退職者情報


  パスコのゲストの利便を図るためにマカティ、パソンタモ通り沿いの高級コンドミニアム、オリエンタル・ガーデン・マカティにUKさんのご好意でゲスト・ハウスを開設した。日本料理店が集中しているマカティ・スクエアにも徒歩10分足らずと便利なところにある。パスコの事務所にも歩いて5分足らずだ。 本ゲストハウスはオーナーの都合により、2012年8月を持って閉鎖しました。 退職ビザの発行を待っている間、ドーシット・タニなどの一流ホテルに泊まっていたのでは経費がかさんでたまらない。かといって3流ホテルではちょっと、といった方に最適だ。また、しばし高級コンドミニアムでの生活を体験することもできる。2ベッドルーム、78m2の中型のコンドミニアムで、築5年足らずの新しいコンドミニアムだ。30階なので窓から眺めるマカティの景色もすばらしい。         一泊2500ペソ(ただし、ベッドルームを二つ使用する場合は電気代等の実費として一泊500ペソの追加料金がかかる)、月ぎめの場合は5万ペソ(電気代別途、追加料金無し)で、4名程度は宿泊できる。一泊でも可能だが、1~2週間の滞在に最適だ。もちろんキッチンやダイニングもあって料理をすることも可能。バス・トイレはマスター・ベッド・ルーム専用のものとゲスト用の2ヶ所、メイド・ルームもある。調理用器具や食器類も備わっていて、即生活することができる。もちろん、日本のNHKが見れるテレビ、さらにインターネットが使える日本語環境のパソコンも備わっている。 なお、宿泊はあらかじめ登録された方のみ可能で、その他の人を無断で宿泊させることは遠慮してもらっている。申し込みは志賀までE-メールでお願いします。kazutamishiga@yahoo.co.jp  なお、UKさんは自宅を利用して、退職者の方のフィリピン滞在中にタガイタイの体験ステイも勧めている。そちらは朝夕食込みで3000ペソ、二人以上の滞在では食事代として500ペソ/人の追加となる。タガイタイまでの送迎も可能でガソリン代および高速代として、送り、迎え、それぞれ1000ペソかかる。

パスコ専用ゲストハウスの開設 その2(マカティ)2011年10月8日


早いもので、ロングステイ財団主催のロングステイフェア2011の開催が11月12日(土)と1ヵ月後に迫ってきた。場所は東京ファッションビル西館2階、交通はゆりかもめ 国際展示場正門 徒歩2分だ。詳細は www.dokodekurasu.jp/ 参照。  昨年はアロヨ大統領の訪日と重なって、観光省からは横山さんのみ参加。さらに広島に留学中の元PRA-RRSC(退職庁のビザ発行部門)部長のフィリップ・モレノさんらと机を並べて退職ビザやフィリピンでの生活の説明に忙しい一日をすごした。 その他、EIENのリーさん、フレンドシップの根本さんなど、出展者のほとんどが顔みしりなので、何か同窓生的な雰囲気もあった。 今年は、東日本大震災、アメリカやヨーロッパの金融不安などの影響で、海外志向が一段と高まってきていると思う。主催者の来場者の予測は1万人だそうだが、そんなものではすまないような気もする。私としても、海外居住を志向する方々へ情報提供に一翼を担えればと考えている。

ロングステイフェア2011開催のお知らせ 2011年10月7日



このブログの最後に出てくるブコパイについて、知らない方も多いと思い、このほどプエルトガレラに行った折に買い求めたので紹介する。断面図は分かりずらいが、生地の間に若いココナッツの実が詰まっている。 マニラの南、約100kmに、ケソン・プロビンスの州都、ルセナという街がある。その少し手前、サリラヤが梅本さんの奥さんの実家で、そこに1へクタールの土地を求め、ゲストハウスを開設した。以前から一度訪問したいと思っていたのだが、今回、梅本さんが5名のお客さんを招待して1週間滞在したので、この折に出かけて行った。ちなみに梅本さんはまだ現役で日本で仕事をしているので、奥さんが日常の運営をおこなっているが、梅本さんはゲストの案内で毎月のようにフィリピンを訪問しているとのこと。  マニラ見学にいらした一行と日本大使館の近くで落ち合って、早速、昼食をシーサイド・マーケット・レストランでとることにした。ここは以前このブログでも紹介しているが、海鮮食材をマーケットで買って、回りのレストランで調理してもらう、名物の場所だ。この日も、ラプラプ、イカ、カキ、エビ、海ブドウ、ミル貝、チキンなどをたらふく味わったが、かなり残してしまった。材料で買うと出来上がりの量が見当つかず、どうしても買いすぎてしまうが難点だ。しかし、フィリピンはテイク・アウトという手があるから、問題ないが。  この日のお客さんの一人は飛行機の操縦が趣味で、日本ではなかなか難しいが、フィリピンなら大空を自由に飛びまわれるのではないかと期待している。梅本さんの照会で、私が、現在フィリピン在住の日本人でパイロットのMさんを紹介したが、彼女もこの日、食事に同席した。さらに先日、「フィリピン在住ないしロングステイの退職者」を調査した女子大生の太田さんが、前の日タイから戻ったので、同席して調査の続きをしてもらった。  昼食の後、買い物をしたいということなので、モール・オブ・エイシアをさっと周り、民芸品・おみやげ店のバリクバヤンを案内した。マカティにもあるがここマカパガル通りのシーサイド・マーケット・レストランの向かいにも支店がある。ここはマカティよりもはるかに広大で大きな家具類がたくさんおいてある。やはり、おみやげ物はここに限るようで、私も11月の日本出張に備えて孫娘に小さなバッグを買った。    そのあと、フィリピンの庶民的な場所を探検しようということでバクラランに向かった。しかし、メインストリートを4列のジープニーが占領し、露店と車の間を多くの人がひしめきあいながら歩かなければならず、ちょっと日本から来たばかりの方々にはカルチャー・ショックのようだった。たしかに、こんなに人出があって名物の場所なのだから、何故歩行者天国にしないのか、行政の考えが分からない。  そうこうしているうちに夕方となり、同じマカパガル通りにある、「ラーメン源屋」に向かった。ここは、別途紹介する予定だが、フレンドシップ・ツアーの岩崎さんが絶賛した豚骨ラーメンの店だ。しかし、ほんの2週間くらいの内に店の名前が「麺屋 元気」に変わっていて少々戸惑った。 ラーメンを食べた後はいよいよサリラヤのゲストハウスに向かったが、約3時間、混んでいれば4時間の工程だ。車はハイエースのバンだが5列15人乗りに、梅本さんの奥さんや従業員、それにガードマンも一緒で総勢14名は少々窮屈だった。  ゲストハウスのアプローチは少々がたがた道だったが、塀に囲まれた1ヘクタールの敷地内はよく整備されて、ゆったりしている。この日から帰りまで台風ペドリン(17号)の影響でlここに滞在した25(日)夜~27日(火)朝の間はほとんど雨で十分楽しむことができなかった。  ゲストハウスは素朴な作りで、ホテル並みとは行かないが田園生活をゆったりすごすには十分だろう。パラボラ・アンテナをつけて日本の放送も見れる。しかし、インターネットがないのが残念だが、おいおいと整備していくそうだ。部屋数は4つ、それぞれバス・トイレ・ベランダ付だ。   現在は、梅本さんの知人を中心に紹介しているそうで、3食、マニラからの送迎と案内付で、一部屋(二人)、一泊1万円という価格で提供するそうだ。 敷地の中央に大きなマンゴの木があるが、そこに小屋を作って食事も取れるようになっている。中は意外と広く、雨でなければ、そこでビールなど楽しみたかった。 マンゴの木の脇は食堂で、中央に厨房があり、周囲は作り付けのテーブルになっている。食事はここで出してもらえるが、最終日のさよならパーティもここで開かれる。ちょっとテーブルが大きすぎて厨房の周囲に通路がないのが不便ではないかと気になった。 ここにはヤギ、闘鶏、そして馬が一頭、飼われている。野菜畑は今回農業をしているお客さんが作ったそうだ。 […]

ルセナ/サリラヤのゲストハウス訪問 2011年10月2日


  スービックのコンドテル・ポコ・ア・ポコはたびたびブログで紹介したが、このほど、第3期工事が完成し、ホテルとして開業した。それに伴い、9月16日、オープニング・パーティに招待され、出席して来た。 ポコ・ア・ポコはフィリピンでは、日本人経営で成功している数少ない施設だ。全体的あっさりして清潔感のあるコンドテルだが、その一角がホテル専用としてオープンした。部屋はスツジオ、ロフト付、スイートなど8種類あるが、価格は3300ペソ~5200ペソ(朝食付)でスービック内としては並みの価格だ。しかし、コーポレート・レートなら20%引きとなる(例えばパスコが予約した場合)。一人で泊まるなら一番安いスツジオで十分。設備はウォシュレットなど日本人の好みに合わせており、日本の放送がはいる大型の液晶テレビがすえつけてある。Wifiはなかったが、いずれ設置されるだろう。レストランは中庭のプールサイドの、キッチン・トマトで、安くて美味しい日本食を提供してくれる。  パーティには総勢100人程度が参加したようだが、ビザをお世話して見覚えのある方がたくさんいた。参加者の国籍は多数、もちろんフィリピン人が多勢を占めるが、韓国人や欧米人も多い。ちなみにこのホテルの経営に参画しているYさんの奥さんはルーマニア人で客の接待に余念がなかった。 食事は日本食とフィリピン食をミックスしていたが、中でも気を引いたのが、わざわざバギオから取り寄せた黄身がオレンジ色の地鶏の卵を温泉卵風に料理したものだ。ホテルの朝食の目玉にするそうだ。  この日、ポコアポコを経営するWさんから興味ある情報をもらった。現在、スービック内に鋭意建設中のKTVは、ユニークな高級カラオケとなるそうで、もとトロピカルパラダイスで働いていたNさんが社長になっている。オープニング・パーティには日本から元AV女優などを招待するそうだ。今から、パーティには是非招待するようお願いしておいた。  

スービック・ポコアポコ・ホテルのオープニング・パーティに参加 2011年9月24日



本ゲストハウスはオーナーの意向により、2014年7月を持って閉鎖することになりました。長い間ご愛顧いただいてありがとうございました。 タガイタイといえば、マニラ近郊随一の別荘地帯で、マニラッ子のあこがれのリゾートだ。先日、美人女子学生を案内して訪問した折、UKさんから自分の家をパスコ専用のゲストハウスと利用してはどうかとの提案があった。 タアル湖の眺望とマホガニーマーケットはタガイタイの顔だ UKさんの家はタガイタイのメインロードからアギナルドハイウエイにちょっと入ったところのビレッジにある。タアル湖を望むというわけには行かないが、 閑静な住宅街で、ほとんど冷房もいらない涼しさだ。4LDKの大きな新築の家だが、お一人で住むにはちょっともったいない。そこで、ビザを申請して待機中 の退職者に、しばし体験ステイとして利用してもらってはどうかというのが趣旨だ。 UKさんのお宅の外観とダイニング 広めの庭には野菜畑もある 2階のベランダ付の部屋がゲストの利用には適している。大き目のワンルームだが専用のトイレもあり、大人二人と子供二人程度の家族で利用できる。もちろ んお一人でもOKだ。朝夕の食事の提供とタガイタイの案内もかって出てくれている。期間的には一日でもOKだが、長くて1週間程度。 2階の客室のベランダ 寝室とタガイタイ名物のパイナップル 料金としては朝夕の2食とタガイタイの案内込みで一泊3000ペソ。同伴者がいる場合は食事代として一人500ペソ追加。空港あるいはマニラまでの送迎については、送り、迎え、それぞれにつきガソリン・高速代として1000ペソ追加。  ご予約はパスコ・志賀にお願いします。kazutamishiga@yahoo.co.jp ファースト・カム・ファースト・サービスで対応します。

タガイタイで体験ステイ‐パスコ専用ゲストハウスの開設 2011年9月24日


 9月7日から約1週間、静岡大学国際関係学部4年太田さんがフィリピンに滞在し、日本人退職者の現況を調査していった。卒論のテーマにするそうで、この後、マレーシア、タイを回って日本へ帰る予定だそうだ。8日(木)と9日(金)はスービックのポコアポコを紹介し、そこで何組かのご夫婦と面会してもらった。そして、10日(土)、12日(月)と13日(火)の3日間はマニラあるいはタガイタイにお住まいの退職者の面会に同行。14日(水)はクラークからコタキナバルへ向かったが、その日はアンヘレスのフレンドシップ・クラブに立ち寄ってもらった。 10日(土)はラスピニャス、パラニャケのイリジウム、そしてタガイタイを回った。皆さん、美人女子大生の訪問とあって、ついつい話が長くなり、昼食もとる時間がなくなってしまった。そこで、退職者のお一人にいただいたスナックやタガイタイに行く途中で買ったゆでとうもろこしで、すきっ腹をいやした。イリジウムでばったりあったOさんは、彼女に対して、「やけに日本語がうまいけれど、いつ日本人と結婚したの」と質問してきた。彼女は生粋の日本人なのに、はなからフィリピーナと思い込んでいるようだった。日本語で話しかけて、太田という名刺を渡しているのにだ。  実は彼女は2年前、UP(University of the Philippine)に8ヶ月間留学しており、英語はペラペラ、タガログ語もいけるという才女だ。だから、顔つきも留学以来フィリピン人ぽくなってしまったのだそうだ。フィリピンにいたころは、さぞかし男子学生にもてたであろうということは想像に難くない。   タガイタイのKさん宅では、今日の予定の最後とあって、ゆっくりしているうちに、ついには酒盛りが始まってしまった。彼女は中々の酒豪で、夕飯でもサンミゲル・ピルセン 3本は軽くいける。Kさんのお宅は退職者を連れて、よくお邪魔するのだが、普段は長くて1時間くらい滞在するだけだ。この日は、美人女子大生の訪問に、Kさんもことのほかご機嫌で、夕方6時半まで、4時間以上ももお邪魔してしまった。  この時、Kさんから、自宅の空いている部屋をタガイタイ生活の体験ステイに利用してもらっても良いという提案があった。閑静な住宅街にあるとても素敵なお家だが、送迎や案内、食事の用意もしてもらえるそう。宿泊費も実費程度に抑えたいとのことなので、いずれ詳細に紹介する予定だ。 太田さんは、まだフィリピンでカラオケに行ったことがないというので、リトル東京の老舗カラオケ「夢の中へ」へタガイタイから直行した。そこでは私の友人の30代のIさんが待っていたが、食事は、隣の「関取」から取り寄せてここですませた。そしてタガイタイでの酒盛りに続いて2次会がはじまってしまったのだ。この日は一日中、車で走り回ってたので、私は10時前に早々と引き上げたが、彼女は、このあと別途の3次会に出席した模様だ。 12日(月)は、まずPRAに案内した後、マカティにお住まいの退職者、そしてフィリピン訪問中の退職者予備軍(退職ビザは取得済み)に面会してもらった。私がPRAで働いていたころ、写真のロエルは机を並べて執務した間柄だが、退職者の統計資料などE-メールで提供してもらえることになった。 そのあと、マカティにお住まいの退職者(2名)の住まいを訪問して、話を伺ったが、サルセドにお住まいの退職者には、マカティを巡回する電動ジープが無料で、大変便利であるという情報をもらった。マカティ市の市営で、マカティを自動車の排気ガスによる空気汚染から少しでも守ろうとする政策のようだ。いずれ試してブログに載せたいと思う。  そのあとお会いした方は、まだ現役で、フィリピン永住の準備をしている方だが、お一人は高校の先生、お一人は大学の教授で、社会的にステータスのあるお方だ。最近はこのように社会的ステータスがあって、十分にロングステイ先を研究してフィリピンを選ばれた方々が増え、フィリピンも見直されてきたことを痛感する。この教授は国際経済の専門家で、中国やベトナムはお金のために投資を歓迎し、韓国は面子、日本は建前、そしてフィリピンは「愛」だと、話され、思わず拍手を送った。現役教授と現役学生の対決は、彼女は「講義を聴いているようでした」というコメントから、軍配は教授に上がった模様だ。 13日(火)はパラニャケにお住まいの退職者を訪問した後、岸田さん(タガイタイのアモーレノ里の関係者)のアレンジでサンタロサにお住まいの退職者とレストラン「竜馬」で面会した。サンタロサにお住まいの退職者の方々は定期的に会合や食事会をもって交友しており、楽しく生活しているようだ。ちなみに岸田さんはフィリピン人の旦那さんとの間に4人の子供をもうけ、その子育てと、退職者関連のビジネスに力をいれる肝っ玉母さんで、私との交流が長い。 […]

フィリピン在住の退職者の現状-美人女子大生の調査に同行 2011年9月14日



 銀行口座のジョイント・アカウント(共同名義)というものは日本には存在しないようだが、フィリピンではごく一般的に用いられる、きわめて便利な制度だ。  AND/ORアカウントとも呼ばれるが、会社の口座においてはほとんどの場合、これだ。印鑑という概念がない外国では、会社の口座からお金を引き出す場合においても個人のサインで引き出される(小切手を使うのが普通だが)。これを1名に限定しておくと、その人が出張していたり、あるいは病気で休んでいたり、さらには急死した場合など、会社としてお金が使えなくなり、会社としての機能が停止してしまう(印鑑さえあれば誰でも会社のお金が引き出せる日本とは大違いだ)。したがって、複数の人をサイナーとして指名する。当然のことながら、このサイナーの指名は役員会で決議しなければならない重要事項だ。しかし、1名のものがサイン権をもちお金を引き出せるとなると、今度は逆に会社のお金を不正に使用するというリスクが出てくる。したがって、小切手のサインは次のようにするのが一般的だ。  仮にA、B、C および D の4人にサイン権を与えるとする。小切手のサインは2名連記で行い、次の4つの組み合わせとする。普通AとBは会社の代表、一方CとDはトレジャラー(監査役)やアカウンタント(会計係)だ。これにより、会社のお金が勝手に使われてしまうことを相互に監視させようというわけだ。この場合、C and Dではおろせないのが味噌だ。 ①A and C または A and D […]

ジョイント・アカウントの勧め 2011年7月7日


最近、別件で銀行に寄ったおり、ドル送金用に開設したある退職者の普通ドル預金口座が凍結されるから、その前に対処して欲しいと、頼まれた。数百ドルの 残金があるので、このままではもったいないという。どうすればよいのかと聞くと、1ドルでもいいから入金して欲しいとのこと。とっさに同行した他の退職者 に10ドル借りて、5ドルづつ二人の口座に入金した。これであと1年ほっておいても大丈夫とのこと。  口座が凍結される (Dormant)条件は、2年以上全く出し入れが無い場合で、一旦凍結されると毎月5ドルづつペナルティとして引き出され(残高が規定以上あれば引かれない)、いずれ残高がなくなって口座 そのものが取り消されることになってしまう。また、例え残高があっても、10年経過すると政府の管理化に移行されるそうだ。これを解凍するためには (Reactivate)所定のフォームに口座名義人が署名して提出しなければならない。そのため、原則本人が銀行に赴かなければならない。  一旦退職ビザを取ったものの、当面に日本にいて将来フィリピンに住もうと計画している方も多い。だから口座にお金を出し入れしようにもやりようがない。口座が凍結されることを防ぐには下記の処置を事前にしておけば良い。 1. 私ないし誰かフィリピンイいる友達に代行してもらって年に一回、少額を口座に入金する(日本からでは1ドル送るのに数千円かかるのでバカバカしい)。 2. 定期預金を作成したとき、残高を全部下ろして口座を解約してしまう 3.退職ビザの取得のために開設した定期預金の利子をこの口座に自動振込して、出し入れの実績をつくる    こんな話があってから、当事務所に来ている退職者の銀行からの通知を開けてみた。そうすると6名ほどの凍結口座の通知が見つかった。残高がほとんど無いの は良いとして、数百ドル以上の残高があるものについては銀行と話し合って下記の処置をとることにした。これらの退職者は全員が日本に在住していて、2年以 上フィリピンを訪問していない。 […]

銀行口座の凍結について 2011年2月10日



先日ビザを取得してお帰りになったKさんは、タイのパタヤに5年在住のロングステイのベテランだ。Kさ んによると退職後のロングステイ先としてはフィリピンに軍配があがるとのうれしいコメントをいただいた。ちなみにフィリピン退職庁としては日本人のロング ステイ先としてマレーシア、タイそしてフィリピンと続くと認識している。そういう点でタイはフィリピンの競合相手なのだ。 Kさんの観察によると、  1. 物価:フィリピン:タイ=1.0:1.5 でフィリピンに軍配(1バーツ=1.5ペソだが、物価タイでは大体1バーツのものがフィリピンでは1ペソで買える)  2. ホテル:1.5:1.0 でタイに軍配  3. 日本食、日本食材:少なくともパタヤに関する限りはその豊富さと安さでフィリピンに軍配  4. 空気汚染:マニラとバンコックの比較ではタイに軍配  5. 治安:セキュリティガードがタイにはいないから、それだけタイが安全らしい  6.言語:タイには英語も日本語も話せる人があまりいないからフィリピンに軍配  7. 美人度:圧倒的にフィリピン軍配  そういう訳で4勝3敗でフィリピンの勝ち。このほか、永住ビザの取りやすさ、公用語が英語、日本に近い、など、フィリピンが勝っている点がまだまだあるから、結論的にフィリピン優位は揺らがないだろう。  土曜にアンヘレスに案内したさい、Kさんは2回感激した。その一つは和食レストランYUFUINの安さだ。特に刺身定食(280ペソ)の質と量にに、こんなことはタイではありえないと感激していた。 夜の部になってKさ んは再び感激した。それはクラブ・アトランティスの圧倒的な量と安さだ。ここは300人程度の女の子が働いているというが、その数は半端ではない。下の写 […]

フィリピンとタイとではどっちが住みやすい 2010年12月19日


昨年11月に亡くなったOさんの一周忌が、丁度、私が「ロングスティ&移住フェア2010」のために日本に出張している時に執り行われた。あれから1年、早いもので、しかしながらその間、相続手続きは遅々として進まず、今だ、相続が実行されていない。現在までに種々の書類はほぼ準備が出来て、いよいよ相続の支払いが可能となる日が近いのだが、その間、経験した問題点をまとめてみた。  結論的に言うと、銀行としても、フィリピン在住の外国人が遺産を残し、相続者が外国に在住する兄弟あるいはその子供という状況を経験したことがなく、相続手続きに必要な要件をタイミングよく示すことができなかったこと、外国で作成される書類ということで、すべてがフィリピン大使館の認証が必要であることなどのため、このような長期に渡ってしまっているといえる。  フィリピンの銀行に残された遺産を相続する手続きは大まかに言って下記となる。基本的には日本と大差がないが、遺産を残した個人が外国人で、相続人が外国に居住する外国人であるということが、書類の準備を大変難しいものにしている。 1. 遺産分割協議書(Extrajudicial Settlement)と銀行免責保証書(Quit Claim)を法定相続人全員で署名し、公証する 2. 上記に署名したものが法定相続人であるとともに他に相続人がいないことの証明書(出生証明、婚姻証明、死亡証明等)の準備 3.上記協議書を新聞に掲載・公告する(毎週3回) 4. 銀行残高証明に基づき税務署へ相続税を支払う 5. 2年間の相続凍結を免除するための保証会社にボンドを積む 6. 上記書類を銀行等に提出して遺産を引き出す 1.遺産分割協議書と銀行免責保証書の作成  遺産分割協議書(Extrjudicial Settlement)とは相続者全員による遺産分割の合意書で、英文で作成し、公証役場で公証し、法務局、外務省認証班の認証を経て、フィリピン大使館で認証する。ちなみに東京、神奈川の場合は公証役場が法務局と外務省認証班の役割を兼ねていて、公証役場で公証したものを直接フィリピン大使館に持っていくことが出来る。これらは新聞社、税務署、保証会社、銀行に、認証された原紙を提出する必要があるので、それだけの部数を用意しなければならない。さらにフィリピン大使館で認証(Authetication)するためには、公証された協議書の写しと相続人の身分証明書(運転免許証など、写真付のもの)を翻訳して添付する必要がある。  銀行からの引き出しについては基本的に相続人全員(今回は6名)が銀行に出向かなければならず、現実的に不可能に近いので、遺産分割協議書の中で便宜的に相続人の代表者一名が全遺産を受け取るものとした。したがって、実際の分割については別途、相続合意書を日本語で用意して、同時に相続人全員で署名捺印(実印)したものを用意した。 […]

退職者が死んでしまったら(その2)2010年11月20日