PRA・退職ビザ


5月5日より退職ビザのルールが変更されたことはすでに報告したが、それに伴い、退職ビザ取得に必要なドル定期預金の預け入れ銀行が DBP(Development Bnak of the Philippines)に一本化された。6月8日にPRAとDBPの合意書が締結され、今後、新規申請者はDBPに必要なドルを預け入れなければならない(ただし既存のビザ保有者は従来の認定銀行にそのまま預け続けることができる)。しかしながら、今までのように各人がDBPに口座を開設する必要はなくて、DBPに開かれたPRAの口座に預け入れることになる。いわば、PRAに預けるという形になる。 送金方法としては左の用紙に必要事項を記入して、最寄の銀行に持っていって送金すればよい(左の写真をクリックして拡大して見てください、様式はPRAホームページよりダウンロード可能)。 1. 日本からの送金 送金は下記の二つの方法があり、どちらか便利な方法によればよい。 ①日本の銀行から直接、DBPに振り込む。  この場合、ビザ申請の際、PRAには日本からの振り込み用紙を提出するだけで、従来のように定期預金証書の写しを提出する必要はない。DBPがチャージする受け取り手数料(最大で20ドル)を余分に送金する必要がある。この手数料で必要な金額に満たない場合は申請時にPRAに支払えばよいとのこと。余分には送金した分の引き出しには、PRA にその旨、文書で申し入れて、引き出し許可証を発行してもらわなければならないので、かなり面倒だ(2週間程度かかる)。入金確認は渡比してから海外送金依頼書などの送金の証拠書類をPRAに提出して確認してもらう。なお、日本から入金を確認するには、誰かマーケッター等に送金書類を送付して確認してもらわなければならない。 ②日本の銀行からフィリピンの銀行へ送金して、そこからDBPに振り込む  この場合はPRAにフィリピンの銀行が発行する振込用紙と日本から送金する時に使った海外送金依頼書の両方を提出する必要がある。とりあえず従来のPRA 認定銀行に振り込んで、渡比後、DBPに必要なドルを移動することにより、従来どおり、生活費や申請料を余分に送金して、そのまま普通ドル預金口座として使用することができる。 […]

退職ビザ取得のための外貨送金とジョイント・アカウントについて 2011年6月18日


昨年の11月以来、来月から、来月からとアナウンスされ続けてきたPRAの新ルールが、いよいよ5月5日(木)から適用された。なお、すでにビザをお持ちの方、あるいは、5月4日以前に定期預金開設に必要なドルを送金した方で旧ルールを選択した方は、今回のルール改正の影響は受けない。 新ルールは先に報告したものとは大分内容が変更されており、主に3つのプログラムが用意され選択できるようになっている。 1.SRRVクラッシック(既存のプログラムの改訂版) 2.SRRVスマイル(新規プログラム) 3.SRRVヒューマン・タッチ(治療あるいは療養のためのプログラム) 1.SRRVクラシック 35歳以上、50歳未満は5万ドルの定期預金をPRA指定の銀行に預けること、50歳以上は2万ドル、年金申請は1万ドルは従来と同様、ただし、年間360ドルの会費を前払いでPRAに支払う(3人以上の同伴者には一人100ドル追加)。ドル定期預金はコンドミニアムの購入や戸建住宅の長期リースのに転用することはできるが、それらの物件は入居可能な状態であること(プレセールのコンドミニアムや住宅の建設には使えない)。また、投資総額は5万ドル以上であること。この場合、あらたにビジトリアルフィーは発生しない。なお、ビザ申請に必要な書類は従来と同様。 2.SRRVスマイル  35歳以上一律、2万ドル。この2万ドルは投資に転用することはできず、将来必要となるであろう医療費や埋葬費用などに使用することを前提とする。年会費等については(1)と同様。 3.SRRVヒューマン・タッチ  35歳以上、一律1万ドル。その他の条件は(2)と同様。ただし、年金は月々1500ドル以上必要で、年金証書ならびにフィリピンで年金を受け取っている証拠、健康保険証書さらに療養あるいは介護が必要であるという診断書等を提出すること。同伴者は配偶者等1名のみ。  4.既存の退職ビザ保有者  既存の退職ビザ保有者は(2)のSRRVスマイルに乗り換えることができる。その場合、50歳未満で5万ドルあるいは7万5千ドルでビザを取った人は360ドルの年会費を支払うことにより、差額3万ドルあるいは5万5千ドルを引き出すことができる。さらに50 歳以上で5万ドルでビザを取得し、現在の2万ドルとの差額3万ドルを引き出した退職者(ハーモニゼーション)は、従来450ドルを支払っていたものが、 360ドルに減額される。あるいは、5万ドルをすべて投資に転用している人は2万ドルを再預金することにより、500ドルのビジトリアル・フィーが360 ドルに減額される。もちろん現状維持を選択することも可能だ。 (5月4日新ルール適用の前日に行われた新ルールの説明会の様子と自ら説明するGM)   ルールの細則 […]

PRA新ルールが5月5日から施行されました 2011年4月17日



昨年の9月ごろ、退職ビザ取得の条件となっている定期預金を使って自宅を建設することをPRAに申し入れた退職者がいる。しかしながら宅地の長期リース 契約の相手、すなわち土地のオーナーへのタイトル(TCT、登記簿)の旧オーナーからの移動に手間取り、書類が全部揃ったのはつい最近、1月末になってし まった。  昨年の初め、お二人の退職者の同様の申し込みについてOKをもらっていたので、本件についても特に心配はしていなかった。PRAの担当者も宅地のタイトルさえ来ればOKが出ると言ってくれていた。  しかし、この間、新しいGMが赴任して状況が変わってしまった。先週、PRAの担当者から電話があって、なにか言いにくそうにごちゃごちゃと話している。なんだからわからないので、その日の午後PRAをたずねて話を聞いた。曰く 「GM が長期リースした土地に自宅を建設するために定期預金を使うことを承認したくないと言っている。理由は、定期預金の解約はしたものの、そのお金で本当に家 を建設して、完成させているのか、PRAの限られたスタッフではモニターのしようがない。特にマニラから遠く離れた地方では、一々PRAのスタッフを出張 させるわけにはいかない。勢い、退職者任せとなり、後日家を建設していないことが明るみにでたりすると、PRAとしては、退職者が再預金をするかビザの返 上を要求せざるをえなくなり、具合の悪い状況になる。したがって、家にせよコンドミニアムにせよ、出来上がったものをリースないし購入するためにのみ定期 預金の使用を認める方針である。」  確かに近々施行される新しいルールでは定期預金の投資そのものが出来なくなるそうだから、GMは現状 ルールにおいても投資がきちんとなされることに注目しているようだ。しかしながら、そものそも昨年の9月に申し入れて、建設を一部開始してしまっているも のを、いまさらだめといわれても、件の退職者としてはは納得がいかない。ならば、PRAの担当者が私にGMに直談判しろというので、先日GMと再び面会す ることになった。 […]

定期預金(SRRV預託金)で家の建設が出来なくなります 2011年2月10日


フィリピン退職庁が12月15日(水)にクリスマスパーティを開催するので、SRRV持っている退職者はふるって参加して欲しい。バギオ、アンヘレス (クラーク・スービック)、ダバオ、セブでも行なわれるが、12月20日開催予定のセブ以外ではすでに終了している。今年は25周年ということもあって創立記念パーティのように盛大なパーティとなるものと予測される。今年は300ペソ相当のクリスマスギフトを持参するよう義務付けられており、ギフトの交換会が行なわれるそうだ。 会場はフィリピン国家警察(PNP)の総本部があるキャンプ・クラミ内のMulti-Purpose Centerなので、入場にあたってはPRAのロゴを印刷して車のフロントガラスに掲示する必要がある。 PNPのキャンプ・クラミといえば、私の相棒の亭主が働いているので、大変なじみの深いところだ。EDSA通りをケソン市方向に進み、オルティガスのビル群、EDSA革命記念碑を通り過ぎると右側に広大な国軍基地キャンプ・アギナルドがある。そして、その向側にあるのがキャンプ・クラミだ。EDSA通りからは入れないので、キャンプ・アギナルドの先、サントラン通り(ボニーセラノ通り)を左折して裏から中に入る。内部は国家警察の建物などが建ち並ぶ普通の街で、多くの警察関係の人が居住している。ちなみに前PRA会長のゼネラル・アグリパイ、現PRA副長官のゼネラル・リンガットなどの出身母体でもある。

PRAクリスマスパーティのお知らせ 2010年12月13日



恒例のPRAクリスマスパーティが15日、キャンプクラミ(フィリピン国家警察本部)で行なわれた。PRA副長官のゼネラル・リンガットや元PRA会長 のゼネラル・アグリパイが国家警察の出身ということでコネがあったのだろう。会場は広々とした体育館のような場所で、今までの狭苦しい会場と違って伸び伸 びと出来た。  本年度は赤い服がユニフォームでほとんどのPRAスタッフが、以前PRAから配布されたPRAのロゴ入りのポロを着ていた。不肖私も赤いポロで参加した。 会場の後ろでは、お祭りの屋台が出ていて、たくさんのPRAスタッフが楽しんでいたが、招待客の退職者はなじみが無いせいか、あまり参加していなかった。 しかし、今回は食事がたっぷり取れて満足できた。ここ数年のクリスマスパーティは参加人数の割りに食事の用意がお粗末で不評を買っていたが、今回は会場を 安く(只?)借りた分食事にまわすことが出来たのだろう。 300ペソ相当のクリスマスギフトを持参するよう依頼されており、舞台で交換会が行なわれた。輪になってギフトを順に手渡していって、最後に手元に残ったのを受け取るという単純なものだが、司会者が色々言っており、やたら時間がかかった。 最近赴任したGMの挨拶はよく聞こえなかったが、彼の積極的姿勢が伺えた。翌日開催されたマーケッター(代行業者)のクリスマスパーティでは、近々新ルールが適用されることをアナウンスして、退職ビジネス業界の発展を期待させた。 パーティの最後はハイスクールの学生による歌と踊りだったが、学芸会の出し物のようで、厳しい予算で開催していることをうかがわせた。マニラのほかにもセブ、ダバオ、アンヘレス、バギオなどでもパーティを開催しているのでなかなか予算のやりくりが大変なのだろう。 フィリピーノのパーティ好きは定評があり、この時期、毎日のようにパーティを楽しんでいる。また、パーティにはラッフル(くじ引き)やお土産ががつきもの で、抱えきれないようなたくさんの荷物を持って帰るのが楽しみなのだ。さらに社員の出しものも、いつのまにか準備したのだろうというくらい楽しませてくれ る。そういう意味では半数以上の参加者が外部の招待客ということで、少々地味なパーティだったといえる。  

PRAクリスマスパーティ 2010年12月16日


新ルールの適用開始が遅れていますが、最新の情報によるとかなり大幅に手が加えられるようです。これは多方面から、色々な提案があるためで、下記の情報は、このような案で検討がなされているというように受け取めてください。ルールが確定次第詳細を報告します。 新しいGMが赴任して4 ヶ月、連日、PRAの幹部とミーティングを精力的にこなしていたが、その成果が出てきている。2011年1月25日、PRAで行なわれたマーケッター対象の説明会によると、下記の規則が決定し、細則を詰めているところだそうだ。 1. 退職ビザ取得に必要な定期預金は35歳以上、一律2万ドルとする 2. 退職ビザ保有者は毎年、500ドルの会費を支払う(配偶者と21歳未満の子供は100ドル、同伴する両親は一人につき500ドル) 3. 定期預金の投資への変換は一切停止する 4. 扶養している両親または配偶者の両親及び21歳未満の子供を同伴できる。ただし、同伴する子供が21歳に到達したら、一人につき会費500 ドルを支払わなければならない。また、子供が35歳に到達した時点では2万ドルの定期預金を行なわなければならない。(同伴者3名以上は一人につき 15000ドルの追加の定期預金が必要であること及び申請時に21歳以上の子供は同伴できないことは従来のルールと同様) なお、上記の規則は新規の申請者に適用され、すでにビザを保有している退職者は従来の規則が適用される。なお、希望する場合は既存の退職ビザ保有者も新規則に乗り換えることができる。新規則は1月28日の役員会の承認を経て2月中にも新ルールの適用が開始される予定。  今まで年齢や申請時期により定期預金の額が異なり、(1)50歳未満でビザを取得した退職者が50歳到達で差額の3万ドルは返還されるのか、(2)かつ て5万ドルでビザを取得した退職者が現状の2万ドルとの差額を引き出すときに支払っている管理料(450ドル)は引き続き支払わなければならないのか (3) 2万ドルてビザを取得したものが年金をもらい始めたら、1万ドルに減額されるのか、など、種々の退職者の疑問や悩みを生じてきた。今回、一律2万ドルとなったことにより、これらの疑問の発生する余地がなくなるものと期待される。  一方、投資については、(1)特定の投資対象にPRAが肩入れすることにより、賄賂でももらっているのではないかと、いらぬ疑いを受けたり、(2)投資により投資金を失い、ビザを維持する基本要件を失う、というような事態も避けることができる。しかし、先代のマネージメントは、この投資金を活用して、多くのデベロッパーに退職者向けの施設を建設することを奨励してきたため、デベロッパーは方針の変更により戸惑っているに違いない。  扶養している両親を同伴できるという規則は大きな改善だ。特に介護が必要なご両親を抱える退職者にとっては、フィリピンでご両親を介護するという理想的な状況を実現できることになる。500ドル/年という費用はかかるものの、日本での介護の費用を考えると大きな障害ではないだろう。このことにより退職ビザがブレークしてフィリピンが退職者が目指すメッカになるかもしれない。 […]

退職ビザ取得要件の変更 2010年11月19日



11月13日、東京ビッグサイトで恒例のロングステイ&移住フェア2010が開催された。私は、ロングステイヤーをサポートするためにロングス テイ財団から公認されている海外サロン(マカティサロン)の代表として招待され、相談コーナーを用意してもらい、フィリピンにロングステイあるいは移住に 興味のある方の相談を行なった。 来場者総数は8350人、10時から5時までの7時間、絶え間なく人が訪れ、昼食も取る暇なく、あっという間に時間が過ぎてしまった。フェアは海外ばかり でなく、国内の地方への退職者の誘致もあって、沖縄など各県の観光関係の役所の人たちが地方の良さをアピールしていた。 オーストラリア、ハワイ、マレーシアなど人気の地域にはさすがに人の集まりが良い。ロングステイ人気ランキング7位のフィリピンもフィリピン観光省を初めとする6つのブースが設けられ、相談者の対応に追われていた。 フィリピン移住のメッカ、フィリピン退職庁は本年度より観光省の配下に入り、フィリピンからの参加が期待された。しかし、諸般の事情より、フィリピンから の参加は見送られたものの、現在広島大学に留学中の元ビザ発行部門の責任者のフィリップさんに、個人の資格で参加してもらった。フィリップさんは日本に留 学している2年間の間に日本の市場を勉強し、フィリピンにいては出来ないマーケッティングを展開したいと希望している。そのために今回のフェアは格好の機 会であり、移住を計画している方々と直接話をすることができて、大変喜んでいた。 この日は、横浜でAPECが開催されており、アキノ大統領が訪日していた。そのため、フィリピン大使館のスタッフは全員、そっちに出向いており、この フェアに参加できたのはフィリピン観光省に勤めている横山さんだけだった。また、退職庁が通産省(DTI)から観光省(DOT)の配下になったため、今 後、退職ビザの案内は横山さんが行なうことになったそうだ。したがって、短期の観光旅行から永住まですべて横山さんが窓口になるとのこと。 観光省のほかには、クラークのフレンドシップ、ナンクル、英会話のEIEN、カビテに退職者施設を運営するMAKISONなど、私にとっておなじみの 方々がブースを出しており、お互いに相談者を紹介しあうなど協調しあっていた。私のところには、例の「金なし、コネなし、フィリピン暮らし」を持って来て […]

ロングステイ&移住フェア2010、開催される 2010年11月19日


アキノ大統領の就任に伴い、PRAのGMが交代した。新GMのVeredigno P. Atienza氏はビジネスマンだそうで、アロヨ大統領時代に任命されたゼネラル・アグリパイ会長、ゼネラル・リンガットGM代行など国家警察OBの旧マネージメントとはちょっと雰囲気が違うようだ。PRAのミーティング・ルームでは連日PRAの幹部を集めてミーティングを行い、PRAの現状についての状況把握に余念がなかった。  先日、退職者のビザのお世話をするマーケッターの会合では、マーケッターのPRAに対する不平不満に耳を貸し、PRAのスタッフには耳の痛い話が続出したそうだ。お役所の感覚が抜けないPRA幹部は顔色無しだったそうだ。今後、彼の指導に基づいてPRAの大いなる改善が期待されるところだ。  そんな折、退職者の案内でPRAを訪れた際、PRAのスタッフに声をかけられて、GMに紹介された。GMは私のことをテレビを見て知っていたそうで、気さくな一面を見せてくれた。そうなると私としてもブログで是非、彼を紹介しようと、この日はGMの秘書に写真を撮らせて欲しいと申し入れた  しばらくGMと雑談をしていると、マーケット担当のノエル・バオティスタ部長とスカーレットが参加して、近々、日本で開催される「ロングステイ&移住フェア」と今後の日本におけるマーケットのあり方について話が及んだ。「ロングスティ&移住フェア」への参加については時間が足りないので、現在日本に留学中の元PRA・RRSC部長のフィリップ・モレノ氏を派遣することになり、観光省並びに当方と協力してSRRVを売り込むこととした。  日本のマーケットにおいては、日本の介護老人の悲惨な状況に話が及んだ。生活保護を受けている介護老人をフィリピンなら日本の役所の手当ての範囲で充分な介護を提供できるという現実だ。これを実現するには国対国の話し合いと色々な仕組みが必要で、簡単に実現できることではない。GMからはどこかの市と話し合って、例え10人でもいいから、テスト・ケースで実行したらどうか、そのプロジェクトから多くのことが学べるであろう、という極めて現実的な話がでた。その辺を詰めるためには日本側で動ける人が必要だが、当方が留学中のフィリップ氏のテーマとしてはどうかと提案したが、GMはそのアイデアにかなり乗り気のようだった。  ところで、新GMは実にビジネスがわかっていて、役所的感覚が抜けないPRA幹部はおろおろするばかり、一方当方にとっては実に話のわかる人で、多いに期待が持てる。しかしながら、申請者をお世話するマーケッターにとっては、新GM率いるPRAがマーケッターからアイデアを吸収し、それを自ら実行することにより、マーケッターの居場所がなくなってしまうのではないかという懸念と警戒心が生じている。そうなると痛し痒しで、PRAが改善され多いにSRRV申請者が増えるとともに、それによりマーケッターも潤うようなウイン・ウインの状況が構築されることを願う。  

PRAのGMが交代 2010年10月21日



フィリピンで永住ビザを取得する方法として、一般的に退職者ビザ(SRRV)とクオータビザがある。クオータビザは発行枚数が年間50枚と限定されているので、確実にビザが取れるのがSRRVだ。この他に、ノンクオータビザと呼ばれ、フィリピーノの配偶者に発行されるビザがあるが、フィリピーノと結婚している日本人から、質問されるのが配偶者ビザとSRRVとどっちが良いかという質問です。 確かに、配偶者ビザは2万ドル(50歳以上)あるいは5万ドル(35歳以上、50歳未満)の定期預金の要求がなく、簡単そうだ。しかし、例えフィリピーノと結婚していても、フィリピンに永住するのだと決意しているとしたら、SRRVを取得すべきだ。なぜなら、 SRRVは、 退職者が自分でビザを取り消さない限り一生有効なビザであり、退職者本人に決定権がある。退職者がそう希望する限り、一生フィリピンに滞在することが出来るビザだす。一方、配偶者ビザはフィリピーノと結婚している限り有効なビザで、離婚などすると権利を失う。すなわちフィリピーノ配偶者の意志で取り消すことが 出来るビザなのだ。すなわち、退職者が希望しても、相手の意志次第で取り消されてしまうのだ。その場合、改めて別の永住ビザを手配しない限りフィリピンに長期に滞在することができない。 さらに、配偶者との関係がうまく行っている間は、配偶者とその家族があなたを守ってくれるが、いったん仲がこじれると、もはや誰もあなた守ってくれない。しかしながら、PRAはSRRV保持者のフィリピンでの家族を標榜し、いつでも退職者の味方だ。政府機関があなたを守ってくれるという、強い味方がいるのだ。 一方、SRRVは簡単な手続きで、合計3週間程度で取得できるが、配偶者ビザはあれやこれやと色々な追加書類を要求され、4ヶ月程度かかかるようだ。しかも最初に発行されるのはProvationと呼ばれる仮のビザで、1年後再度申請しなければならず、大変手間がかかる。実際問題、手続きそのものの面倒くささは似たようなものなのだろう、要は取り扱う機関(イミグレーションとPRA)の姿勢の違いにあるのではないかと思う。

配偶者ビザと退職者ビザ、どっちが得か?


 6月23日、PRAの25回目の創立記念パーティに参加した。1985年マルコス政権下で誕生したPRAも立派な青年の年になった。さすが25回目の節目の年とあって、マニラ湾の埋立地に建つソフィテル。フィリピン・プラザという五つ星のホテルのボールルームを借り切って盛大に行なわれた。 レセプションはPRAの若手女子社員の担当だ。PRAの受付担当でおなじみのミネットやジェシーの顔もあった。左下はいつもお世話になっているバンク・オブ・コマースのジョセフとミネットのツーショット。  会場はボールルーム全室を借り切ったようで広大だった。会場いっぱいにテーブルが並べられ、ほぼ満席だ。しかし、このように席が固定されていると、参加者同士の交流がテーブルだけ限られてしまうのでどうかと思う。食事の方は前回と違い、会場の両側にビュッフェスタイルの食事が置かれ、ほとんど待つことなしに持ってくることができた。会場の外にも料理がおいてあって、お祭りに欠かせないレチョンもあった。この日は皆たらふく食べることができて満足の様子だった。しかし、ビールやワインは有料というのがまたPRAのせこいところだ。 催し物はバンドと学生の歌手が一人という寂しいものだった。ほとんどの時間はスピーチと20年勤続者の表彰、その他PRA関連の功労者の表彰、ラッフルなどが続いて盛り上がりを欠き、退屈して中途で帰る人が続出した。

PRA創立25周年記念パーティー 2010年6月25日