生活情報


  2008年のNAIAターミナル3の開業辺りから、そのまん前に位置するエアポートシティのホテルやコンドミニアム建設の槌音が聞こえはじめた。遠くから見ているとよくまあこんなにというほどのコンドミニアムが建設中だ。  そして最新鋭カジノーリゾート・ワールドやマリオット・ホテルのオープンで一躍フィリピンの近代的街並みの一つの顔になりつつある。最近、ある退職者のサポートで、初めてコンドミニアムの内部に足を踏み入れる機会があった。コンドミニアム群の外観はほぼできており、年内にも一通り完成する見込みだ。  ここの売りは、すぐ後ろがビラモール海軍基地のゴルフ場でパブリックなので誰でもプレイできる。こここの住民は歩いてゴルフにいけることになる。また、ゴルフ場を臨む景色もおつなものだ。 コンドミニアムの開発はアヤラに継ぐ業界NO2のメガワールドが手がけており、価格は相場どおりの平米10万ペソ程度、30平米程度のスツジオ・タイプから70~80平米程度の2ベッドルームが主体だ。モデルルームの内装はすばらしいが、これは価格に含まれていない。

エアポートシティ訪問 2012年2月12日


 JALなどの外国航空会社が到着するターミナル1の出迎えの難しさは繰り返し紹介してきた。ターミナル1に着くのだったら出迎えを頼むよりも空港タクシーでホテルに向かったほうが間違いない。しかし、PALの到着するターミナル2は、はるかに出迎えがやさしいし、さらにCebu PacificやANAが到着するターミナル3は、全く問題がない。しかも、ターミナル3は、高速道路(SKYWAY)経由でマカティに10分程度で到着するので、そのためだけにでもANAを利用する価値があるほどだ。最近、ターミナル2と3で人を出迎える機会があったので、注意点などを紹介したい。  はじめにターミナル2だが、このターミナルはPAL(フィリピン航空)専用で、国際線と国内線が一緒になっており、真ん中で鍵型に折れている。ターミナル・ビルの外側から見て左が国際線、右が国内線だ。  出迎えの人はターミナル・ビルの中には入れないので、外の道路で待っている。ターミナル・ビルを出てちょっと進むとたくさんの人がいるのですぐに分かる。柱にはBAY17などと番号が振ってあるので、あらかじめBAY番号を決めておくと迷うことはない。  ターミナル・ビルの中央、国際線と国内線の分かれ目あたりにタクシー乗り場がある。そこに大きなクーポン・タクシーの料金表の看板が出ているので、そこでまず行き先の料金を確認してほしい。マカティなら330ないし440ペソ、マニラなら440ないし530ペソ程度だ。(画面をクリックして拡大して見てほしい)       道路を渡るとクーポン・タクシーがスタン・バイしているのですぐに分かる。係りの人に行き先を告げると料金が書かれたクーポンを渡されるので、降りるときに運転手に直接払う。行き先が2箇所だったり、途中でどこかに寄ったりすると追加料金を取られる。これはきっと運転手の臨時収入になるのだろう。空港の職員(らしき)に聞いたら、レンタカーを案内されて、倍以上吹っかけられたという人もいるので気をつけてほしい。きっとおのぼりさんと見られたのに違いない。  少し右側に進むとAIRPRT SHUTTLEバスがあって、別のタ-ミナルへ行ける。無料のはずだが、お金を取られたという話もあるのやはり注意が必要。 さらに右に向かうとイエロー・タクシーの乗り場があり、荷物が少ない場合はこれで十分だ。初乗りが70ペソで一般のタクシー(40ペソ)に対して倍近いが、マカティまでは250ペソ程度で行ける。         数年前イエロー・タクシーが走り始めたころは運転手のマナーも良く、お釣りもちゃんとよこして気持ちよく乗れたが、最近はほとんどの運転手がぼるといっても過言でないようだ。200ペソを200ドルと言ってみたり、2000ペソと0を一個余計につけてみたり、あの手この手で客を騙そうとする。もし、そのようなことがあったとしたら、喧嘩しないで払っておいて、そっとタクシー番号とプレート番号を控えておくことだ。領収書を請求するのも良い手だ。最近のタクシーは領収書を発行できるようになっているものもある。後でホテルでクレームしてもらおう。  ターミナル3は最新鋭のターミナルだが構造上の欠陥があるということで部分開業されから久しいが未だに全面開業の気配がない。現在は、ほとんどセブパシフィック専用だが、日本からは唯一ANAが乗り入れている。 このターミナルは、ターミナル1や2と違って、出迎えの人がターミナルビルの中に入れる。だから、手続きを終えて、そのまま進めば、出迎えの人にガラス越しに確認できるという、当たり前の構造なのだが、ターミナル1に比べると雲泥の差がある。 クーポンタクシーやイエロータクシーもターミナルビルを出て右に向かえば、自然にわかるようになっている。

ターミナル2と3の出迎え 2011年12月9日



  フィリピン人は野菜ぎらいということは衆知に事実だ。しかし、庶民はそれなりの工夫で野菜を取っている。フィリピン料理は肉と魚が中心で野菜料理というものは数えるほどしかない。しかし、肉料理に欠かさずついてくるのがATSARA(アッチャーラ)だ。これは未熟のパパイヤを細切りにして酢につけたものだが、これが大いに消化を助け、メタボを防ぐ効果があるそうだ。  フィエスタともなると肉・肉・魚・魚・肉料理で野菜料理は全くない。しかし、このアッチャーラだけはおいてあって、肉や魚料理で満腹になったらこれを食べてお腹をすっきりさせて、また食べるというのがフィリピン流だそうだ。 糖尿病、高血圧、動脈硬化などに良いとなると、梅干や漬物と伴に私の食卓を飾らないわけにはいかない。いわば、日本人にとっての梅干、韓国人にとってのキムチ、西洋人にとってのピクルスといえる存在なのだ。パパイヤはマンゴ、パイナップル、バナナに継ぐ果物の大関クラスだが、完熟したパパイヤにはパパイン酵素がほとんど含まれておらず、単なる甘い果物で、これらの効果はないそうだ。  未熟なパパイヤのもう一つの効用は美肌効果だ。古い角質を取り除き肌をきれいにする効果があるそうだ。殺菌効果もあり、パパイヤ石鹸として売り出されている。スーパーで一個たったの30~60ペソで売られている。先日、日本にお土産に買って帰ったら、妻や嫁に大いに感謝された。美肌はフィリピンでも日本でも女性の最大の関心事なのだ。 パパイヤは種さえまけばいくらでも育つ。地方へ行けば、未熟のパパイヤなど腐るほどあり、ほとんどただで手に入る。これが、メタボ、消化、美肌に役に立つというのだから、なんともありがたい話だ。 フィリピンではパパイヤのほかにもマンゴやランカ(ジャックフルーツ、世界一大きな果物)など、未熟の果物を野菜代わりに食べる。ランカの木が一本あればいつでも収穫できるので、なんともありがたい。このランカも大変栽培しやすい木で、田舎の家の庭先には必ずはえている。 パイナップルも高血圧や動脈硬化に効果がある。また、バナナは日本でもブームになっているくらいに有用な果物だ。こんな果物がいくらでも手に入るフィリピンでは、あえて、野菜野菜と騒ぐ必要がないのかもしれない。

未熟のパパイヤの効用 2011年12月6日


さきごろマラカニヤンの大統領府により、2012年のフィリピンの祝日・特別休日が発表された。アロヨ前大統領の人気取り作戦として行われてきた祝日の振り替えやブリッジ休みなどのばら撒きは影をひそめ、合計で18日が祝日・特別休日と指定された。なお、日本大使館は、このほかに日本の祝日も加味して休館日を決めるので要注意だ。 1月1日(日)New Year’s Day 元旦、2日(月)は代休とならないが三が日を休みとするところも多い 1月23日(月)Chinese New Year(旧正月) 2月25日(土)People’s Power Anniversary(エドサ革命記念日)  4月5日(木)Holly Week(聖週間) 4月6日(金)Holly Week(聖週間) 4月9日(月)Araw […]

2012年フィリピンの祝日と特別休日 2011年12月4日



退職ビザを取得するためには健康診断を受けなければならないが、私がもっぱら利用しているのが日本人会クリニックだ。ここはマニラ日本人会が経営し、日 本人駐在員のためのクリニックだが、日本人の医師もいて相談にのってもらえる。場所はブエンディア通り、RCBCタワーのとなりのとなり、トライデントタ ワーの23階にある。ここはマニラ日本人会やマニラ日本人商工会議所の事務所があるところで、たとえ日本人会に加入していなくとも診察や健康診断はしても らえる。 この日本人会クリニックとの関わりは20年以上になる。私が企業の駐在員としてフィリピンにいたころ、私自身ばかりではなく、フィリピン人社員 の健康診断もここで受けるなど、クリニックの経営に少なからず貢献してきた。そのころ、日本人会クリニックでフィリピン人医師として働いていたのが、この ホクソン先生だ。現在は優に80歳はは超える年齢で、毎週土曜日、妊産婦の検診などをしているそうだ。腰は少々曲がっているものの、いまだ現役として働い ているのはすばらしい。   ホクソン先生と私の兄は奇しくも医療学会などで既知の仲であり、そのころ、カマヤン(フィリピン料理の老舗レストラン)などで一緒に食事をとったりした のを覚えている。そんな縁でホクソン先生には、会社のかかりつけ医師として、毎週1回、アラバンの事務所に来てもらっていた。  そんな縁の深いホクソン先生に15年振りに再開したのだが、先生はしっかりと私や兄のことを覚えていてくれた。そうしたら、クリニックの事務の 女性が私に向かって「あなたがTIC(日揮の子会社、現JGCフィリピン)の社長をしていたころ、この方が日本人会クリニックの先生だったのよ」と声をかけてきた。彼女達とは、現在も毎日のように接点はあるものの、あくまでも事務的なものだ。ところが、20年前からの私とクリニックとの関わりをちゃんと承 知していたのだ。 1989年以来、フィリピン在住は16年に達するが、このような古い出会いがあることはともてもうれしく思う。もちろん新しい出会いも大いに歓迎だが。 […]

ドクター・ホクソンとの再会 2011年8月28日


若干37歳の若い退職者ビザ申請中の方を、マカティRCBCタワーの3階にあるフィットネスクラブ「FitnessFirst」に案内した。ブエンジア通りとアヤラ通りの交差点にあるRCBCタワーはあの独特の楕円形のビルが目立つ一級のオフィスビルだ。 このフィットネス・クラブにはママ・ジェーンが毎日汗を流しているところで、彼女は1日2~3時間をここで過ごしている。お産の時、70キロ以上の体重がどうにか60キロ程度に落ちてきたのもこのジムのお陰だが、あと10キロは落とさないとセクシー・ボディとは言いがたい。引き続き頑張ってほしい。 このフィットネス・クラブはメトロマニラとセブ、サンフェルナンドなどのSMモールを中心に19箇所を展開し、全世界では500箇所という大手フィットネスクラブだ。ここで会員になれば、すべてのクラブを利用できるそうだ。施設はかなり大型で、コンドミニアムの併設されているジムとはちょっとスケールが違う。健康機器が所狭しと並び、もちろんサウナ、スチーム・バス、プール、温水ジャグジと一通りの施設が整っている。 ちょっと広めの多目的ホールでは毎日、ヨガ、拳法、エアロビクスなどが時間を区切って練習できる。平日は早朝6時から夜の10時まで、土日は朝8時から夜の8~6時まで、と毎日いつでも利用できる。 プールは幅は狭いが25メートルくらいある。ジャグジは温めのお風呂といった感じだ。SPAもあるが、ちなみにマッサージ代は1時間800ペソ、巷のマッサージ・パーラーの倍くらいはするが、場所代といったところだろう(ちなみに出張マッサージは200ペソ程度からだ)。   もちろん会員制で、入会金はメンバーの紹介があると3000ペソ(通常は7千ペソ程度、かつては会員券が6万ペソしたそうだが)、その他に希望により1850ペソでコーチがつく。月々の会費はは4ヶ月契約で3800ペソ/月。1年契約なら10%程度割引になる。フィリピンの物価感覚からすると高いといえば高いが、カラオケ2回分と思うと安い気もする。健康のための投資と思えばリーゾナブルだろう。また、ここは高級社交場でもあり、レベルの高い人たちと知り合いになれる機会も多いそうだ。  ところでこの日は、クラブの創立記念日で、5時過ぎには色々な衣装をつけた人たちが中を歩き回っていた。皆、最近の映画の主人公だ。

フィットネスクラブ「FitnessFirst」の紹介 2011年8月25日



 日本のお盆があけると、今度はフィリピンの休日シーズンに入った。今週末(8月20日、土)から3連休。そして来週(8月27日、土)は4連休だ。 私の帽子をかぶってご機嫌のKIAN  8月20日(土)、21日(日)ニノイ・アキノ・ディで祝日、翌22日(月)は代休で3連休。  前アロヨ大統領は代休やブリッジ休みを乱発して、やたらと休日を作って国民の人気を得ようとしていたが、現アキノ大統領は、その点控えめだった。しかしながら、実の父の暗殺されたこの日は、アキノ大統領にとっては特別の日で、翌日の月曜は代休として、国民に父の冥福を祈ってほしい、ということのようだ。   8月27日(土)、28日(日)、29日(月)国民英雄の日、30日(火)ラマダン明けで4連休  このラマダン明けの発表があったのが、ほんの昨日19日(金)のことだった。大使館に行って見ると8月29日と30日は休館と張り紙がしてあって、初めてこの日がラマダン明けの休日ということを知った。フィリピンにはミンダナオ地方が中心にイスラム教徒が5%ほどいるが、90%以上がキリスト教徒のフィリピン人にとっては、単なるいつになるか分からない休日でしかない。この休日というマラカニヤンの発表でその存在を思い起こすだけだ。    次に年内の休日を参考に列挙する。 10月29日(土)、30日(日)、31日(月)ブリッジ休み(未定)、11月1日(火)All Saints Day(万聖節)で4連休  万聖節は皆ふるさとへ帰りお墓参りをして故人に再会する日だ。だからほとんどの人は田舎に帰り、マニラは空になる。日本のお盆と同様帰郷ラッシュはすさまじいものがある。10月31日は休日のブリッジだが例え祝日とマラカニヤンが決定しなくても、実質的には休みと思ったほうが間違いない。  11月30日(水)、ボニファシオ・ディ  革命組織KKK団を率いたフィリピンの英雄ボニファシオの生誕を祝う休日だ。   12月24日(土)クリスマスイブ、25日(日)クリスマスの祝日、26日(月)代休で3連休   […]

フィリピンの休日のお知らせ 2011年8月20日


 最近はレストランやコーヒーショップで無料でインターネットを使えるWIFI(ワイファイ)カフェが増えている。自分の携帯用のノートパソコンを開けばそのままインターネットが使えてとても便利だ。特に海外のインターネットカフェでは、パソコンが英語版で、日本語のインターネットサイトは読めないし、 E-メールも日本語で書けないので役立たずだ。だから自分の携帯パソコンを持ち歩いて、いつでもどこでも日本語環境のインターネットが使えることは海外出張あるいは海外生活には欠かせない。  このWIFI環境は自宅でも簡単に実現できる。自宅をWIFI環境にすれば、インターネットは自室に限らず、居間でもベランダでもダイニングでも、どこでも自由に使える。また、もはやパソコンは一人一台の時代で、子供達がハイスクールに行くようにでもなれば、FACE BOOKやゲームなどに夢中になっているから、それぞれが自分の部屋でプライバシーを守りながらインターネットに没頭できるというわけだ。 写真はPLDT(フィリピン長距離電話会社)のDSL等を申し込むとセットされる受信機だ。これに写真下のルーター(3000ペソ程度)をつなぐだけで、無線LAN(WIFI)が構築できる。私の事務所ではパソコンが6台ほどあるので少しグレードの高いパッケージ(月々3000ペソ程度)を申し込んでいるが、普通の家庭なら、個人用の月々1000ペソ程度のやつで十分だろう。これで1階から3階までの部屋で都合6台のパソコンがインターネットを使っているのだが、6台が同時に稼動するわけではなく、せいぜい1~3台程度なので、全く問題なく稼動している。 最近のパソコンならワイアレス・アダプターが内蔵されているが、ちょっと旧型のパソコンの場合、USBワイアレス・アダプター(1000ペソ前後)を別途購入して取り付ける必要がある。あと、それぞれのパソコンの接続を調整するだけで、どこでもインターネットが実現する。冒頭の写真はカーネルが国家警察の事務所から持ってきた自分のパソコンを使ってダイニングでインターネットを使っているところだ。きっと隣で遊んでいるKIANもあっという間にパソコンを使うときが来るのだろう。

無線LAN(WIFI)でどこでもインターネット 2011年7月28日



         なんといっても、フィリピンでは今、庶民の生活を脅かしているのが、ガソリンの高騰だ。2008年6月15日に原油相場の高騰でガソリンが高騰したことは、このブログで紹介した。現在、ペソが高めに推移しているせいもあって(1ドル=43ペソ)、当時の最高値の水準に達しているのだ。ちなみ、円換算ではリッター、100円~110円程度となり、物価水準が5倍違うフィリピンではこの値段がどんなに高値なのか想像がつくだろう。  今年、タクシーの初乗りが30ペソから40ペソの上がり、当初タクシードライバーはホクホクで、恒例の値段交渉も乗車拒否も姿を消した。しかし、それは束の間の出来事で、再び、メーターの2倍~3倍を平気で吹っかけてくるドライバーが多くなった。中には何も言わないでメーターを倒して走り始めるドライバーもいるが、つい、20~30ペソを上乗せして払いたくなってしまう。慢性的な渋滞もあいまって、まっとうな料金ではほとんど稼ぎがないのだ。  税金の関係で、フィリピンで組み立てられた車は、日本より、若干高めだ。ちなみに私の相棒の旦那が乗っている三菱モンテーロは140万ペソ、260万円位する。一番安い、タクシーに使われるトヨタ・ビオス(カローラの下のクラス)あたりでも140万円前後だ。この金額となるとフィリピンでは郊外で戸建の家が買える金額だ。フィリピン人にとって車を買うことは家を買うのと同等の覚悟が必要で、イメージ的には1000~2000万円の買い物をしている感じだ。  しかし、マニラを走っていると実に車が多い。しかも往年のジープタイプの車は姿を消して、モンテーロなどの車高の高い車が半数程度だ。これは雨季になるとマニラのいたるところで道路冠水するせいだが、下の写真では前に3台のモンテーロが固まって走っていた。自分も入れると4台になる。ちなみにモンテーロは、今フィリピンでは、ホンダCRVやトヨタ・フォーチュナを抜いて、もっとも人気のある車だ。  ガソリンの次あるいはそれ以上に庶民の生活を脅かしているのが米だ。私が初めてフィリピンに足を踏み入れた1989 年には、米1kgが7~9ペソだった。それが、げんざい、35~40ペソ(70~80円)もするのだ。この20年で実に5倍となった。従来物価の10倍原則(ペソの価格をそのまま10倍して、円に読み替えると、日本の相場観で判断できる)は米と給与には当てはまらなかった。なぜなら通常の物価差は5倍だが、米と給与は10倍の差があったのだ。しかし、現在、米の物価差は5倍程度に縮まってきている。一方、大学新卒の給与は1万ペソ+(2万円~)程度だから、やはり10倍近い差はあるだろうか。フィリピンでは3度の食事に米は欠かせないから、この米の高騰は庶民の腹を直撃していると思う。しかし、マニラ周辺でも広大な穀倉地帯が広がっているのに、なぜいまだに米を外国から輸入しなければならないのか理解できない。 最近、私の懐を直撃しているのが、ミス・ユニバーサルの閉鎖だ。他のクラブは何しろ高い、内容も今一、今二だ。MU にとって代わる一押しの遊び場を見つけることが未だにできていない。MUに働いてた子の誘いで、バクララン・チャーチのすぐ近く、ロハスブルーバード沿いのASIAN ENTERTAINMENTを覗いて見た。そうしたら小一時間いて、ビール2杯に女の子を1時間呼んで、1500ペソも取られてしまった。その内訳はこうだ。()内はミス・ユニバーサルの値段。                Asia   MU      ディスカウント後 エントランス        350ペソ(100ペソ)    なし ビール一杯         135ペソ(59ペソ)x2   100ペソx2 レディズドリンク      775ペソ(460ペソ)    600ペソ  合計           1395ペソ(678ペソ)    800 […]

フィリピンでは、今これが高い 2011年7月18日


2011年2月28日からANAがマニラー成田間に就航したと聞いて、一度乗って見たいと思っていた。この便(NH950)は朝、9時45分にマニラをたって、午後3時に成田に到着する。ANAは外国航空会社としてはじめてターミナル3を使うのだが、ここはマカティから15分程度ときわめて近いから、9 時45分発という時間は全く苦にならない。マカティを7時半に出ても十分間に合うだろう。ちなみに日本航空のJAL746は9時10分発だが、ターミナル 1を使っており、かなり交通が混雑するので朝の6時ごろには出ないとまずい。一方、デルタ航空のDL172は7時40分発で、5時前に出なければならない。  さらに成田に午後3時に到着するのはありがたい。この時間ならよほど遠くない限り、その日のうちに家にたどり着ける(ちなみに私の家は横浜だが、以前、横須賀に住んでいるころは午後の便に乗ると家にたどり着けないことがままあった)。マニラを午後に出発する便(JL742、 PR432)は、夜の8時ごろに成田に着くのだが、遅れて9時ごろになったりすると、成田に一泊なんてはめになりかねない。  (この日はKIANが空港まで送ってくれたが、私だけを空港に残して家路についたので、再度空港に戻るのだと空港の方角を指差して泣きわめいたそうだ)  一方、成田からマニラに向かうNH949は午後の5時25分に出発する。昼飯を早めに食べて出かければ間に合う時間だ。ちなみに朝の便(JL742と PR431 )は9時半に出るので、最寄の電車の始発に乗っても間に合わない。さらにNH949はマニラに夜の9時5分に到着するので、深夜便というほどでもなくて、 10時前にはマカティに着ける。以上長々と述べたが、要は、私にとってターミナル3を使うことと、理想的な時刻設定をしているのがANAなのだ。 現在、ターミナル3はセブパシフィックが主に国内線用に使っており、国際線用の左半分はほとんど使われていない。完成して5年以上経過しているというのに、この有様だ。構造上欠陥があるとか報道されているが、現にセブパシフィックやANAが使っているのに、なぜほとんどの国際線が老朽化したターミナル1 を使っているのか解せない。何しろターミナル1は、私にいわせれば世界で一番、出迎えが難しい空港だから、早く何とかしてほしいのだ。しかもターミナル3 からはマカティやボニファシオなどの国際都市まで、スカイウエイを経由して10分~20分でいけるから、フィリピンの第一印象も格段に向上するだろう。ターミナル3の前に広がるリゾート・ワールドなどの超近代的施設も国際便が飛ばなければ宝の持ち腐れだ  つい最近まで、建物は立派でも国際空港と言うにはレストランやお店が、いかにも貧弱で地方の国内線空港並だった。しかし、この日はコンビニやレストランも充実して、十分に機能を果たしていた。私にとってはブランドのバッグや宝飾品、高価な酒やタバコは縁がないから、これで十分だ。ちなみにセブン・イレブンでお土産用にフィリピン産のタバコ(マーボロー・ライト・メントールの10本入り)を買ったが街で買うのとほとんど同じ値段だった(10本入りで40円、 20本入りで80円程度だが、私が吸ってみても日本産もアメリカ産もフィリピン産も区別がつかない)。空港では通常ローカルのタバコは倍、輸入タバコは無税でもそのまた倍はするから、大変ありがたい。空港で買い物をするのなら、コンビニに限るといえそうだ。 […]

ANAに初搭乗 2011年6月12日