買い物所


 マカティのレガスピ・カーパークではMARA’S ORGANIC MARKETが毎週日曜日、朝の7時から午後の2時まで開催されている。野菜、果物、肉など、有機栽培の食材、さらに健康食品、有機栽培食材を使った料理やお菓子などの即売会を行なっている。その他にも民芸品なども並べられているが、場所柄、ちょっと高級な雰囲気のバザールだ。場所はマカティ・シティ、レガスピ・ビリッジの真ん中にある、レガスピSt.とサルセドSt.およびルフィノSt.(旧称ヘレラSt.)に挟まれた駐車場だ。  MARAとは有機栽培の野菜を栽培、販売する有名な会社だそうで、フィリピンにも食に気を使う人々が増えてきたということだ。昨今話題の中国製食品は絶対口にしないという人も多い。  フィリピンではグアバ(果物の一種)、アンパラヤ(苦瓜、ゴーヤ)、マロンガイ(食用の木の葉)、ヤーコン(芋の一種)、バージンココナツオイル、パパイヤなど原料とし、糖尿病などに効くという健康食品が出回っている。これらは海外でもブームだそうで、フィリピンの10倍以上の価格でで売られているそうだ。  パパイヤなどを配合した石鹸なども有名で、香りを楽しんだり、肌の美容に効果があるという。  赤米や黒い米も比較的簡単に手に入る。ヤーコンは糖尿病に大変有効だそうなので、将来、我が農場でも是非栽培したいと思っている。  日本でもあるだろうがアルファルファのような野菜の芽をジュースにしたものを試飲してみたが、まさにあの青汁の味だ。「良薬は口に苦し」の諺のとおり、その苦さに健康的であることを実感できる。  食材ではないがスイカの皮を刻んで作った装飾品も売っていた。 欧米人による出展も多く、生ハムやソーセージもある。多分彼らが自分で牧場を経営し、趣味で故郷の食材を作っているのだろう。フィリピンのお菓子も有機食材製だそうだ。  フィリピンをはじめとして中国、インド、トルコなど趣向を凝らした料理を食べさせる店がたくさんあり、色々な国の料理を味わうことができる。

マラス有機栽培食品マーケットの紹介2008年12月2日


 久しぶりにモール・オブ・エイシアを訪問した。世界で3番目、中国を除くと世界一の規模を誇るというSMデパートチェーンの旗艦モールはクリスマスを控え人で溢れかえっていた。ただし、モールの外は暑さのせいか人影もまばらだった。  この巨大なモールは駐車場ビルを除きすべて2階建てで、天井の一部がガラス張りとなっており、自然光が取り入れられているというモダンなつくりとなっている。この設計がビルの内部に閉じ込められているという感覚から人々を開放しているのだろう。  モール中央の広場には巨大なクリスマスツリーが飾られ、いやが上にもクリスマス気分を盛り上げている。時間になるとその脇でゲストシンガーによるショーが開催される。  モールの内部は冷房の利いた街そのもので、買い物客というよりも街を散策する人々で一杯だ。デパート、スーパーマーケット、無数の店舗とレストラン、映画館そしてスケートリンクまでがモールの中に納まって人々を呼び込んでいる。  モールは3つに別れており、その間には中庭があり、スナックを売る店が並んでいる。それがまた気分転換ともなり、一日中いても退屈しないようになっている。  中庭の通路には観覧車が買い物客を乗せてゆっくりと走っている。またモールの内部にもゴルフ・カートが走っているほど、ゆったりとした空間になっている。買い物袋を提げた人は案外と少なく、買い物というより冷房の利いた街を楽しんでいるといった風情だ。  デパートのおもちゃ売り場も人で一杯だが、売り子が客よりも多いような気もする。クリスマスが近づくときっとプレゼントを買い求める人で身動きができなくなるのだろう。それでもスーパーのレジは大量の買い物をする人であふれている。この巨大なスーパーは大量の物資とそれを買い求める人であふれ、世界不況どこ吹く風だ。フィリピンにこれほどの購買力があるのかと感心させられる。これはきっと世界で活躍するOFW(Overseas Filipino Workers、海外出稼ぎ労働者)の送金(フィリピンの国家予算を凌駕し年間1兆円をはるかに超えるという)により、フィリピン経済の実態に比べて現金が大量に存在するためだろう。  確かに日本に比べて物価が5分の1というから、海外で稼いでフィリピンで使えば、購買力は5倍となり、5兆円相当という大変な金額だ。日本における昨今の経済状況に対する悲壮感に比べて、フィリピンでは人々はおおらかに金を使えるわけだ。 しかし世界不況が続くと解雇されたOFWのUターンラッシュが始まり、フィリピンも大打撃を受けることは間違いない。そうなるとモール・オブ・エイシアも閑古鳥が鳴くことになるのではないかと危惧される。 それでも米の値段が1kg40ペソ程度になっているのは貧しい人々にとっては打撃だ。従来米の値段は日本の10分の1程度で、物価全体の5分の1のさらにその半分だった。給与水準は10分の1程度だから基本的な生活はつりあっていた。しかし、米の値段が倍になってしまうとなるとそのバランスがくずれ、 OFWなどに頼れない人々の生活はそれだけきびしくなるのだ。  食品売り場にはこれでもかというくらい南国の果物、さらに中国などから輸入したリンゴなどの果物が所狭しとばかりに並んでいる。しかし、乾季と雨季の2シーズンのせいか、ほとんど1年中同じ果物が並んでいるような気もする。  圧巻は果物の王様といわれるドリアンだ。フィリピンではミンダナオ地方で栽培されるが、この強烈なにおいのせいか、フィリピン人は他の東南アジアの人々に比べて意外とドリアンを好まない。  […]

クリスマス商戦たけなわのモール・オブ・エイシア2008年11月18日



 SMモール・オブ・エイシアのあるマニラ湾の埋立地にチャイナタウンが出現した。旧マニラ市街にあるフィリピンのアメ横、チャイナタウンのデビソリアをマカパガル通り沿いの新興市街地に移植しようという試みだ。向かいにはかのシーフードマーケットレストランがバクラランから移植され、もはや名物となっているので、それにあやかろうという算段だろう。HK SUNPLAZAという大きなネオンが掲げられているのすぐにわかる。 建物の横には中国語でフィリピンと書かれいかにも中国的な看板が掲げられている。日本食のレストランもある。さらに家具屋の大手、BRIMSや民芸品のBALIK BAYANも出店している。  中は広大な体育館のようになっていて、まるで屋外のようだ。そこに無数の一坪ショップが、といいたいところだが、まだまだ空きが目立ち、本家チャイナタウン・デビソリアの混沌と雑踏の雰囲気にはまだ程遠い  安物の衣類やバッグを売る店や家具屋が多い。数の上では数万件あると推定されるデビソリアと比べようがない。この家具屋の集合はパコの家具屋街を彷彿とさせる。安物の家具を探すのならばたくさんまとまっているので便利だ。  HK SUNPLAZAの右角にある中国レストランHong Kong Chefがお勧めだ。安くて、うまくて、量が多い。午後の2時を回っているというのに、中は客で一杯だ。まるで香港かどこか中国で食事をしているような錯覚をおこす。SUNPLAZAの建物の中にはまだ余り人はいないが、このレストランだけを目当てやってくる人はたくさんいるようだ。

埋立地に出現したチャイナタウン-香港サンプラザ2008年11月17日 


2006年、マニラ湾の埋立地にアジア最大というSMモールオブエイシア(SM Mall of Asia)がオープンした。オープン当初は空きが目立ったモールも一年経過した現在はほとんど全部埋まって、まさに巨大あるいは広大な、まるで大都市の繁華街がまるまる収まったモールを形成している。この地域は10年以上前に埋め立てられ、その開発が手付かずにいたのだが、モールオブエイシアのオープンに伴って、新興の街並みを形成し始めている。マカティ、オルティガス、ボニファシオについで、首都圏メトロマニラを代表する近代的市街地になるのは間違いないだろう。 SM Mall of Asiaの正面 SM Mall of Asiaの外観  SMとは一代で街角の靴屋からフィリピン最大のデパートチェーンを築き上げた、中華系新興財閥(TAIPAN)ヘンリーシー率いるシューマート(靴屋)と呼ばれるデパートの略語だ。1980年代から急成長を始めたSMは80年代にケソン市にSM Cityをオープンした。まさにCityと呼ばれるにふさわしい、当時としては度肝をぬくようなモール街とデパートだった。さらに90年代初頭にはさほど離れていないマンダルヨン市オルティガスにSMメガモールをオープンした。これまた、まさにメガ級の巨大モールでモールひとつが街を形成することできることを実証したようなものだった。 中庭では楽団による演奏が客を迎える […]

豆辞典 世界最大級モール、SMモールオブエイシア



 チャイナタウンのビノンド教会から北へ700mほ ど行くとデビソリアに出る。ここは、レクト通りを中心に無数の店と屋台が並ぶ一大ショッピング街だ。東側にはロビンソンとトトバンモールがあり、その 裏が広い駐車場になっているので、ここに車を止めて後は歩きだ。この一帯は人と屋台であふれかえっているので車をお店の前に止めてなどという今風の買い 物はできない。また、道路の半分が屋台で埋まっているので道幅が狭く、そこにジープニーが詰まっており、一般の乗用車はほとんど走っていない。歩く のが苦手という方はパジャックというサイドカー付の自転車がうろうろしているので使うといいだろう。 ここでもジープニーは“Road of King”だ 歩道は人で埋め尽くされている デビソリアではパジャックが頼りになる 延々と連なるジープニー  フィリピン人は老いも若きも皆写真が大好きだ 買い物袋を売る少年、デビソリアでは子供も重要な労働力  家族総出で露天の番をする、ここが彼らの住処でもある まだ10月だというのにクリスマスの飾り付けを売り出している […]

豆辞典 フィリピンのアメ横、デビソリア探訪


ロハスボリバードを南に向かうとエルミタから5km位 でマニラ空港に近づく。そこはもうパサイ市を通り過ぎてパラニャケ市に入っている。その付近には南へ向かうたくさんのバスが停まっているが、そこ がバクラランだ。バクラランは北のデビソリアと並んで無数の一坪ショップが立ち並ぶ庶民の買い物どころ。衣料品の店が圧倒しているが、靴、カバ ン、雑貨を売る店もたくさんある。デビソリアにくらべて規模は劣るが、一本の通り沿いにまとまっているので買い物がしやすいのが特徴だ。 南(カビテ方面)に向かうバスの群れ エアコン付の中距離バス 軽トラックの改造車も近距離用に活躍している バクララン教会の脇の道を進むと、LRTの駅まで(約1km)の間、両側に小さなショップが入ったビルが立ち並び、いつでもたくさんの人で混みあっている。特に入り口付近にたくさんの衣類や果物を売る露天が並び、フィリピンならではの雰囲気をかもし出している。 赤いパイナップルなど珍しい観葉植物が売られている 衣料雑貨を売る屋台が無数にある 通り沿いの露天商、大人のT-シャツが50ペソから買える バクラランの喧騒と混沌に輪をかける派手派手ジプニー 立派なジーンズが1本200~300ペソで買える 旅行かばんも200~300ペソから買える どんな有名ブランドのサングラスでもすべて100ペソ程度で買える(もちろんコピー商品だが) […]

豆辞典 庶民の買い物どころバクララン探訪



グリーンヒル(サンフアン市内)は、マカティの東にあるエドサ(EDSA)通りを6kmほど北にのぼりオルティガスのSMメガモールをすぎ、POEA(海外雇用丁)のビルを左に折れ(現在は立体交差になっている)、オルティガス・アベニューを1kmほど進んだ一体をさす。その中心にあるグリーンヒルショッピングセンターはショッピングの穴場として有名だ。グリーンヒルは中国系フィリピン人が多く住んでおり、その手前にあるワクワク・ゴルフ(36ホール)は街中にある高級ゴルフクラブとして有名だ。 モールの外にそびえる看板が目印だ 携帯電話のショップ群 グリーンヒルは通常のショッピングセンターとは異なり、無数の一坪 ショップがモール内に所狭しと並んでいる。衣料品、バッグ、靴、宝飾品、時計、民芸品、携帯電話、サングラス等々、一日中歩き回っても飽きることがない。特にバッグ、靴、時計、サングラスはほとんどがコピー商品で、ルイビトン、カルチェ、バリ、ローレックス、ブルガリ、レーバン等々のブランド品が 格安(当たり前だが)で売っている。コピー商品だから品質の方は保証の限りではないが、コピー商品にもクラスがあって、クラスAの時計となると、5千円から1万円もして、本物と全く見分けがつかない。また、それなりに長持ちするようだ。 一坪ショップが立ち並ぶ  民芸品のショップもある やすものの絵画を売る店 ロレックスも扱いは普及品だ 私もDiesel ブランドのウエストポーチをブランド物とは知らず150ペソ(400円)で買って使っているのだが、息子の彼女から“Dieselですか?”と聞かれ、それがブランド物と知り、あわてて隠したことがある。このことがらバッグなどは、置いてあるすべての商品がブランド物のコピーであると知ったのだ。もちろん、本物を売るちゃんとした商店もあるのですが、10倍から100倍の価格差を見て、買う人がいるのかと不思議だ。 どれも皆有名ブランドのコピー 同じくコピーブランドのバッグ 靴もコピーブランド製品が一杯 […]

豆辞典 ショッピングの穴場 グリーンヒル


マニラの中心マカティ地区はビジネスの中心というばかりでなく、買い物天国もある。ランドマーク、シューマート、ルスタン等のデパート、グロリエッタ等のショッピングセンター、あるいは各デパートの地下にあるスーパーマーケットで何でもそろう。また、マカティ以外でもマニラ首都圏のそれぞれの市にはロビンソン、シューマートなどのデパートを中心にショッピングセンターが多数ある。 SMマカティあたりで買い物をする限り日本と全く変わらない SMのスーパーはとても広々としていて清潔 ランドマークの靴売り場、客より売り子の方が多い ピンクの制服を着ているのが売り子 早くもクリスマスの飾り付けが売り出されている(10月8日SMマカティにて) フィリピンには、いまだ牛車で日用品を売り歩いている   街中いたるところにある、セブンイレブンやミニストップでは日本のコンビには遠く及ばないが、一応、日常の生活用品が買える。薬はSM系のマーキュリー・ドラッグストアのチェーン店が全国展開している。本や文具はナショナル・ブックストアが圧倒している。 フィリピンはセブンイレブンとミニストップの2大牙城 マーキュリードラッグストアはシェアを圧倒する 本と文具のナショナル・ブックストアー 日本式の百円ショップ日本城。55ペソあるいは88ペソ均一でいろいろ置いてあるが、日本の百円ショップと比べるとかなり品数が劣る。ロビンソン系のモールには日本の100円ショップの老舗、ダイソウーが本格的な100円ショップを展開している。 フィリピンの百円ショップ、日本城 電化製品はデパートやモールにANSON等の専門店が店を構えているが、マカティ市マカティアベニュー、シャングリラとランドマークの間にANSONが電化製品専門のデパートを開いている。 […]

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