールでは構内では英語以外を話してはいけないそうだが、ここでは構内では英語で話すことを奨励しているそうだ。 小学校も高学年となると、授業も複雑になり、日本からやってきたばかりでは、とても英語で行われる授業についていけない。ちなみにインターナショナルスクールでなくてもフィリピンでは授業は英語で行われるが、私立校のハンディは、そのような外国人の子弟に対する特別授業が無いことだ。だから、小学校入学前、あるいは低学年でないと難しい面がある。  サウスビラにお子さんを通わせているお母さんは、お子さんを小学校卒業まで、インターナショナルルスクールに通わせて、英語の力がついたところで、ここのハイスクールに入れようと目論んでいる。そうすれば教育費が半分で済むことになる。 ここを見学して、決意したことは、来る6月の新学期からはKIANをこのような私立校に通わせることだ。もうじき3歳のKIANは、のばせばどこまでものびる逸材と信じているから、こんな学校に通わせて多くの子供たちと交われば、将来国家を背負って立つ逸材に育ってくれると思う。それを思えば、年間6万ペソ程度の投資は、ちっぽけな投資だと思う。

私立エリザベス・セトン校の紹介 2013年3月27日



先日、40ペソを握り締めて、近所のサリサリにタバコを買いに行った。マーボロー・ライト・メンソール、ソフトパック20本入りが、サリサリでは37ペソ(約80円)のはずだった。ちなみにスーパーで1カートン買うと、350ペソ程度で、一箱が35ペソとなるが、フィリピンでは買う場所によってタバコの値段はまちまちなのだ。サリサリで一本買いをすると、一本2.5ペソで、一箱あたり、50ペソとなる。  ところが、お金を払う段になって、60ペソといわれてびっくり。「バケーット(何で)」と、思わず絶句。サリサリのお姉さん曰く、「今日から値上がりしました」。そういえば、去年の新聞にタバコの増税が決まったと載っていた。以前もタバコの値上がりがあったが、せいぜい5ペソくらいで、軽く見ていた。昨今の円安も加味すると、一箱130円になり、ちょっと前は、円高で、65円くらいだったから、ちょうど倍になったことになる。タバコ飲みとビール党にとってはフィリピンは天国といえたが、そうでもなくなってきたようだ。そこで仕方なく、10本入りのタバコを買ったが、これは35ペソで、なんとか予算内におさまった。  ところで、今日、知り合いの生理学者から貴重なメールマガジンが送られてきた。アメリカ大陸原産の食物についてだが、とうもろこし、サツマイモ、ジャガイモ、唐辛子、イチゴ、ピーマン、かぼちゃ、ピーナッツ、パイナップル、タバコ、カカオ(チョコレート)などなど、現在普通に食されているこれらの食物は、すべてアメリカ大陸が原産でコロンブス以降、ヨーロッパに持ち込まれ、世界に普及したそうだ。その中でもタバコは、人類が発見した最強の薬だそうで、タバコを吸う人は認知症や精神疾患にはならないそうだ。  しかし現在、タバコは癌になる可能性を高めるということで、世界的に禁煙の嵐が吹きまくっている。 認知症になって長生きするか、癌でぽっくり行くか、一体どちらを選ぶか。タバコを吸うことに肩身をが狭い思いをしている人は多いと思うが、認知症で長生きして他人に迷惑をかけるよりも、癌でぽっくり行ったほうがはるかに良いと私は思うのだが、いかがだろうか。 次に気になるのがビールの値段だ。長い間、20ペソ程度だったのだが、最近、キャップには23ペソと書いてある。ビール党の私は、毎日のようにメイドにビールを買いに行かせるのだが、200ペソ渡してお釣りが来ない。買ってきたビールの本数は6~7本、サリサリだから25ペソ位したとしても幾ばくかのお釣りが来るはずなのだが。メイドに聞いてみると一本29ペソだそうで、逆に若干の不足となっていたようだ。 ちなみに、レストランで飲むビールは60~80ペソ程度(150円前後)、ナイトクラブでも110ペソ(240円)で飲めるので大いにありがたい。ちなみに、このナイトクラブではジントニックが270ペソもするから、ビールがもっとも節約できる庶民の味方であることは変わりがない。  フィリピン人の遊びどころのビアハウスではその名のとおりビールしか出さないが、これは客が飲むと、100ペソ程度、接待の女性に飲ませると、同じものが200~300ペソになる。それだけで遊べるのだから、いずれにせよ安いことには変わりはないが。

フィリピンでもタバコの大幅増税 2013年1月13日


フィリピンに持って行った方がよいもの、と聞かれると、私は常々、「耳かきとハエたたき、それに枕」と答える。それに愛用のノートパソコンも必要だ。耳かきと枕は自分専用のものを大事に使えば10年は持つ。しかし、ハエたたきは消耗品なので、そうはいかない。   フィリピンや日本の100円ショップで売っているプラスティック製のものは、数日も使えば、ぼろぼろになってしまう。なんといっても昔ながらの鉄網製のものでなければだめだ。日本の家の近所に昔ながらの金もの屋さんがあって、そこにおいて鉄網製のハエたたきがおいてあった。だいたい、毎年、夏と冬に一回ずつくらい日本に帰るので、夏に帰った時は、このハエたたきを大量に仕入れる。お店にあるだけ買い占めてしまうのだが、せいぜい5本程度しか置いていない。一本200円程度だったが、100円ショップのプラスティック製にものに比べて、100倍近く長持ちするから、少しも高くない。しかし、最近、その店でもなくなってしまったのだ。  マニラにいる限りは、ハエもほとんどいないので気にならないが、農場は、やはりそこそこのハエがいる。蚊がほとんどいないのは幸いなのだが、このハエ一匹で、食卓が台無しになる。以前から、ハエが多いのは周辺を不潔にして、ごみがあるからだと、五月蝿く(うるさく)言い続けてきた。でも多少のハエは、こまめに退治するしかない。 ここ、一年ほど鉄網製のハエたたきを買ってきていないので、農場にまともなハエたたきが無くなってしまった(上の写真は長兄ダシンの家で、未使用のものを見つけて、もってきてくれたもの)。そこで、今回は農場に半月も滞在するので、とても我慢できまいと、マニラで躍起になって、ハエたたきを探しまわった。  マニラの家で使っていたのが下の写真のハエたたきで、柄はプラスティックだが鉄製の網を使っている。これはフィリピンの100円ショップチェーンの日本城で買ったものだそうだ。しかし、網のふちが少々切れていたので、新しいものを数本買おうと思った。  日本城(Japanese Home Center)とサイゼン(日本の100円ショップ、ダイソーの子会社)を当たったが、両方ともなかった。さらに、たまたま家の修理に来ていた職人(ウベット)に手作りで作らせようとしたが、時間切れとなってしまった。  ジェーンの弟のボボイに聞いてみると、農場のあるタバコ市にいくらでも売っていると自信を持って言い切る。それに最後の望みをかけて、壊れかけのハエたたき一本を抱えて飛行機に乗った。案の定、件のハエたたきは数日で実用に耐えるものではなくなった。  そこで、今度はタバコのファーム・ハウスで窓に昆虫よけの鉄網を窓にはっていたウベットに修理を依頼した。新しい鉄網を張り、その周りをエポキシで固め、大分頑丈そうな出来栄えに満足。これなら、1年くらい持ちそうだ。今度、同じものを日本城で見つけたら、まず、周囲をエポキシで固めて丈夫なハエたたきを作って農場に供給しようと決意した。 ボボイによると、タバコにいくらでも売っているはずの鉄製のハエたたきだが、到着早々長兄ダシンの奥さんのノーマに聞いたら、そのなものはタバコ市にはないという。後から、ボボイに念を押すと、「プラスティック製のものはいくらでもある」という。そんなものは初めから問題にしていない。彼にしてみれば、ハエがいるのは当たり前の話で、ハエ、一匹に大騒ぎする方がどうかしていると思っているのだろう。だからマニラでは、その場しのぎのいい加減なことを言ったに違いない。  ところで、何故、ハエたたきは網でなければならないのだろう。プラスティック製にしても、網の部分がプラスティックだから、壊れやすいだけで、構造的には同じだ。もし、プラスティックか何かの薄い板だったら、そう簡単には壊れないのではないだろうか。  それは違う。もし、ただの板で、ハエをたたいたら、うちわの原理で、風が発生する。その風がハエを押し出してしまい、ハエをたたくことはできない。風は通すが、ハエはしっかりキャッチする、すなわち、テニスなどのラケットのように、ハエたたきは網製でなければならないのだ。

執念のハエたたき 2012年12月30日