買い物所


  タバコ市があるアルバイ県の名産はアバカ(マニラ麻)の製品だ。戦前多くの日本人がこのアバカ(マニラ麻)をフィリピンで生産し、1万人ともいわれる日本人がミンダナオのダバオなどに滞在した。現在も日系の2世3世が多くいるが、戦後日本人であることを隠し続けていたため、苦しい生活を強いられているそうだ。  このアバカ製品はマニラ麻とも呼ばれているくらい丈夫で長持ちする。自然志向の現在にもマッチした素材だ。ハンドバッグを初め、かごや室内装飾品があるが、バッグが品数で圧倒している。私の目からするととてもしゃれたデザインが多いのだが、果たして日本女性の目からはどうだろうか。値段はほとんどが200~300ペソ程度、500円前後だ。これがマニラで買うと倍になる。日本なら5倍から10倍程度ではないだろうか。   小さめのものは3個で100ペソ程度で買うことも出来る。これをたくさん買っておいて、事務所を訪問した日本人の奥さんにプレゼントするととても喜ばれる。しかし、フィリピーナにプレゼントしても少しも喜ばれない。彼らは値段を知っていてフィリピンの田舎で作ったものなどは見向きもしない。彼らは意外とブランド志向なのだ。    近くのアバカ製品の工場を訪ねてみた。皆手作りだ。生地を編むのも昔ながらの編み機だ。もし腕に自信のある方は自らデザインして作らせて見てはどうか。日本で10倍程度の値段で売れるかもしれない。  なお、アバカとは普通の麻とは似ても似つかない植物で、バナナの一種だ。バナナより細めの樹木で、この幹からアバカの繊維が採れる。

アルバイ名物アバカ製品の紹介 2009年9月27日


 モール・オブ・エイシアはもはやマニラ観光の定番だが、マニラ訪問中の若い日本人を案内して久々に訪ねてみると、以前には気がつかなかった店もあった。 カルツーラという店にはすでに11月11日のハロゥインデイ(All Saint Day)の飾り付けがされている。内部は近代民芸品ともいえる品ぞろえでモダンな置物が並んでいる。フィリピンに住居を構えたとしたら、是非ここを覗いてみてほしい。モダンなデザインの置きものがたくさんある。 モール・オブ・エイシアの右手はSMが経営するハイパー・マートというスーパーだ。広大なスペースには商品が山のように並んでいる。フィリピンの購買力は日本をはるかに凌駕するのではないかと思うくらいだ。  本館の2階にはこれまた広大なフードコートがあるが、これら調理済みの料理を見るとフィリピン人の胃袋の大きさを感じさせる。

モール・オブ・エイシア再訪 2009年9月27日



  バリクバヤン民芸店はマカティのパサイロード沿い、3階建ての店が有名だが、モール・オブ・エイシアに近いマカパガル通り、シーサイド・マーケット・レストラン街の向かいに広大な店がオープンしている。まず入り口にある巨大な木造が目を引く。どう見ても一本の木から彫り上げているように見える。ちなみにバリクバヤンとは帰郷という意味。 中に入ってみると、広大な店内には民芸品が所狭しと並んでいるが、中でも木製の民芸家具が目を引く。ほとんどがむくの一枚板で、大木の根を裏返して作ったテーブルもすごい。8人がけのテーブルは当たり前で、20人がけ、10mもあるようなテーブルもある。値段も一番高いもので100万ペソもする。こんな家具を置ける家はさぞかし大きな家なのだろうとため息がつく。  さらに骨董品のカメラや真空管のオーディなど、マニアにたまらないものまである。同行した若い日本人にとって真空管のラジオなど生まれてはじめて見たそうだ。こんな大きくて重い家具を日本へのお土産というわけには行かないだろうが、目の保養に是非覗いてみてほしい。 

民芸品店バリクバヤンの紹介 2009年9月27日


  EDSA通りを北に向かいオルテガス・アベニューを左に折れてしばらく行くとグリーンヒルに出る。この付近には中国人のお金持ちが多く住んでおり、先ごろ無くなったコーリー・アキノの通夜もこの付近にあるラサール大学で行なわれた。ここにあるのがグリーンヒルズ・ショッピング・センターだ。ここはSMやロビンソンなどの通常のモールと違い、デビソリアやバクラランにあるような無数の1坪ショップの集合体だ。したがってあたかもデビソリアやバクラランにいるような掘り出し物を探す気分を味わえる。それに冷房が効いたビルの中なので、快適なショッピングが楽しめる穴場だ。観光の本には詳しく紹介されていないので、日本人はほとんどみかけない。   「きんぷら」という意味のわからない店名の日本食レストラン付近で車を降りて中へ入ると、バッグ、ポロシャツや靴を売る一坪ショップの群れに圧倒される。しかも、そのほとんどが、シャネル、ルイビトン、バーバリー、コーチ、ディーゼル、アディダス、ポロ、などのコピー商品だ。それらの商品はほとんどが 1000円~3000円程度で売っているのだ。一つ一つの店は一坪以下だが、店内所狭しと商品が積み上げてあるので、恐ろしいほどの数だ。本物だとしたら天文学的な価格になるだろう。    バッグ売り場の横に広がっているのが宝飾品の店で、200店くらいはありそうだ。主にミンダナオで採れる天然真珠で作ったネックレスなどを売っているが、赤珊瑚のネックレスもなかなか良い。こっちの方は本物で高価なものとなると数十万円するものもある。しかし、天然真珠のネックレスでも1000円以下で買えるから、おみやげなどにもってこいだ。バッグや宝飾品にしても、向こうの言い値で買ってはいけない。半値位から交渉を始めるのが良い。なかなかうんといわなかったら、2個買うから半値にしろとか、帰るふりをするとかすると大抵OKとなる。   退職者の方がネックレスを2本買ったが、1000ペソ程度の売り上げに、今日最初の客で縁起が良いと、うれしそうな顔をしてくれた売り子は、ミンダナオ出身。この辺を歩いているとスカーフで頭をくるんでいる売り子が多いが、彼らはモスリム(イスラム教徒)だ。ちなみに彼女はクリスチャンだそう。     バッグ売り場に混ざって、時計売り場がある。よく見るとほとんどがなじみの深いローレックスなどのブランド品(のコピー商品)だ。価格は1000ペソ程度からで、品質の高いAAA(トリプルA)などとなると、2000ペソ程度に値段は張るが、品質も本物に負けないくらいできが良いらしい。値段交渉のコツはバッグや宝飾品と同じ半値からはじめることだ。    ローレックスの他にはカルチェ、ブルガリなどが定番だが、この日はバセロン・コンスタンチンを見つけた。オーディマ・ピゲやパティック・フィリップと並ぶ世界一の高級時計ということで、若いころあこがれていたものだ。30年以上前で200~300万円していたやつだが、交渉の結果、2個で3,800ペソ (7600円)で買うことができた。一個3800円なら普通の時計が買えてしまうが、眺めているだけでもとても美しい時計だ。ペア・ウオッチなので1個は日本の妻にプレゼントするつもりだ。下の写真の時計の文字盤に小さな文字でくっきりと「VACHERON […]

ショッピングの穴場、グリーンヒル訪問 2009年8月28日



  フィリピンでは家のオーナーが材料を調達して、工事を請け負った工務店あるいは直庸の親方に材料を支給して家の建設をすることが多い。あるいはコンクリートなどの躯体工事は材料込みで発注し、設備及び内装などの仕上げ材料はオーナーが支給して、工事だけを請け負わせることもある。このほうがオーナーの好みを反映できて理屈にかなっていると思う。したがって、フィリピンでは日本のDIYなどとは比べものにならないほど設備や建設資材を売る大きなショップが、全国いたるところにあり、業者もそのような店から資材を調達する。  このようなショップをハードウエア・ショップと呼ぶが、オーナーはほとんど中国人で、チャイナ・タウンには建設資材や工具を売る店が軒を連ねる通りがあり(Theodora Alonzo St. 英雄Jose Rizalの母親の名前をとっている)、格安で買うことができる。ハードウエア・ショップで財をなした中国人も多く、地方の都市で目抜き通りに大きな店を構えているのは、ほとんどが中国人が経営するハードウエア・ショップだ。   マカティ市パソンタモ通りのマカティ・スクエアの近く、ウオルター・マートをちょっと南に下ったところにウイルコンというショップがある。間口と奥行きが100m位ある大きな店で、ほとんどありとあらゆる建設資材がおいてある。  入り口付近は床のタイルとトイレ設備が並び、タイルとともに天然石の床材もあるが、60cm角で1000円程度と安い。ほとんどが中国からの輸入品で、タイルもフィリピン産のものより、中国産のものが安いようだ。  最近はフィリピンでもウオシュレットが普及しつつあり、TOTOのウオシュレットも、果たして買う人がいるのかと思うくらいの高価格で売られている(10 万~15万円程度)。ジャグジも多く、こっちは10万円程度からと安いが、これら豪華な浴槽を見るとフィリピンのお金持ちの私生活を伺うことができる。   店の奥に入っていくとドアや壁材、照明等が並ぶ。さらにその奥は蛇口やシャワーなどの水周りの器具、ペイントなども山のように並んでいる。昨今のマンションブームを見ても、これら住宅建設資材の需要は留まることを知らないようだ。

住宅建設資材を買うならウィルコン 2009年8月25日


 マニラの南、約50kmに位置するタガイタイは、マニラから車で約1時間という近距離にありながら、風光明媚で冷涼な気候により、マニラッ子のピクニックあるいは別荘のメッカとして休日は渋滞が起こるほどの人気観光スポットだ。五つ星のタアルビスタ・ホテルは最近増設を完了し、タアル湖を望む絶好の位置に客室を設けている。タアル湖を囲む外輪山の上にあることから、フルーツや牛肉の名産地で、通り沿いには産地直売の売店が列をなしている。特にパイナップルは季節になると只みたいな値段で売られている。  マホガニー・マーケットはそんな直売所を集めたところで、果物、野菜、肉、乾物、日用品雑貨、トロトロ・レストランなどが所狭しと並んでおり、リゾートにいながらにしてフィリピンを味わうことが出来る。マホガニーマーケットへ行くには、タガイタイのメインロードを進み、タアル・ビスタ・ホテルを過ぎたところで、向こうからこちらに向って二股になっているところがある、そこを戻るように右折して、しばらく行くと左側にある。ちょっとわかりにくいので人に聞きながらいくとよいだろう。   牧畜が盛んでないフィリピンでタガイタイは唯一とも言える牛肉の産地で、その日屠殺したばかりの牛肉が市場で売られている。上から吊るされた牛肉を必要なだけカットして売ってくれるのだが、気の弱い女性にはちょっときついかもしれない。ただし、ここの牛肉はテンダロインといっても、歯ではなかなか噛み切れないので、ステーキには向いていないと思う。この日は殺したばかりの牛肉がまだぴくぴくと動いているのに出っくわしたので、動画で撮影してみた。  マホガニーマーケットの目玉は牛肉以外には新鮮で格安な果物だ。日本では見たことの無い果物が所狭しと並んでいるので、色々試してほしい。また、マーケットの端っこでは果物の苗木や花木がいろいろ売っている。庭のある家に住んでいる方は手入れさえ怠らなければ熱帯の完熟もぎたて果物をエンジョイできるだろう。もちろん温室など必要ない。ここは熱帯なのだ。蘭の花なども簡単に栽培できる。しかも一本100~200ペソと大変安い。  ご存知の方も多いかと思うが、世界最大の果物はジャックフルーツ(ランカ)だ。左下の写真は特大のランカで、優に40~50kgはあろう。隣のパイナップルと比べてほしい。右の写真が輪切りにしたもので種の周りの柔らかいぬっぺりした実を食べる。少々匂うが、ドリアンより大分ましだ。このランカは極めて栽培が容易で日本の柿のように裏庭に苗を植えておけば、4~5年で立派な実がつく。子供の体重ほどもある立派な奴が実ることもある。ちなみに私の農場には 10本以上のランカの木が植えてあるので、数年後には巨大なランカの実が一年中楽しめるだろう。 

マホガニーマーケット(タガイタイ)2009年8月23日



  イントラムロスから北へ進むとパシッグ・リバーの向こうはチャイナタウン(ビノンド)だ。さらに北に向うとデビソリアに出る。そこは街中が商店あるいは問屋というフィリピン全土の問屋街として機能している。この日はニノイ・アキノ・デイで祝日ということもあり、街は人で溢れかえり、不況どこ吹く風の活気と喧騒そして混沌に満ちていた。  デビソリは数多くのモールがあるがそこにあるのは1~2坪程度の店が大半で、あらゆる雑貨を扱っている。その中心はトトバン・モールでそこだけは冷房のきいた快適なショッピングが楽しめる。この界隈のお店の総数は万を超えるのではないかと思う。   レクト通りに入るとそこにはジープニーが溢れ通りを渡るのも命がけだ。横丁に入ると道路は露天商が占領し、人とすれ違うのも容易ではない。その両側はすべてモールで衣類や生地そしてウエディングドレスの専門店などが奥深くまで連なっている。    レクト通りの南側は衣類や雑貨が中心だが、北側は野菜などの生鮮食料品を売る店が連なり、かなり様相を異にする。  価格はマカティのショッピングモールあるいは一般の店の半分以下、衣類でもバッグでも2~3百ペソ程度で、500ペソ(1000円)を超えるものはあまり売っていない。この日、私はサムソナイトのポシェットを450ペソで買った(もちろんコピー商品だがちゃんとタグがついていた)。連れの友人はバーバリーの女性用のバッグを400ペソで買った(バーバリーのライセンスを持っている三陽商会のタグまでついてた)。日本ではたとえコピー商品だとしても万単位の値段がするそうで、香港、ソール、バンコックなどと比べてもここが格段に安いという。    トトバン・モールの前には袋を売る人が待ち受けている。買い込んだ物をこの袋に入れて持ち帰ってくださいということだ。買い物が嵩んだときはこの袋が大変重宝する。一つ100ペソ程度で買える。  デビソリアは通りごとに専門が異なり、デパートのように一箇所ですべてを賄うというわけにはいかない。どこで何を扱う店が集まっているか知らないと安い買い物は出来ない。あるビルではすべてがおもちゃ屋というわけで、そこに行く着くにも人ごみをかきわけ、相当のエネルギーと覚悟がなければデビソリアで買い物をしようなどとは思わないほうがよさそうだ。

フィリピン全土の問屋街、デビソリア訪問 2009年8月24日


 マニラ新聞で、オルティガス、ロビンソンGalleriaの3階でダイソーが100円ショップをオープンしたという情報を得て、早速出かけていった。店の名前は「SAIZEN」という。これはすでにアラバンで「ダイソー」という100円ショップがオープンしているで、本家本元のダイソーがフィリピンではその名が使えないものと推察される。そのほか、フィリピンでは「日本城」という100円ショップがオープンしている。100円ショップと言っても、値段は 85ペソ(約170円)均一。そもそも物価の安いフィリピンでは大分高めで決して気軽に買える値段ではない。 ロビンソンに入るとあちらこちらに「SAIZEN」の垂れ幕がさがり、新規開店は一目瞭然だ。場所は3階でちょっと奥まったところにある。広さは普通のパーマーケットスー程度。店の中に入って驚くのは、中は全くの日本の100円ショップそのものなのだ。商品はたとえ中国製や韓国製だとしても、ダイソーオリジナルで、すべて日本語のタグがついている。品揃えも2万点というからすごい。  たまに日本へ帰ると、暇なときは100円ショップを覗いてみるのが、そこにはこんなものが100円というものがたくさんある。フィリピンへのおみやげも 100円ショップに限っている。5千円も買えば持ちきれないほど買える。だから、フィリピンの生活にも100円ショップがかかせない。この日は、日ごろ欲しいと思っているものが、ほとんどあった。なにしろ、日本人の嗜好にあわせて開発して商品ばかりだから、ありがたい。箸や茶碗まで豊富にそろい、店はここがフィリピンであることを全く意識していないようだ。(以下陳列棚の写真をクリックして商品の詳細を見てください)  せっかくロビンソンGalleriaまで来たのだから、もう一歩足を延ばして、SM North EDSAに行って見た。ここはMRT高架鉄道の終点でもあり、最近Land Markもオープンして、にぎやかになったケソンCityへの入り口だ。旧SM Cityも大幅に改装してSM North EDSAとして最近新規オープンしたばかりだ。モールの前の駐車場に屋根をかぶせ、そこを広場にしたのが特徴だ。たしかに公園の少ないフィリピンではありがたい広場だ。モールの中も以前に比べて広々と明るくなっている。  しかし、モール・オブ・エイシアを知ってしまっている我々には少し物足らない。マカティ近辺あるいはその南に住んでいる人たちがわざわざ出かけて行くところではないだろう、というのが正直な感想だ。

100円ショップダイソーの開店 2009年6月14日



  1月25日退職者の方を案内してタガイタイを訪問した。タガイタイといえばフィリピン8景にも選ばれているタアル火口湖を望む絶景で有名だ。マニラから1時間+という至近距離にあるために休日は車でごった返す。1990年代に始まったリゾートや別荘地の開発ラッシュにより、大きなレストラン街も出現し、人気店には客が溢れかえっていた。    タアル湖に浮かぶ火口の島はつい最近噴火したと見られる跡が見える。もともと海だったものが、噴火により海と遮断され湖となったものだが、外輪山と思われるタガイタイから眺めると、この火山の規模がいかに巨大であったかわかる。湖のほとりには民家やリゾートが点在し、そこから船で島へ渡ることができる。島の中央にはさらに小さな湖があり、その中にさらに小さな島があるそうで、外輪山まで入れると5重構造になっている。また、湖の中には今でも水に沈んだ街が残っているそうで、一度は島へ渡ってみる価値がありそうだ。タアル湖の景色はどこからでも見えるが、老舗タアル・ビスタ・ホテルの庭から見る景色が最高だ。昔は只だったが、最近は駐車場代に100ペソ取られる。   タガイタイは標高700mの高地にあるために比較的涼しく、果物の栽培や牛の飼育が盛んだ。タガイタイに近づくとパイナップルやバナナ、さらによく見るとコーヒー等が栽培されている。かつて私の息子を連れてきたとき、パイナップル畑を見て感激していた。てっきりパイナップルは大きな木になっているのだと思っていたそうだ。 ここで取れる豊富な果物を売るためにタガイタイに向う沿道には無数の直売所が並んでいる。パイナップルを初めとして、バナナ、パパイヤ、マンゴ、さらに世界最大の果物を言われるランカ(ジャック・フルーツ)などが所狭しと並べられている。蜂蜜やお酢などもある。さらに大根や芋などもマニラと比べると只みたいな値段で売っている。ちなみに写真の大きなパイナップルが3個で100ペソ(200円)だ。  高速道路のサンタロサ出口とタガイタイの真ん中くらいの位置にゆでたてトウモロコシを売る店が数十軒並んでいる。かつては固くて甘みも全く無い家畜用 (?)のトウモロコシしかなかったが1990年代の終わりからジャパニーズ・スイート・コーンと称してハニーバンダムのような甘くて柔らかいトーモロコシが売られるようになった。一本10ペソ(20円)と日本に比べて10分の1の値段だったが、今回は4本で50ペソ、一本あたり12.5ペソに値上がりしていた。退職者の方も喜んで食べていた。ちなみにトウモロコシのことをタガログ語でマイスという。  タガイタイのメインロードからちょっと入ったところにマホガニー・マーケットという直売所の集合マーケットがある。目玉は名物の果物や野菜、それに牛肉、最近は果物の苗木や花も売っている。下の写真はなじみの売り子さん。久しぶりだったがちゃんと覚えていてくれた、学校を終えて戻ってきたそうで、2年ぶりの再会だ。右の写真が2年前に盗み撮りしたものだが、今回は照れながらもカメラに収まってくれた。この人の勧める果物はとてもおいしいので安心して買える。以前退職者に頼まれて買って来てあげたら、感激するほどおいしいスイカだったと褒められた。野菜・果物マーケットの外周、肉売り場と道路を挟んで面した店にいる。 タガイタイ名物の一つは牛肉だが、屠殺されたばっかりのものなので、中には肉がぴくぴくと動いていることもある。しばらく冷蔵庫で熟成させて食べる必要があるだろう。また、何らかの方法で柔らかくしないと、固くて食べられない。一度そのことを知らずにステーキにして食べたらあごが痛くなってしまった。

タガイタイ訪問 2009年1月30日


 1月11日は小生の?回目の誕生日だ。この日は友人に誘われてチャイナ・タウンにあるフィリピンで一番古いスペイン/フィリピン レストラン、 Ambos Mundos(アンボス・ムンドス)で昼食をとることにした。そのため12時過ぎ、願い事が何でもかなうといわれるチャイナ・タウンのキアポ教会の前で待ち合わせた。   日曜のミサの時間にぶつかったために、教会の前や横には入りきれない大勢の人々がスピーカーから流れる牧師の祈りに聞き入っていた。キアポ教会と言えば、一昨日のフィエスタでは200万人を超える人々が教会から運び出されたブラック・ナザレの像の行列に殺到したことで話題になったばかり。しかも幸いにも今年は死者がでなかったと関係者は胸をなでおろしていたそうだ。   キアポ教会の周りは野菜や果物、日用品そしてロウソクや怪しげな薬品を売る屋台で一杯だ。さらに教会からPaterno(パテルノ)通りに入るとメガネ、Raon(ラオン)は電気製品など、専門店街が続く。もちろん格安でなんでも揃っている。   キアポ教会からしばらく歩いてTorres(トレス)通りのAmbos Mundosレストランにたどり着いた。入り口には黒豚2頭を置いているのが印象的だったが、創業1888年、120年の歴史をほこるレストランの威厳を感じさせるほどのものではない。前日テレビで紹介されたせいか、店は満員だった。しかし、注文してから1時間近くも待たされ、いささかうんざりした。料理も特に老舗らしさを味わえるものでもなかった。一緒に経営されている1955年創業のWah Sun中国料理店のほうがかえってにぎわっていた。   レストランから程遠くないSta. Cruz(サンタ・クルス)教会はチャイナ・タウンの中心だ。しかしこの地域は地図を見てもチャイナ・タウンとは書いていない。Quiapo(キアポ)、 Binondo(ビノンド)、Devisoria(デビソリア)などの地区を総称してチャイナ・タウンと呼んでいるのだ。 […]

誕生日にチャイナタウンを探訪 2009年1月12日