生活情報


   昨年の9月にポコアポコに併設されたホテルの開所式に参加して以来、1年以上間が空いてしまったが、久々のスービック訪問だった。うわさには聞いていたが、アヤラ系のHARBOR POINTモールや、スービックに隣接するオロンガポ市にはデパート・チェーンの雄、SMが開業して、いよいよスービックも都市の様相を呈して来た。  マニラの喧騒をさけ、都会の至便と自然の癒し、さらに安全を併せ持ったフィリピンの外国、スービックは退職者にとって一押しの街だ。ここ数年、スービックについては訪問の都度、報告してきた。 アヤラのモールはさすがにセンスが光る。 ポコアポコからは歩いていける至近距離だ  他のSMに比してサイズは小柄だが、スービックのゲートのすぐ近くで、やはりポコアポコから歩いていける  ポコアポコの中庭にはプールやバハイクボが設置され、憩いの場となっている  第一期工事の内側。スービックの特色は高層ビルがなく、2~3階9建てで圧迫感がない。広い土地のせいか、もともと湿地帯で地盤が高層ビルに耐えられないのかもしれないが。プールサイドのコーヒーショップ、隣はキッチン・トマトという名のレストランの厨房があり、日本食を提供している   ポコアポコのユニットからの外側の眺め、全面は海で開放感がある。道路に面してはいるものの、遮音窓で、車の音はほとんど聞こえない 今回、面会した退職者のMさんは、ご自分の所有しているポコアポコ第2期工事のユニットを売却したいとのことだ。広さは52m2、築3年で、まだまだ新しい。家具などは引っ越し先の家に移動したが、キッチン、トイレ、エアコンなどの設備は完備しており、家具と風呂桶を用意すれば、すぐにでも住める。これらの準備には40万~50万円もあれば十分とのこと。販売価格は105,000ドル(約850万円)を希望しているが、多少の価格交渉には応じる用意はあるとのこと。 廊下は吹き抜けで気持ちが良い、屋上には広場がパーティ会場にも使える。 ユニットの全面は窓、後ろは廊下で、風が吹き抜けて心地よい。キッチンやトイレなど基本的な設備は整っている。スプリットタイプのエアコンもついている 投資目的と考えた場合、バブルの状況を呈している昨今のマニラとは違い、マニラのプレセールの10万ペソ/平米に比べて、出来上がりで、8万ペソ/平米と言う価格は割安といえる。それになんといってもすでに出来上がっているというところが、リスクがなくてよい。いわゆる新古物件だ。  本物件を賃貸した場合、700~800ドル程度で賃貸できるそうだが、管理費や税金やらで、手取りは5~600ドル程度になるそう。そうなると、利回りは6~7%。それに後は値上がりの期待だが、スービックは物件が不足しており、値上がり期待もできて、穴場的存在かもしれない。 ユニットの詳細と価格は下記のHPを参照、ユニットはB2タイプの […]

スービック訪問ー物件の紹介 2012年12月2日


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 最近、日本経済のグローバル化、放射能汚染の恐怖、そして学校でのいじめの蔓延などで、日本での教育に見切りをつけて、お子さんを海外で学ばせようとするお母さんが増えている。そうすれば、英語を堪能に話す国際人に育つ一方、放射能やいじめから疎開できるという一石2鳥と考えるのだ。  しかし、留学といえばアメリカやヨーロッパが定番だが、こんなところでで長年暮らすとなると、おいそれと決断するわけにはいかない。よほどのお金持ちだけができる特権だ。そこで2000年代、韓国のお母さん方が、お子さんの留学先として目をつけたのがフィリピンだ。ご承知の通り、韓国ママ達の教育熱心は尋常ではなく、大手企業への就職も真っ当な努力ではままならない。ちなみに超優良企業のサムソンはTOEIC900点以上でないと、玄関払いになるそうだ。一時、フィリピンには語学専門学校も含め、8万人の留学生がいたといわれるが、2005年当時、退職庁にも小さなお子さん連れの韓国ママ達が退職ビザの申請に列を成していた。   2歳半のKIANが通う保育園には、2歳~4歳の幼稚園前の子が通うが、ここでもなんとすべて英語なのだ。KIANにとっては英語でもタガログ語でもまだまだ片言しか話さないから、関係ないのだが。彼の第一言語は英語、そして2番がタガログ語、3番がビコラノ(家族の出身地の方言)、そして4番目が日本語だ。  意外と思うかも知れないが、フィリピンでは小学校から授業は国語と社会をのぞいて、全部英語で行われる。英語の授業ははもちろん英語だが(日本では英語の授業もほとんどの部分は日本語でやっている)、数学や理科も全部英語だ。だから、フィリピン人は、ハイスクール(日本の中学校相当だが、現状4年間)を終えるころには皆、英語に堪能なバイリンガルに育つ。  韓国ママ達は、小さい子はインターナショナル・スクールに通わせ、大きい子は英会話学校に通わせて英語の特訓を受けさせる。フィリピンには英語の先生なんて、はいて捨てるほどいるから、時間数百円という只みたいな金でいくらでも雇える。生活費も本国で暮らすより返って安いくらいだ。だから、小さい子は母親連れで留学し、旦那は本国で稼いでせっせと仕送りする生活だ。  こうやって国際人を養成してきた韓国に、日本は水をあけられようとしている。日本で虐待やいじめにおののきながら、内向きに暮らしてきた若者では太刀打ちができなくなってきている。企業も多くの外国人を雇い始めているが、日本人の就職戦線はますます厳しいものになってきている。ここでもしあなたの子供が、日本語と英語をネイティブとして流暢に使いこなすことができて、かつ色々な国籍の友人を持っているとしたら、どうだろう。企業からは引く手あまたに違いない。 マニラの大学の付属のインターナショナル・スクール、大学よりも金になると、海外の留学生用のスクールを併設する大学が増えている  フィリピンでは、最近、学校制度が変更され、今年ハイスクールに入学する生徒から、従来4年で卒業していたものが、4年+2年で大学に進学することになり、日本と同じになる。従来、フィリピンのハイスクールを卒業しても、日本の大学進学の資格はなかった。しかし、今から4年後には、すべて国際基準と同等になって、フィリピンのハイスクールを卒業すれば、日本の大学の進学する道が開かれる、一方、ターナショナルスクールは、はなから外国の大学に進学することを前提としているから、現状で、ハイスクールを卒業すれば、日本やそのほかの国の大学に進学する資格が得られる。  フィリピンにおける学校の種類は、公立(学費無料)、私立(学費は有料で年間2万ペソから10万ペソ程度、1ペソ=約2円)、それにインターナショナル・スクール(学費は年間10万ペソ~20万ペソ、中には80万ペソというところもある)がある。もちろん大多数のフィリピン人は公立の学校に通うが、お金持ちは私立へ通う。有名私立の子供達は皆、有名大学へ進み、社会に出てからも学校時代に培ったコネで、社会の上層部を形成するのだ。フィリピンの大学の雄、フィリピン大学(UP)は公立だが、ほとんどの学生が私立ハイスクールの出身で、エリート教育を受けてきた子弟だ。貧乏人が小中高と公立で学び、東大に入学して、高級官僚や企業の幹部になるという構図はフィリピンにはない。金=教育=出世=金、の循環なのだ。  インターナショナル・スクールは基本的に外国人の子弟を対象にしているのだが、お金持ちのフィリピン人も通っている。特にお母さんがフィリピン人でお父さんが日本人あるいはその他の外国人の場合、ここに通わせることが多いようだ。もちろん、インターナショナル・スクールは私立校の上を行くエリート校だ。 インターナショナル・スクールには幼稚園や保育園が併設されている、まさに幼小中高一貫で、学費が高いだけに質の高い教育環境を用意している。  さて、日本人の子弟が、留学してフィリピンの学校に通うということを想定したらどうなるだろう。小学校入学前、あるいはその前後だったら、万能細胞の子供はすぐにアジャストして問題ないだろうが、フィリピンの授業はほとんどが英語で行われるので、小学校も高学年になると、英語がかなり達者でないと授業についていけない。さらに、ハイスクールともなれば、ほとんどアメリカ人と同等の英語力を有しているので、そのままでキャッチアップすることはまず不可能だ。  インターナショナルスクールの場合は、授業はもちろん英語だが、新規にフィリピンにやってきた生徒は必ずしも英語は達者ではないので、補習授業をマンツーマンで十分な語学力がつくまでやってくれる。子供は学習能力が優れているので、数ヶ月で通常のクラスに編入できる子も多いそうだ。  フィリピンには大小のインターナショナル・スクールが数多くあり、学費が一般の私立校に比べて高いだけに良好な教育環境を提供してくれる。新規にやってきたお子さんは、そんな事情からインターナショナル・スクールに入学させるのが良い。入学手続きについて、日本の学校から成績表をもらってくること、フィリピンに滞在する資格(フィリピン国籍か就学ビザなど)を取得すること、後は簡単な面接と入学申込書に記入して提出するだけだ。 […]

フィリピンで子育ての勧め 2012年10月24日



 マニラ新聞によると、世界の空港を評価するホームページ「スリーピング・イン・エアポート」でアジアのワースト1の空港としてマニラ空港(NAIA)のターミナル1が選ばれたそうだ。世界のワースト1は、各地のワースト1が出揃ってから決めるそうだが、ターミナル1が選ばれる可能性が大きい。もっとも、昨年2011年の世界ワースト1は、このターミナル1だったから、よほどのことがないと、その地位は揺るがないだろう。  私もかねてから、世界でもっとも出迎えが難しい空港ターミナルと評し、その出迎え方法を、拙著「金無し...」やこのブログで繰り返し紹介してきた。ターミナル1との付き合いは1989年以来23年になるが、一向に改善の兆しがない。それどころか、退化していると言える。それに比べて、ターミナル2とターミナル3は結構まともなターミナルで、同じ機関が運営していると思うのだが、どうしてこうも違うのか。入れ物が古くて汚いとそこで働く人々の心まで卑しくなるのだろうか。 出発ターミナルビルの外には荷物検査を待つ長だの列。炎天下では苦行となる。さすが最近は改造して屋内に行列を取り込んだようであるが。  最近でも、空港警備の警官が乗客の荷物検査のおりに、隙を見て荷物の中の金目の物を盗み取るということを日常的に組織ぐるみでやっているのが発覚して、多くの警官が処分された。  私自身、一度、ベレー帽をかぶって、いかにも鼻の下の長いおのぼりさんの顔をして搭乗前の荷物検査に臨んだ。すると係りの人が「かもが来た」と目で合図を送り、別の係りの人が荷物を開け、中をごそごそと探っている。私がタガログ語で応答すると、「何だベテランか」とがっかりしたような顔をして係りの人は荷物のふたを閉めた。  到着客の案内と称して客に声を一生懸命かけているのは、タクシーと称してレンタカーを押しつけて、5倍くらいの運賃をふんだくろうともくろむ係り人だから、決して頼りにしてはいけない。  私が、最近客をターミナル1でご夫婦を出迎えたとき、天井からぶら下がっている看板のSの文字の下で待つようにと指示をして、ひたすら待った。そうすると電話がかかってきて、係りの人に案内されて、すでにパーキングエリアにいるという。係りの人とやらと話したら、私にパーキングエリアに出て来いと言う。顔も知らない客だから、そんなことをしたら、永久に会えなくなってしまう。  腹を立てて、「どうでもいいからSの字の下に客を案内しろ」と怒鳴ってなんとか事なきを得た。きっとこのご夫婦を「いいかも」とばかり、レンタカーか乗用車に乗せて法外な運賃を取ってやろうと、もくろんでいたに違いない。  到着ターミナルの人ごみ。原則としてここには出迎えの人は入れず、道路を挟んだ、出迎え人用の待合所で待たなければならない。だから知らぬもの同士がここで出会うのは至難の業なのだ。  とにかくここでは係りの人が一番やばいのだ。特に声をかけてきたら無視すること。ほいほいとついて行ったら事件に巻き込まれることだってありうる。私は一部のフィリピン人を除いて一般のフィリピン人は人を騙したり、金を不法にせしめようとするようなことは決してない、と思っているが、ことターミナル1については「人を見たら泥棒と思え」の諺どおりで、係りの人の言うことを決して信用してはいけない、頼りにしてはいけない、何か言われても無視することだ。  ターミナル1はPAL、Cebu Pacific、それにANA以外の国際便のすべてが到着するフィリピンの空の玄関だ。外国人は、ここではじめてフィリピン人に出会うことになるのだから、こんな係りの人たちにフィリピンの第一印象を左右されてしまう。これが、どれだけフィリピンのイメージに悪影響を与えているか、アキノ大統領には肝に銘じて欲しい。彼は、自分のお父さんの名前(NAIA=Ninoy Akino International Airport)が冠せられた空港をこんな状態に置いておいて言いと思っているのだろうか。 […]

NAIAターミナル1がアジアのワーストNo.1 空港に選ばれる 2012年10月17日


さきごろマラカニヤンの大統領府により、2013年のフィリピンの祝日・特別休日が発表された。アロヨ前大統領の人気取り作戦として行われてきた祝日の振り替えやブリッジ休みなどのばら撒きは影をひそめ、合計で16日が祝日・特別休日と指定された。ただし、土曜と重なっている日もあるので、実質13日。しかし、ラマダン開けや選挙、台風など、別途の休みが数日ある。 1月1日(火)New Year’s Day 元旦  2日(水)と3日(木)の三が日を休みとするところも多く、4日(金)も休みにして、1月7日(月)から業務が開始会社も多い。そうなると、前年の12月22日(土)からクリスマス休みを含めて16連休ということになる。 3月28日(木)Holly Week(聖週間) 3月29日(金)Holly Week(聖週間) 3月30日(土)Holly Week(聖週間) 4月9日(火)Araw ng Kagitingan(勇者の日) 5月1日(水)Labor […]

2013年フィリピンの休日 2012年10月2日



  日ごろ運動不足を痛感しているが、ジムに通ってベルトの上を歩いたり、ペダルをこぐのはいかにもむなしい。いずれ、引退してタバコ市の農場に引っ込んだら、毎日近所を自転車で走り回ろうと思っていたが、その日が来るのはまだまだ先のようだ。  最近フィリピンでもサイクリングブームのようで、タガイタイなどに出かけるといつもグループでツーリングを楽しむ人たちが目立つ。私も昔とった杵柄で、週末サイクリングを楽しもうと、しばらく前から、自転車屋さんを探していた。  探してみると意外と高級なマウンテンバイクを売る店が多数ある。特にカーティマ・マーケットには10軒近い自転車屋さんが軒を連ねている。値段的には1万ペソ程度から十数万ペソの高級車まで千差万別だ。詳しく聞いてみると、2万ペソ以上の自転車は油圧ブレーキやショックアブソーバーなど余計なものがついていてプロのバイカー用だ。そこそこ見栄えがして、実用的なものは1万5千ペソも出せば十分と感じた。  店の中には完成品のほか、フレームやリムが天井からぶら下がっているのは昔と同じだ。フレームはアメリカあるいはイタリアブランドだが、ほとんどが台湾製だ。中国製のものは数千ペソ程度の普及用だ。一方、ギアやハブなどの部品は日本のSHIMANOブランドが圧倒している。しかし、これらはマレーシア製だそうだ。私の学生時代はロードレースはイタリア製のカンパニョーロ、サイクリング車はフランスのユーレイなどがあこがれのブランドだったが、まったく影を潜めている。  予算1万5千ペソを告げると、目の前の自転車が丁度だという。カウンターにあったのは2万3千ペソで、何が違うのかと聞くと、フレームのブランド名が違うだけで、品質的には差がないという。ならばと1万5千ペソのに即決した。  家に持ち帰り、中庭においてみたら、中々の存在感だ。最近は雨が多いので試乗するのは先になるかも知れないが、ちょっと乗るのがもったいないような気もする。40数年前の学生時代、サイクリング車といえば、普及品が2万円~3万円で、高級なロードレスは10万円程度して、ため息が出るような美しさだった。値段的には現在も大差がないようだが、ブレーキはディスクブレーキで、ギアは前が3段、後ろが8段で24段ギアとかなりの進化だ(昔は2x5=10段が普通だった)。 サイクリングに必需品のヘルメットと鍵を同時に求めたが、派手派手なシャツは遠慮した。タガイタイはサイクリングのメッカ、適度な勾配があって、上り下りのツーリングが楽しめるので、いつも派手派手なスタイルのサイクリストに遭遇する。マホガニー・マーケットのトロトロ・レストランで腹ごしらえをして、再び自転車にまたがる人々。

マウンテンバイク購入 2012年9月17日


パスコのゲストハウスとして一年近く使っていたオリエンタルガーデン・コンドミニアムがオーナーの意向で急遽年単位で賃貸することになったので、すでに予約済みの方には別途のユニットを借りて提供することになった。本来は、予約済みの分を消化してから長期賃貸にまわすはずだったが、エージェントの早とちりで、賃貸契約を結んでしまったためだ。そのため、代替のユニットを見に行ったが、それはオーキッドタワーにあるために、マカティのビル街が一望できた。  スツジオタイプは33平米、日貸しで2000ペソ/日、月貸しなら25000ペソ/月(電気、水、ケーブルTVは別途、インターネットはない)だ。生活に必要なものは一応すべてそろっている。 一人で住むなら十分な広さで、特に月貸しの25000ペソは安い。 2~3日過ごすならホテルの方がよいが、月単位で済む場合はかなり経済的だ。 他に1ベッドルーム47平米のユニットがあって、日貸しで3000ペソ/日、月貸しで30,000ペソ/月(電気代など別途)、これも月貸しとしては安い。  エージェントはこのようなユニットを20室も管理しているそうで、大いに利用価値がありそうだ。 オーナーとしてはパスコがゲストハウスとして利用していたユニットを売却したかったのだが、客は、とりあえず住んでみて、その上で購入を考えるということだそうだ。現在のコンドミニアム建設ブームで大量の新築物件が出回りはじめているが、そのあおりを受けてか中古物件の売却は非常に難しいという。そうなると、今盛んに建設中のコンドミニアムをプレセール(未完成物件ないし未着工)で買い求め、完成後高値で売却して利益をあげる、というデベロッパーのうたい文句は絵に描いた餅になってしまうだろう。

オリエンタルガーデンの賃貸物件の紹介 2012年8月25日



学校探しをしていたご家族がパラニャケ/ラスピニャスにまたがっているBFホームズにお住まいになることとに決めたので、住まいを探しに出かけた。奥さんは40~50平米程度の住まいが希望ということなので、コンドミニアムにならざるをえない。しかし、大き目の戸建の住宅が多いBFホームズではコンドミニアムを探すのは至難の技と予測された。しかし、この方はインターネットで学校の至近距離に建設中のコンドミニアムプロジェクトを見事に探し当てたのだ。 前回BFホームズに出かけていったときは、見事に飛行機が着陸する模様をスカイウエイから見ることができた。こんなことはめったにないのだが、ご主人は飛行機の眼前の通過に自信を持っていて、この日こそとカメラを構えて待っていたが、大分遠くだった。道路の延長上、高速道路の陸橋の下にかすかに見えるのがそれだ。     コンドミニアムを訪れる前に、最近、退職ビザを取得してラスピニャスにお住まいの退職者を訪問した。部屋が余っているので、誰か借りる人がいたら紹介して欲しいと頼まれていたものだ。延べ床面積が140m2程度で、3LDK、屋根裏部屋もあって、住み安そうな住まいだ。新築で460万ペソだったそうだが、まだ、仕上げをやっている最中だった。  学校のすぐ裏手にあったコンドミニアム(Pacific Coast Residence)はまだ未完成だが、3棟が建設中だった。1棟目は売り切れて、2、3棟目はまだ空きがあるという。最終的には2ヘクタール程度の敷地に11棟できる予定だそうだ。最終的な完成は2014年だという。  BFホームズの中にあるために、建築協定で高層ビルの建設が禁止されており、今時、珍しい3階建てで、落ち着いた感じがする。特に高所恐怖症の私いはとても好ましく思える。 スツジオタイプ26平米、150万ペソ、2ベッドルーム43平米、240万ペソ、3ベッドルーム57平米、320万ペソ程度と、平米5万6千ペソ程度、最近のコンドミニアムが平米10万ペソ程度だから半値程度だ。パーキングスロットは別途35万ペソで購入しなければならないが、まさに掘り出し物の感がある。  家具は別途だが、全体的に明るくて、レイアウトも使いやすそうで、訪問したご家族にはまさに理想的に思える。しかし、引渡しが、11~12月になるので、9月から完成まで仮の住まいが必要となる。その間、上記の退職者の家に間借りすることも考慮に入れているようだ。 この場所の欠点は、当分は建設工事が継続するので、騒音、誇り、ワーカーの出入りなど、落ち着かないことだ。周囲のがれきも目ぐさい。しかし、周囲は緑が多く、また主要道路から奥まったところにあるので、完成したら閑静な住宅街を形成するだろう。クラブハウスやプールも建設が開始されている。1年後ぐらいには使えそうだ。 コンドミニアムとして登録されているので、ユニットの40%までは外国人でも自分の名義で買える。購入者はフィリピン人が主体だそうだが、ドイツ人、韓国人、日本人、中国人など多国籍だそうだ。フィリピン人が多いと環境が悪化する恐れがあるが、その点は厳重に管理して、資産価値の低下を防ぐといっていた。

BFホームのコンドミニアムプロジェクト 2012年8月19日


   学校のあるBFホームズからちょっと足を延ばしてアラバン・タウン・センター付近まで行くとかなりのコンドミニアムがある。その一つ、OHANAというプロジェクトをのぞいてみた。これは建設業界大手のDMCIの子会社DMCI Homesが開発業者だ。不動産開発業界の大手、アヤラランド、メガワールド、フィルインベストと、SMDC(デパートチェーン、SMの子会社)などと共に肩を並べる存在になっているそうだ。DMCI Homesの詳細は http://www.dmcihomes.com/ 参照。賃貸売り物物件の詳細は http://www.sulit.com.ph/index.php/classifieds+directory/q/ohana+las+pinas+condo+for+rent 参照。 ここは、2010年に完成したそうで、ランドスケーピングも完成し、すばらしい景観を提供している。ユニットはすでに完売しているが20%は未入居で、転売ないし賃貸用となっているそうだ。ユニットは2LDK50平米が主体で、3~3.5百万ペソ、平米6万~7万ペソ程度。賃貸は2~3万ペソとのこと。モデルルームも未だにのこしてあり、内装の感じを把握することができる。        実際の建物を見に行ってびっくりしたのが、その規模と景観の見事さだ。どこかのリゾート・ホテルとも見間違うほどで、このような見事なコンドミニアムはフィリピンではお目にかかったことがない。  マカティやボニファシオのプレセールの物件で平米10万~12万ペソ、完成新築物件なら10万~15万ペソ程度することを考えたら、その半値でこんな環境が買えるなんて、すばらしいと思う。SMDCの物件がショッピングモールと一体になった至便さが売りだとしたら、ここはリゾートのような環境が売りと言えるだろう。5階建ての低層でこの環境と値段はやはり掘り出し物といえる。しかし、今すぐ売り物があるわけではないので、担当に売り物が出たら連絡してもらうという方法によるとのこと。 ところでDMCIといえば、1990年代の建設ラッシュの急成長した、もと建設大臣のコンスージが起こした会社で、その息子さんの会長とは縁があって何度か面会したことがある。気さくで、どこかの現場監督と見間違うような、建設業界では伝説の人だ。 クラブハウスやプールの作りもまさにリゾート風だ。ちなみにOHANAとはハワイ語で家族という意味だと博識の奥さんが教えてくれた。 建物の内部の空間。中央の廊下部分が吹き抜けになっていて、なんとも心地の良い空間を作っている。 DMCIはこのほかにも、同様のプロジェクトをいくつか手がけているそうだが、さすが建設業界の雄だけあってセンスがよく、また安い。DMCIのプロジェクトはねらい目といった感じがした。  帰りはアラバンからスカイウエイに入ったが、スーカットのジャンクションまでは一車線で、支線といった構造だ。 スーカットとビクータンのSMの脇には大型のコンドミニアムがSMDCによって建設中だ。 件のご主人が念力で飛行機を呼び寄せようとしたが、今一タイミングが合わなかった。 家に戻ってみると、どうもKIANの様子がおかしい。いつもなら私を見るとすぐに手を出して抱っこをねだるのだが、シカとして私を無視している。ここのところ、毎日、朝から夕方まで出かけっぱなしで、お相手をしてもらえないので、すっかり、すねているらしい。夕食を一緒にとるあたりから回復し始めたが、決め手はショップ・ワイズ(近所のスーパーマーケット)でアイスクリームを買いに行くことでご機嫌を直してもらった。下の写真はKIANが保育園で作成した絵。手のひらと指で絵の具を紙に押して作ったもの。KIANももうすぐ2歳と5ヶ月だ。

アラバンの高級コンドミニアム”OHANA” 2012年8月19日



  学校探しのご家族に同行して、この日はBritespark International School を訪問した。ケソンとパシッグ市の境界、オルテガス・アベニューとC5(シーファイブ)の交差点の近くにあるこの学校は小規模で、場所も環状道路に面していて、環境は今一だ。しかし、裏は工場跡地にロビンソン・ランドが大規模なコンドミニアムを計画しているので、近々校舎を新築して移転するそうだ。 生徒数は幼稚園から高校まで全部で200人足らずとかなり小規模、特に高校は一クラス数人だそうで、私塾といった面持ちだ。先生は20人、それに職員らしき人がたくさんいる。月謝は年間14~15万ペソで、インターナショナルスクールとしては並だが、私立としてはかなり高額だ。幼稚園でも9万ペソもする。  お子さんが入学試験を受けている間に、教頭先生といろいろ話をしたが、少人数のせいか、理想的な教育を目指しており、将来のリーダーを養成するのだと張り切っていた。教科書はすべてアメリカ製、日本の教科書に比べて数倍のボリュームで、1年でこれだけの量を消化するのは容易ではないと思われる。        しかし、子供達が、こんな環境で勉強できたら、高校を出るころには一般の公立校出身の子とでは大きな差がついてしまうと思う。また、こんな高額の授業料を支払える親は外国人かお金持ちの子だろうから、人生のスタートからエリート教育を授けられ、将来社会を牽引する人材となるのだろう。  英語が全くできないお子さんがどうやって授業についていけるのか、色々議論をした。学年を一年遅らせて、スタートして、途中で英語が十分となったら、中途で進級する、といった芸当も可能だそうだ。いずれにせよ、放課後にESLという英語の補習授業を受けて、英語の特訓をする必要がある。その費用は授業料とは別途で、2万ペソ/月だそうだ。  月々2万ペソも支払って、英語の補習を何年も続けていたのでは、親がたまらない。先生によると、4月から入学した日本人の子供は2ヶ月ほどで、授業についていける英語力を身につけることができたそうだ。テストの結果、英語を除く学科は十分な力を持っているということで4年生への編入を許されたが、ESL を受講するという条件付だ。   最近、好みのトイ・ストーリーを見ていると、画面が訴える危機に対して、明らかにそれを理解し、はらはらどきどきしているKIAN。トイ達が救われる場面では完成をあげて喜んでいる。もちろん、言語は英語だが、かなり理解し始めているようだ。KIANが通う保育園の授業料は年間2万ペソだが、幼稚園に進んだら、上記のような環境で教育を受けさせたい。しかし、年間10万ペソを越えるような授業料の支払能力は両親にはないから、例のもっとも授業料の高いマニラ・インターナショナル・スクールの特待生(スコラーシップ、授業料免除)をねらっているそうだ。

Britespark International School 訪問 2012年8月15日


  マニラの南、パラニャケ市とラスピニャス市にまたがるBFホームズにあるのがSothville International Schoolだ。今回は日本からやってきているご夫婦の9歳になる娘さん(小学4年生)の入学手続きのために訪問する機会があった。小中高(12年)一貫教育で大学もある。生徒数は2000人、大学は2000人を擁し、中堅の学校だ。  住宅地にあるために、キャンパスは広大というわけではないが、一通りの施設を擁している。  幼稚園から小学校5年生までと6年生以上と中高が別棟になっており、校舎の全面は父兄の使う大きな駐車場がある。 年間の授業料は施設料も含めて20万ペソ、フィリピンの物価感覚では200万円に匹敵し、大卒社員の年収にも匹敵する。それでもボニファシオ・グローバルシティのインターナショナル・スクールに比べれば4分の一程度が、これは別格だ。またフィリピンの私立学校の授業料が2万~10万ペソだから、超私立といった感じだ。ちなみに先日訪問したエミリオ・アギナルド・インターナショナル・スクールは1600ドル(7万ペソ)だったから、約その3倍だ。  それだけの授業料をとるだけに施設も中々のもので、子供達にとって理想的な環境を提供している。 一クラス15~20人、我々が一クラス50人以上の教室だったことを思うと格段の相違だ。 図書室も立派の一語につきる。  食堂もあり、我々が教室で食べていたのとは少々勝手が違う。  早速、入学試験、算数と英語の試験があった。設問形式の算数と英語はギブアップ。しばらく待って校長先生の面接があって、両親と共に面接が行われた。それだけで、入学はOK。フィリピンはアメリカ式で入学は簡単で、中で頑張るというやり方だ。どこかの国のように才能のある子でも受験準備が不十分だと、さっさと門前払いをしてしまうのとはわけが違う。しかし、ほとんどの授業は英語だから、当面、普通クラスに入ってもついていけない。そのため当面は家庭教師(個人授業)をやってくれるそうだ(もちろん別途の授業料を支払う必要があるが)。さすがインターナショナル・スクール、外国からやってくる子供を受け入れる大勢が整っている。  小学6年生以上の生徒が学ぶキャンパスでは韓国人の子供が目立つ。中には大学生と見間違う生徒も多数いたが、子供達の国籍はまさに国際的だ。 コンピューターは現在の教育には必須で、一人一台の環境が整っている。 中庭の校庭も立派。  外国人やフィリピン人とのハーフが多く、20万ペソもの授業料が払える家庭の子供達だから、皆お金には困っていない。そして構内にはハンバーガーやアイスクリームを売っていて、いやがうえにも子供達の食欲をそそる。だから、その辺を歩いている子供は心なしか、デブちゃんがおおかった。

サウスビラ・インターナショナル・スクール訪問 2012年8月12日