食事所


マカティの東に位置するボニファシオ・グローバルシティの一番奥(東より)にあるのがマーケット・マーケットというショッピングモールだ。ここは、ビサヤ地方で大型ショッピングモールを展開するガイサノ系のモールで、SMやロビンソンが圧倒するマニラ首都圏にあって特異な存在だ。大きな屋根に覆われた広い空間は各地の名産品が売られる屋台など、ウエット・マーケット風の雰囲気をかもし出している。  中央の吹き抜けのホールではカルチャー・ダンスで人を集めている。KIANは初めて見るショーを夢中に眺めていたが、開業以来5年を経過し、この日モールは人であふれかえっていた。   この日、ママたちは、兄夫婦が尋ねてきて、デビソリアに買い物に出かけてので、残された9歳のバレリー(KIANのいとこ)をつれ、ヤヤと4人で、初体験のマーケット・マーケットにやってきた。マーケット・マーケットの裏手(北側)には幼児の遊び場があり、一応3歳以上とされていはいるが、1歳と11ヶ月目のKIANが目の色を変えて遊びまわる遊具が並んでいた。夕食前の腹ごなしには丁度良い。   マーケットマーケットの西側の道路沿いにはレストランが並んでいる。その一つのNORTH PARKで食事を取った。NORTH PARKはマカティアベニューの店には良く入ったことがあるが、中華料理の人気チェーン店だ。ヌードルやおかゆが主体で安くてうまいので評判だが、一人分の料理が100ペソ強、200ペソ代の料理なら2~3人前ある。 KIANのためにドライ・ヌードルとチキンを頼んだが、しっかりと中華料理の味を出していた。3人分で飲み物もいれ〆て850ペソほど。一人200~300ペソも払えば、たっぷり楽しめる。  もともとヌードルが大好きなKIANだが、例のビューティフル・アイズを連発して満足を表現していた。また、ヌードルに入っているきのこを盛んにほおばっていたが、野菜嫌いのKIANがきのこを食べるのはきっと初めての経験だろう。

マーケット・マーケットとノース・パーク 2012年2月26日


   ゼネラルへの昇格を目指して、その条件の一つである修士号の獲得のために毎週土日は勉学に通うカーネルだが、この日の土曜日は久しぶりに休みがとれ、皆で豪華ホテルツアーを継続しようということになった。当方もニッパチ(2月と8月閑暇期)のせいか、特に差し迫った用件もない。 New Wolrd Hotelやマンダリン・ホテルあるいはインターコンチネンタル・ホテルなど未探訪のホテルもあるが、やはりシャングリラ・ホテルが一番ということで、再度シャングリラ・ホテルのロビーでランチをとることにした。広々としたところで走り回るのが大好きで、ミルクやオムツなどのお出かけ用具一式の入ったリュックを背負ってロビーを歩き回るKIANはまるでピクニック気分だ。また、ウエイトレスのお姉さんのやっていることに興味を持ってキャビネットの中を覗き込んでなにやら内緒話をしている。  食事はいつもの通り、5人で3皿しか注文せず、後は只のパンでまかなう。今日はKIANの好物のフライドチキン、定番のクラブ・サンドイッチとパンシット(焼きそば)を注文した。ホテルの看板ともいえるパンは中々の美味で、小さなビンに入ったジャムもお土産に格好だ。  クラブ・サンドイッチも具がたっぷりで、なかなかいける。まあ、普通100ペソ程度のサンドイッチが400~500ペソもするのだから、当然かもしてないが。パンシット・カントンがないのでパンシット・ギサド(ビーフン)を注文したが、これは今一だった。  ドリンクも入れて〆て5.5人で3000ペソプラス、決して安いとはいえないが、この豪華な雰囲気の中の食事と思えばリーゾナブルだ(まともに6人分注文したら5000ペソは固いだろうが)。  大好物のフライドチキンを前に大喜びのKIAN。  いつも一番ホテルの食事をエンジョイするのはKIANだ。違った環境では何もかもが目新しい。 テーブルの拭き掃除を手伝うKIAN、そして家ではめったに使わないカラマンシーに興味深々だ。 食事も終わって車を待つ間ロビーを走る回るKIANだが、レストランを紹介する大きなディスプレイの間で立ち止まる。きっとTOY Storyを期待しているのだろう。帰ろうとしたら、KIANはスイッチを切ってディスプレイを消してしまったので、ホテルのボーイがあわてて駆け寄って来てつけ直していた。  

シャングリラホテルで昼食(その2)2012年2月20日



ビザのお世話をした退職者の接待で、シャングリラ・ホテルの和食レストラン稲菊で食事をする機会があった。マニラ随一の高級ホテル、シャングリラとあって、さすがに高級感あふれるレストランだ。写真の弁当は1700ペソと、私がよく食事をとるSAIKAあたりと比べると3~4倍の値段だ。さらに蒲焼定食は1400ペソと庶民にはちょっと手が出ない値段だ。 日本食はヘルシーということで世界的にブームになっている。しかも高級食と位置づけられていて、シャングリラに泊まるような外国人にとっては、この程度の値段は当たり前のようだ。だから客の入りもまあまあだ。一方、稲菊は世界的に展開しているそうで、ニューヨークなどにもあるようだ。  聞いた話によるとフィリピンは、日本よりも安い値段で日本食が食べられる世界で唯一の国と言われる。半値とまではいかないものの、昼ならSAIKAで定食が280ぺそから350ペソ(500円から650円)というのだからありがたい。特にパソンタモ、マカティスクエア周辺には20件程度の日本食レストランがしのぎを削っているので、味も値段も大満足だ。  大分前になるが、私のフィリピン駐在員時代に部下だっと女性に、子供がカレッジのホテル・レストラン・コースを卒業したので、どこか有名なレストランでの研修生として実習させたい、だから紹介してほしいと頼まれた。知り合いのフィリピン観光省に勤めていた日本人に頼んだら、この稲菊のチーフ・シェフを紹介してくれた。そこで紹介状を書いて受験させたところ、見事研修生として採用されることになった。大分感謝されたが、稲菊で実習を受けたとなると、確かに勲章ものだ。

シャングリラホテル 稲菊で食事 2012年2月12日


  先日、退職者の方と一緒に日本大使館で用事を済ませたら、丁度昼時となり、昼食を一緒にとることになった。モール・オブ・エイシアが近いが、駐車やらなんやらで、簡単に昼食をとるには億劫だ。そこで思い出したのが、マカパガル通り、シーサイ・マーケット・レストランの向かい側にある香港サンプラザの一角にある香港シェフだ。 ここも安くてうまくて量が多いの3拍子そろった中華レストランだ。この日は5人で4皿頼んで、飲み物まで入れて1500ペソ程度。しかも注文してから10分足らずで料理がやってくるという超特急だ。はやっているレストランは早いという鉄則どおりだ。 メニューは中国語と英語なのでよくわからない。だから、ルートン・マカオでいつも注文するほうれん草のスープやパタ・ティムを注文した。ルートン・マカオの味になれた私には、少々大味の感じがしたが量が多いのにびっくりした。たくさんの人数で食べるのはうってつけだ。日本大使館に用があるときなど、是非試してみてほしい。きっと満足するだろう。

「香港シェフ」の紹介 2011年11月8日



 1990年代、Hotel Nikko Manila Gardenと称してしていたころから、日本人に人気のホテルがこのDusit Thani Hotelだ。マカティのパサイロードとEDSA通りの角にあるこのホテルは、隣がSM、目の前がパークスクエア、グロリエッタも至近距離、さらにパサイ通り沿いの和食、カラオケ店にも近くて大変便利な場所にある。 今回は、高齢のご両親のビザ申請準備を無事終えたK.Kさんとランチを一緒にとった。ドーシット(正確にはデュシットと表記するらしいが、フィリピンではド-シットと発音したほうが通じが良い)には日本人が多く泊まるので、ここのロビーは私にとっては馴染みが深い。PRAにいるころ、コーポレートレートで一泊50ドルくらいで予約することができたが、現在は150ドル程度で隔世の感がある、ほんの5年程度の間に3倍だ。現在日航は手を引いてタイ資本で運営されているが、そのころ、弁慶といった一階奥の和食レストランは名前を変えて健在だ。1989年、私がフィリピンに乗り込んできたときはマカティにもろくな和食レストランはなくて、ここ、弁慶でよくフィリピン側のパ-トナーを招待して会食した。  現在はタイ風を前面に出しているので、ロビーではタイの琴のような楽器をいつも演奏している。それにいたく興味を示したのが、KIANだ。ママジェーンはKIANがいたずらして、琴を壊してしまうのではないかと、気がきではない。 一階左奥のビュッフェ・レストランで昼食を取ったが、食べ放題のビュッフェは遠慮して、いつもの単品を少なめにオーダーして、只のパンで腹を満たす作戦だ。久しぶりの美味しいパンにご満悦のKIANだ。 K.Kさんは東北人特有の人の良いまじめな人だ。KIANもたちまちの内に慣れて、パンを食べさせたり、食べさせてもらったりしていた。  お腹が一杯になるとじっとしていられないのがKIANだ。ある方向を指差して、あっちへ行けと要求して、その通りにならないと泣き叫ぶ。そろそろ我慢することをしつける必要があるようだ。  メニューに定番のパンシット・カントンがないのにがっかりした。すべての高級ホテルのパンシット・カントンを食べ比べてみたかったのだが。どんな料理でも500ペソ前後したのもちょっと気に入らなかった。だからメニューの写真を取る気になれなかった。下の料理は豆腐のステーキ、洋風がんもどきといったところか。野菜やきのこがたっぷりで大変ヘルシーだ。  

デュシット・タニ・ホテルでランチ 2011年10月20日


 先日フレンドシップツアーの岩崎さんのブログで知ったとんこつラーメン麺屋・元気を試してみた。モール・オブ・エイシアあたりでお客さんを連れて行くのに安くても美味しい、お勧めの店はないかと聞かれて、シーサイド・マーケット・レストランとここを紹介したのだ。場所はマカバガル通り、シーサイド・マーケット・レストランの並びで、大きな看板があるので分かりやすい。  私自身は試したことはなかったが、かのラーメン通の岩崎さんが勧めるのだから、間違いはないであろうということだが、まず店の作りが、いかにもラーメン屋さんで好ましい。岩崎さんはとんこつラーメン源屋と紹介していたので、ちょっと戸惑ったが、ガラスには源屋とも書いているので同じ店だろうと入ることにした。 早速、皆さんと定番メニューのとんこつラーメンと餃子を味わった。そろそろフィリピン滞在一週間目とあって皆さんも日本食が恋しくなっているころだ。値段はラーメンが200~300ペ、餃子が120ペソと安くはないがほどほどだ。味については、必ずしもラーメン通でない私には、こんなものかなという感想。ということは日本でも立派にラーメン屋さんとして通じるレベルだと思う。また、中に入っていたチャーシューが厚かったのが特に印象に残っている。餃子も美味しいが、ちょっと辛く、餃子が大好きなKIANだが、まだ早いかも。 店の前には2.5kg入りのジャンボラーメンが飾ってあった。20分以内に食べ終われば一杯千ペソが只になるそうだ。自信のある人は試してみるのもいいかもしれない。最近、ためしてガッテンで紹介され話題になった究極のダイエット法が「よく噛んで脳内ホルモンを刺激して満腹感を得る」ことだそうだから、逆をいって、噛まずに飲み込んでしまえば、いけるかも知れない。  以下、恒例のメニューの紹介だが、品数が少ないので返って選びやすくてよいかもしれない。マカティにある新宿ラーメンはラーメンの種類があまりにも多くて選ぶのに一苦労する。              

とんこつラーメン麺屋・元気で試食 2011年10月4日



       バタンガスグリルはすでに閉鎖され、現在は営業を行っていません。 家の近くに久しぶりに、これは!というレストランを発見した。今まで何十回もその辺を通っているのに気がつかなかった。そこはまさに、うまい、安い、そしておまけに可愛いという3拍子そろった店なのだ。 パソンタモ通りを北にブエンディア通りをすぎて、1kmほど進んだところにショップ・ワイズという大きなスーパー・マーケットがある。ショップ・ワイズが 面しているパソンタモとビトクルス・エクステンションの交差点は六叉路になっているが、ショップ・ワイズの少し手前、メトロ・バンクのところを右に曲がっ て、20mくらいのところ左側に、このバタンガス・グリルはある。大きな看板で分かりやすいが、この道は一方通行なので車で行く場合は、その次の道を右に曲がってぐるりと回りこまないといけない。なお、店の前は駐車場になっているので車で行っても問題ない。 この店のオーナーはスイス人だそうで、ここの内装は白木の家具で北欧風、料理はフィリピン風欧州料理といったところだ。この店の特色はウエイターはおらず、皆ウエイトレス(要は女)で、ショートパンツ姿がとても健康的で若々しい色気を発している。 牛肉主体のグリルが中心だが、ポークやチキンもある。シーザーズサラダなどいかにもヨーロッパ風だ。ちなみに串焼きのミックス・グリル(ライス付)が 288ペソ、シーザーズサラダが160ペソ、スカンジナビアン・ソーセージが160ペソとリーゾナブルだ。このソーセージはウエイトレスのジョイさん (18歳)が切ってくれるので、美味しさも格別だ。   さらに、タガイタイ名物のブラ・ルー(骨付き牛肉の煮込み、写真右)が400ペソで試してみたが、思わず糖尿病のことを忘れて満喫してしまった。ライスも さらっとしていて美味しかった。その他に、ガーリック・カンコン(写真左)が75ペソ、ガーリック・チキン(ハーフ)が195ペソ、ビールが40ペソと フィリピン価格だ。 中々の人気店で夕飯時は席が全部埋まっているときもあるが、エイミちゃんはこの店の看板娘で、あちらこちらから声がかかっていつも忙しい。

バタンガス・グリルが、うまい、安い、可愛いの3拍子 2011年9月24日


27日から30日は、4連休だ。連休中日(英雄の日)に田舎から出てきた二人の子供と、ビザ発行を待つ若い退職者(Tさん)を案内してタガイ タイを訪問した。連休の中日とあって、サンタロサの出口あたりからタガイタイに到着するまでほとんど渋滞続きだった。普段の休日なら1時間半でつくところ を3時間近くかかってしまった。途中、今日の休み(英雄の日)のいわれを同行したフィリピン人に聞いて見たが、納得の行く返事はなかった。 Tさんにマカティやボニファシオのビル群を見せようとスカイ・ウエイを走って見たが、スーカットにある既存の高速道路 とのジャンクションが半年遅れで完成していた。スカイ・ウエイはここで終わって下を走るSLEX(South Luzon Express Way) に接続し、その先に続く2車線の道路はアラバンへの出口になっていて、SLEXには戻れない。ここは幅が100m近くあり、出入りの料金所ができており、 空港の滑走路付近にあった料金所は取り払われていた。 ずいぶん金をかけたようだが、それに見合う交通量には程遠いようだ。 サンタ・ロサを出て、タガイタイに向かうと、新興団地が途切れたあたりで、ゆでたてのとうもろこしを売る店が数十軒並んでいる。100ペソ渡したら8本買ってきてくれたが、一本12.5ペソ(約25円)とは日本の10分の一の値段だ。ジャパニーズ・コーンと呼ばれるこのとうもろこしには、味にうるさいTさんも美味しいとほめていた。渋滞で昼近くになって腹ペコのKIANは、その熱さをもろともせず必死にかじりついていた。KIANは天天火鍋でゆでとうもろこしを食べて以来、大好物なのだ。 パイナップルがどんな風に実をつけるか知らない日本人が多いが、Tさんも気になっていると思っていたという。そこで途中で車を停めて パイナップル畑を観察。子供二人を連れてやってきていたママ・ジェーンの兄によると、昨年ビコールの農場に100本の苗をここで買って植えたうち、10本 くらいが実をつけているとのこと。たまにしか農場にいけない私は、いつも農場の果物にありつけないので、今回はパイナップルが熟したらまず、マニラに送り […]

スカイ・ウエイの完成とタアル・ビスタ・ホテル(タガイタイ)2011年8月30日



連休の最終日はペニンシュラ・ホテルでランチを取った。高級ホテルめぐりの第4弾だ。ペニンシュラ・ホテルといえば、香港では最高級ホテルの名をほしい ままにしている。しかし、ちょっと古いだけに、シャングリラ・ホテルなどに押されてはいるが、内装は荘厳でいまだに最高級ホテルの一角を占めている。ちな みにシャングリラ・ホテルは1970年代シンガポールでは最高級ホテルの一つだったが、よく格安の飲茶を食べに行ったものだ。  お出かけが大好きなKIANはロビーのレストランではしゃぎまわっている。飾りの小石をつかんではほうり投げるのでヤヤがあわてて拾い集めていた。  いつもの通り、パンシット・カントン、クラブハウス・サンドイッチ、スパゲッティと安めのメニューを注文して、狙いは只のパンだ。3品しか注文しなくても、大人5人と子供3人が満腹になれる。  これにビール一杯とコーヒー2杯でしめて2353ペソ、決して高いランチではない。それぞれのメニューは500ペソ前後と普通のレスト ランの2倍はするが、それだけに味は良い。特にスパゲッティは生のトマトで味付けしてあり、あのジョルビーの甘いスパゲッティとは一線を画する。  KIANはパンシット・カントンとパンをパクパクと食べて、お腹が一杯になると、ロビーの中を走り回ってママ・ジェーンが落ち着いていられない。   一階のプールに行ってみると、そこはまさに都会のオアシスだ。KIANは水をみるなり興奮して、服のまま水遊びをしようとする。カーネルはそれを制止するのに躍起だ。  プールサイドにはしゃれた庭園を持つレストランがあり、ここで食事を取ったほうがKAINも楽しめたろう。入り口には珍しくビーグルの爆弾探知犬がいた。小型だが、なかなか頭の良い犬で、以前、犬と猫が人間を支配する映画で主役を務めた犬だ。  

ペニンシュラ・ホテルでランチ 2011年8月30日


 かつてその名声をほしいままにした往年の最高級ホテル、マニラ・ホテル。マニラ湾に面して、イントラ・ムロスとロハス・ブルバード通りをはさんで建っているこのホテルは、マルコス時代、迎賓館として各国のVIPを泊めた。  入り口を入ると、その豪壮なロビーに圧倒される。現在では手に入らない高級木材のナラで内装が作られており、歴史を感じさせる。  マニラ湾沿いにきっと広い庭園とプールがあるに違いないと探したが、雨模様でプールサイドでのブランチというわけには行かなかった。また、プールも特別にこれといった代物でもなかった。 プールサイドの脇にあるビュッフェ・レストランでブランチを取ることにしたが、入り口に掲げられた値段表には一人1000ペソとある。今日は、KIANのパパのカーネル・ヤンさんが休みで同行しているので、ヤヤに運転役のボボイも入れると総勢5人だ。1000x5=5000ペソはブランチとしてはちょっと出せない。 そこで、アラカルトでも注文できることを確認して中に入った。そこでけち臭く注文したのが、いつものパンシット・カントン200ペソ、グリーン・サラダ 280ペソ、クラブ・サンドイッチ500ペソ、それにジャスミン・ティーでしめて1200ペソ。ビュッフェの一人分にしかならない。これで5人の腹が一杯になるはずもないが、当ては例の只のパンだ。 はじめに只のパンが出てきたが、なんとこれを4皿も出してもらって、他の料理が出てくる前にいい加減、腹がくちくなってしまった。そして、そのあと出てきたマニラ・ホテル特製と銘打ったクラブ・サンドイッチがユニークだった。一個の大きな丸いパンをくりぬいてサンドイッチを作り、それを元に戻してあって、一見大きな丸いパンに見える。マカティの中華料理屋、ルートン・マカオで出してくれるパイナップルにはいったチャーハンのようだ。500ペソもするだけあってなかなかの代物で味もよかった。 パンが大好きなKIANはまずはパンにかじりついて、次は好物のパンシット・カントン。一人でむしゃむしゃと食べる様子を動画に収めた。 クラブ・サンドイッチについてきたフレンチ・フライもKIANの好物だ。紙の筒に入ったフレンチ・フライをボボイに分けてやっているが、KIANは人に食べ物を分けてやるのが大好きなのだ。  食事が終わって、ホテルのサービスのコック帽をもらってご機嫌のKIAN。はじめは遠慮がちだったKIANもこのころになるとレストランの中を一人ではしゃぎ回ってウェイターや周りのゲストに愛嬌をふりまいている。KIANの辞書には「ヒヤ(恥ずかしい)」という言葉はないようだ。  下の動画はその夜、KIANが大音響の音楽をバックに1時間近く踊り続けたときのものだ。椅子に座ってからも踊り続けている。9時過ぎのことなのでさすがのKIANも疲れたと見えて、翌朝は遅くまでぐっすりと寝ていた。前日の水遊びといい、活発なKIANにはスポーツが適しているようだ。それでこの日、カーネルも含めたマム・ジェーンとの3者会談でKIANを2歳になったらスイミング・スクールとダンス・スクールに通わせようとの合意が成立した。私を含めて親馬鹿は世代を越えて引き継がれていくようだ。

往年の最高級ホテル、マニラ・ホテルでブランチ 2011年7月31日