PRA・退職ビザ


3年前、パンデミックが始まるころ、SRRV発行が中断され、その後、発行は復活したものの、50歳以上の退職者のみへの発行となっている。ID更新は3年毎であったものが、一年毎となり、さらに出国にはトラベルパスが必要となり、パンデミックによる入国禁止と相まってSRRVのメリットは吹き飛んでしまった。 そのため、新規申請者は激減している一方、取消申請が急増してPRAがてんてこ舞いしている。SRRV保有者が減って、ビザ預託金が減少し、さらに年会費が減るということは、PRAとしてはその存続にかかわる危機的状況とさえいえる。 そのため、SRRVの魅力を復活することが至上命令となるが、その第一弾がID更新の期限の延長だ。第二弾として期待されるのが、トラベルパスの廃止だろう。従来、SRRVのメリットは、出入国が自由で、フィリピン滞在義務はなく、単に3年毎のID更新/年会費の支払いだけでSRRVを維持することができた。35歳から50歳未満の退職者の申請については、上院議員から「35歳で退職者とは一体何なんだ」という単純明快な疑問が発せられているので難しいかもしれない。 IDカードの2年更新の条件としては、2年分の年会費を前払いすること、預託金が住宅の長期賃貸あるいはコンドミニアム購入等の投資に転用されていないことが条件となっているが、これらは従来と変わりはない。因みに2011年5月以前にSRRVを取得した退職者は年会費を支払う必要もなく、フィリピンにいてもいなくても一生涯フィリピン滞在が保証されるという夢のビザだったが、早期にその地位を回復することを願ってやまない。 下記はPRA 発行のお知らせの本文だ。 ADOVISORY PRA May 232 2023

ID更新が本日より2年間有効となりました 2023年6月1日


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最近、ある退職者の方から、「2023年1月15日に退職ビザを取り消しを申請したのだが、4月16日に完了するとPRAに告げられたが、4月末になっても完了せず、帰国するめどが立たず、ひどい目にあっている。」との連絡があった。「PRAを再三、つついてはいるのだが、PRAの担当者は、申請が多くて、遅れていると、言い訳するだけで、らちが明かない。」とのことだ。 その方が、日本大使館に相談しても、「同じような相談が何件かあり、対応に苦慮している、フィリピン退職庁のリタイアメントビザは解約手続きにトラブルが生じる可能性がありお勧めできない、このまま手続きが滞るようなら、代理人や弁護士による交渉を検討してはどうか。」と匙を投げられた格好になってしまったそうだ。さらに、大使館は、「SRRVのビザの取消手続きがこれほど時間を要するのは、フィリピンイミグレーションではなく、PRAの手続きが意図的?に滞っているためではないか」ともコメントしていたそうだ。 退職ビザ申請の代行サービスを生業としている、私にとって、この情報は聞き捨てならないものだ。大使館のコメントに関しても無責任も甚だしい。確かに退職ビザの取り消しに時間がかかっているのは間違いない事実で、パンデミック前は2か月程度でパスポートが戻ってきていたが、パンデミック中は3~4ヶ月かかるのが常態化していた。パンデミックの規制による、業務時間の短縮、非効率化にまして、取消申請の増加が拍車をかけているようだ。しかし、時間がかかることを見越して、申請時にそれなりの対応をしておけば、例え、思惑通りに手続きが終わらなくても慌てる必要はない。 コロナのパンデミックで、退職ビザの発行停止、外国人の入国禁止などの措置で、退職ビザの新規申請が途絶えて、私のビジネスも風前の灯だった(2022年2月の入国緩和以来復活しているものの、いまだ出足は鈍い)。それを辛うじて支えてくれたのが、退職ビザの取り消しの代行サービスだった。したがって、これだけはパンデミック中も途絶えることなく継続していたが、顧客の様々な状況を踏まえて、いかに取消し申請を滞りなく進めるかが知恵の絞りどころだった。取消申請にまつわる問題の主なものは下記のようなものだ。 ・日本在住で、しかもパンデミックでフィリピンを訪問することはできない ・海外出張等でパスポートを長期に預けることはできない ・退職ビザのシールが貼ってある古いパスポートをなくしてしまった ・ビザ預託金の証書をなくしてしまった、あるいは、どこの銀行にビザ預託金が預けてあるのかわからない ・速やかに日本に帰りたいので早急に取消手続きを終わらせたい、 などなど、問題が無い方は返って少数派だ。 これらの問題を踏まえていかに作戦を練るかが、私の仕事だ。練り上げたストーリーに沿って申請書類を準備して、署名、公証、アポスティーユ(外務省認証、日本で署名した場合)を取得してもらって申請すれば、後は「果報は寝て待ての」諺に沿ってゆったりと待つだけになる。 退職ビザの取消申請は添付のSERVICE REQUEST FORMに必要事項を記入して、退職ビザシールの貼ってあるパスポート原本とPRA IDカード原本を添えて申し込むだけでOKで、きわめてシンプルだ。Affidavit of […]

退職ビザ取消申請について 2023年5月7日



無事にSRRVの取得を終えて、日本に帰国された方に体験談をお願いした。因みに、この方は、フィリピン入国メモを書いていただいた方でもある。これからフィリピ入国あるいは日本への帰国を計画している方は是非参考にしてほしい。                記 3月25日に、NAIAマニラから羽田空港への直行便で帰国、入国しました。 その際の私的な体験をかいつまんで書かせていただきます。 なお、事前の準備なのですが、SRRV保持者はTravel PassをPRAに申請することが必要ですので書き添えます。予約の出発便の一週間前までの申請が求められているようでして、ここは要注意です。(これが無いと出国できない例もあったやに聞いています。) また、その文面中に、「(フィリピン帰還後)3日以内に、PRA公式メールアド宛てに入国時の入管スタンプ押印パスポートページなど送り、帰還の報告をしなければならない」というような内容があり、これも気を付ける必要がありますね。 また、後述もしますが、フィリピンでのPCR検査では日本入国用の検査証明だけに焦点があたりがちですが、私がPCRでお世話になったクリニックでは、フィリピン出国用の検査証明も自動的に出していただき、チェックイン時に航空会社に提出しました。 (これが無いとチェックインできないのかどうかは分かりませんが。。) Covid-19下の国際移動~日本入国時の必須は、MySOS(救命健康サポートアプリ)というアプリの、自分のスマホへのインストールからでした。厚生省のアプリです。 ファストトラック (mhlw.go.jp) にアクセスして説明を読んで、ダウンロードをしていって下さい。これを一読しないとずっと不安だと思いますし、珍しく?分かりやすい説明になっていると思います。 なおこれを読んで分かるように旅行者がスマホを持っていないことはそもそも想定されていません。(持ってない人は日本の到着空港で貸与されるようですが、その場合の具体的な対応は私には分かりません。MySOSの事前対応をせずにどうやってフィリピンなど外国を出国できたのかを含めて。。) このMySOSがFast […]

日本入国体験談 2022年4月7日


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フィリピン入国のコロナ規制が緩和され、無査証のみならずSRRV(退職ビザ)を保有する方の日本往復が盛んになってきている。日本への入国については、皆さん神経を使って慎重に対処しているが、落とし穴がある。それがトラベルパスだ。従来、SRRV保有者はチケットさえあれば出入国に当たって、何の手続きも不要で、それがSRRVの売りだった。コロナ・パンデミックの状況においては、フィリピンあるいは日本入国に気がとられて、まさか、フィリピン出国においても追加の手続きが必要などとは思いもよらない。フィリピン大使館の資料でも、ことフィリピン入国については詳細に記載されていても出国に関する手続きというのは見当たらない。 しかし2021年2月11日付で入管から出国に当たっての通知が発行されている。これを読んでも何のことやらよくわからないが、要は、従来、出国許可(ECC)を免除されていたSRRV、SIRV、PEZAなどのビザにあっては、それらのビザの発行元からトラベルパスなるものを取得せよというものだ。それを受けてPRAからも通達が発行されているが、そのころ、フィリピンは鎖国の真っただ中で、SRRVを保有していたとしてもフィリピン外務省からのEED(入国制限免除書類)がないと入国できないので、トラベルパスに関心を示す人はいなかった。 そのため、空港からトラベルパスがなくて出国できない、何とかならないかと、電話がかかって来たり、トラベルパスの取得方法がわからない、などと知人から連絡が入ることがままあった。そんな経験から、別件で連絡を取りあっていた方から、近々日本に行くと聞いたので、何気なく「トラベルパスの準備は大丈夫ですか」と聞いた。そうしたら、「晴天のへきれきでびっくりした、一体それは何ですか」という返事が戻ってきた。それで、私が手元の資料を送ると、翌日、「無事に入手できました、ありがとうございました」と連絡があった。「私の何気ない問いが無かったら、空港でパニクっていた」と、えらく感謝された。 実は、以前、このトラベルパスを私が代行できないかとPRAに聞いたが、返事がなく、PRAのホームページにアクセスして成りすましで申請したとして、どういう結果になるかわからないので手をこまねいていた。しかし、件のかたから、簡単に発行にこぎつけることができたというので、その方法について、詳細に紹介したい。 さらに、トラベルパスの取得方法についてPRAに問い合わせたおり、下記の回答をもらった。その方、これに沿ってやって、簡単にトラベルパスを手に入れることが出来たと言っているが、手慣れた人にとっては可能かもしれないが、我々退職者にはちょっと重荷だ。したがって苦心して実際の画面のスクリーンショット(クリック)にコメントを付けたので参照してほしい。 2023年5月3日追記:最近、トラベルパスを入手した方が、オンラインで申請していくら待ってもEメールが来ないのでWebを開けてみたらダウンロードのボタンがあって、それを押したらトラベルパスを入手できたとのことなので留意してほしい。 それでもシステム・トラブルやパソコンの取り扱いに慣れていないで、どうしても最後までたどり着けない場合は、E-メールで、PRA<entryexit@pra.gov.ph>にパスポート、PRA ID、エアーチケット等のコピーを添付して申し込めば、トラベルパスをE-メールで送ってもらえる。さらに最悪の場合は、PRAを訪問すれば、その場で、発行してもらえるが、その時だけは、アポイントなどという野暮なことは言わないようだ。私にとっては最後の手段が最も簡単で迷うことは無いのだが、パンデミック禍によるニューノーマルとやらで、なにもかもリモートでやりにくい世の中になっている。 なお、ここに記載されているように、フィリピンに再入国した際には3日以内にパスポートの顔写真のページ、SRRVのスティッカー、入国スタンプのコピーを添えて、Eメール(entryexit@pra.gov.ph)でPRAに届けなければならないので、気に留めておいてほしい。

トラベルパスの入手について 2022年4月5日



マニラの封鎖が決行され、行政、小売り、サービス業、公共交通、入国、等々、すべての庶民生活が停止したのが、2020年の3月15日、それから丸々2年が経過した2022年3月16日、当方の案内による待望の退職ビザ(SRRV)発行が実現した。実にこの二年間、当方の主たる業務のSRRVの発行手続き代行が皆無だったわけで、実にビジネスの続行が危ぶまれる崖っぷちの状況が続いていた。 そして、この2月10日からビザ無しの入国が解禁され、さらに3月1日からは警戒レベルが1に緩和されて、役所も100%稼働が可能となり、いよいよ眠ったいた社会が動き始めた。2月10日以来の外国人の入国者数もすでに10万人を突破し、ボラカイを訪問する観光客も、すでにパンデミック前のレベルだそうだ。 一方、外に目をやると、日本では毎日の感染者数が5万人、東京だけでも一万人前後と、フィリピンの数百人とは、二けた違い、韓国では数十万人と三桁違いのありさまだ。ロシアのウクライナ侵攻に世間の耳目は奪われており、従来ほどの話題にはなっていないようだが、昨年のレベルとは大違いで、こんな状況で外国人の入国を許すなんて、きちがい沙汰と言われても致し方ないような気さえする。しかし、このまま、封鎖状態を続けていたのでは、社会そのものがつぶれてしまう恐れもあり、ウクライナに目を奪われている間に決行に至ったのだろう。当方としては、恐る恐るながらも外の様子を覗きみながら行動しているといった按配だ。 SRRV申請者を受け入れるにあたって、ビザ無しで入国できることはわかったものの、具体的な続きについては、大いに戸惑うものがあった。基本的な要件は、下記の五つであるが、色々と疑問が沸き起こった。 1.ワクチン接種を完了しており、フィリピン政府に認められた接種証明書を提示できること 2.出国48時間前にRT-PCR検査を実施して陰性証明書を提示できること 3.35000ドルのコロナ罹患の治療をカバーする旅行保険に加入すること 4.出国から30日以内に帰国ないし他国へのチケットを保有していること 5.OHP(One‐time Health Pass)にワクチンとRT-PCRの証明書等を登録してQRコードをスマホに保管していること ワクチン、RT-PCR検査、旅行保険は、関連業者に対応してもらえるので、さほど迷うことはないだろう。しかし、出国から30日以内のチケットに関しては、もしも30日以上の滞在が必要になったとすると、果たして30日有効とされる入国ビザの延長は可能なのか、特にSRRVの取得には、従来通りとしても4~6週間必要で、途中で帰国する羽目になるとしたら致命的な問題だ。PRAにと言わせても他の役所のことだからか、回答は得られなかったので、入管に直接問い合わせて、従来通り可能との回答をもらって安堵した。同じ質問が殺到したのか、その後、在日フィリピン大使館のホームページにも延長可能であることが明記された。「お知らせ:ワクチン接種を完了した査証免除国(行政令408号 / 1960)からの渡航者の観光およびビジネス目的での無査証(ビザ無し)入国について」 次のOHPについては、コロナ感染予防に関するすべての情報をQRコードに記録するもので、RT-PCR検査が48時間以内となっているので、検査結果の入手に一日かかるとすると、結果の入手から出発まで時間がない。しかも、すべて英文なので入力が難しいなどの問題があって苦労するので、十分な余裕をもって入力を開始して、RT-PCRだけを入力すればよいようにしておくべきだ。一方、空港の案内所などで入力代行サービスをしてもらえる所があるとありがたいところなのだが。なお、フィリピン入国案内のサイトによってはTraze(追跡アプリ)などにも登録が必要となっているが、実際問題、それ無しで入国できているようだ。 […]

ついに待望の退職ビザ(SRRV)が発行された/フィリピン入出国について 2022年3月21日


2022年1月27日、フィリピン政府は、2月10日より、外国人のビザ無しでの入国を許可することを発令し、いよいよ外国人が自由に入国できるようになった(ただしビザ無し入国が従来より認められていた、157か国に限り、中国、インド等は許可されない)  日本大使館領事班からお知らせ(2022.01.29)並びに IATF決議案第159号参照 昨年11月27日にも同様の措置を12月1日から実施すると発表したにも関わらず、オミクロン株の世界的な感染蔓延を踏まえて、3日後に取り消された経緯がある。そのため、またかと疑う向きもあったが、その後、詳細なルールが発表され、いよいよフィリピンに夜明けがやってきたのだ。日本大使館領事班からお知らせ(2022.02.07)並びに IATF決議第160-B 号参照 疎開中のタガイタイの夜明け、さすが郊外になると空が澄み切って美しい。 欧米諸国は、一日の感染者数が数十万人と拡大している一方、規制緩和の方向にある。これは、オミクロンが感染力は強いものの重症化のリスクは少なく、ワクチン接種も進んでいるので、これ以上の規制は返って人々の生活のマイナスにつながるという考え方が主流になってきているものと考えられる。 ビザ無し入国の条件としては、パスポートの有効期限が6か月以上あること、30日以内に出国するチケットを保有すること、コロナワクチン接種を完了していること、入国48時間以内のPCR検査の陰性証明書を有すること、35000ドル以上のコロナ疾病保険をかけていること、OHP(One Health Pass)のアプリを携帯にダウンロードしていることなど。詳細は、後述する入国体験メモを参照してほしい。 一昨年、2020年3月15日に、コロナ禍によるフィリピンの封鎖が発令されて以来、誰もが予想しなかった長い道のりを経て、外国人に対して入国の道が開けた。その間、フィリピンに関係している外国人は入国に関する政府決定をかたずをのんで見守ってきた。 はじめは、フィリピン人の入国許可、ついでフィリピン人の配偶者ないし移民ビザを持つ外国人、次に特別居住ビザ、さらに昨年9月はEED(Entry Exemption Document)を取得して9a(ツーリストビザ)を取得した外国人と、小出しに入国制限を緩和していったのだが、入国を許可される外国人は非常に限定され、フィリピンに関わる外国人をシャットアウトするものだった。この点は日本の現状とよく似ている。 タガイタイは高地のせいか、雲の造形が美しい、こんな空を眺めるのが楽しみの一つだ。 しかし、ここに来て、条件さえ見合えば、原則誰でも入国が許可されるという、いわば当たり前の状況に戻ったわけだ。これを待ちわびていた多くの外国人が歓喜したことは想像に難くない。ちなみに2月10日の解禁から10日間で1万人の外国人が入国したそうだが、その半数がアメリカ人だった。 […]

フィリピンがついに開国した‐入国体験メモ 2022年2月27日



SRRV(退職ビザ)のEED(入国制限免除証明書)の提出義務が6月早々解除されて、晴れて、日本訪問あるいは帰国するSRRV 保有者が一気に増加している。これで、入国制限がかかっていいるのは、9a(ツーリストビザ)だけとなった。先日、フィリピン入国に当たって準備について報告したが、今回は、日本入国の体験記を福井淳一さんの協力を得て掲載することができた。 出国前の事前準備:フィリピン出発前に、準備するものは、航空券、Travel Pass(SRRV保有者のみ)、厚生労働省・検疫所指定の陰性証明書、スマホ、アプリダウンロード、質問票(ネット上)、誓約書(事前準備もしくは機内、日本の空港にて)、日本の空港から自宅までの交通手段確保、日本国内連絡先(電話番号)、緊急連絡先(電話番号)。 TRAVEL PASS:PRAが発効するTravel Passは、一週間前となっているが、予定が確定したら早めに手配するのが安心だ。https://ssrvm.pra.gov.ph/ 陰性証明:陰性証明の要件は、厚生省のサイト参照。陰性証明の準備はジャパンヘルプデスクに依頼するのが安心。日本政府の情報を常にアップデートしているので間違いがない。 日本のフォーマットに訳した陰性証明が必要なので。陰性証明の記載漏れで入国できない事例がある。実際に入国してから、72時間以内の陰性証明かをチェックされた。ジャパンヘルプデスクは、陰性証明を取る時間も考えて検査時期を教えてくれる。フライト時間を伝えて、ベストのタイミングを提案してくれる。私の場合は7月3日なので、6月30日の午後はどうですかと提案してくれた。出国してから72時間以内で、遅すぎず早すぎずベストだった。私の時は、マカティメディカルとセントルークスでの検査のみ対応していた。 質問表:厚労省のサイト(2)から最新情報を常にチェックすること。厚労省のサイトに質問表があるので、出国前に回答すること。回答し終えるとQRコードが出るので、それを携帯のカメラでスクリーンショットを取っておくこと。PALのカウンターと入国の際にQRコードを見せる必要がある アプリ:スマホを準備して所定のアプリをインストールしておくこと。厚労省が必要なアプリを指示しているのでチェックしてダウンロード。入国後でも出来るが、事前にダウンロードしえおくとスムーズにプロセスが進む。PALの場合は、出国の際にアプリをダウンロードしているかをチェックされた。 日本入国:関空から入国。到着した人が少なかったから検査や手続き、10カ所くらいのチェックポイントがあったが、意外と早かった。到着してからホテルに着くまで3時間位。入管に着くまでに2時間位(検査結果があるためだろうと推察する)。唾液のPCR検査があり、唾液が出ない人には鼻での検査で、無料だった。 誓約書:チェックポイントで立ったり座ったりを繰り返すから、手荷物を少なくすること。クリアファイルを数枚と、それを入れておく手さげ袋があると便利。手提げ袋があるとクリアファイルの出し入れに便利。手にクリアファイルを持っているとけっこう大変。クリアファイルには提出用の各種書類を入れておく。その他、誓約書の提出等があるが、妻が対応して簡単に済んだ。 検疫隔離:3日間のホテル隔離が義務付けられている。ホテルは日本政府が手配するので、どこのホテルに連れていかれるのかはその時になるまで分からない。私たちの場合は、関空近くの日航ホテルで、空港から専用のバスで行き、全て無料だった(フィリピンとは大違いで感激)。ホテルは快適。食事も良し。カップが限られているので食器用洗剤とスポンジ、暖かい飲み物、キッチンペーパーがあると良い。ちなみに酒は厳禁、食べ物は結構充実していた。 自主隔離:三日間のホテル隔離後の11日間の自主隔離(合計で2週間)は、1日1回メールの返信、現在地を報告する〝今ここ(アプリ)〟連絡が1日2~3回、3日に一回くらいテレビ電話がかかってくる。テレビ電話では背景と家族を見せるように要求される。近所の散歩や食材の調達は認められているが、遠出をすると滞在場所から離れているのがばれてしまう。結構チェックは厳しい印象。それでも自由はある(フィリピンよりも(笑))。自主隔離は、自宅でも可能だが、滞在先を事前に報告する必要がある。空港からの交通手段は、公共交通機関が使えないので、ハイヤーをホテル隔離期間中に予約し。これは有料で、日航ホテルに直接ハイヤーに来てもらい、帰宅した。 ワクチン接種:日本政府は、海外在住の日本人で、現地でのコロナ・ワクチン接種に不安を持っている日本人に対して、3日間のホテル隔離後、空港でワクチン接種のサービスを行なっているので、該当・希望者は緊急大使館情報(2021.07.17)を参照してほしい。

フィリピン出国/日本入国体験記2021年7月18日


6月3日、SRRV保有者のフィリピン入国に際して、従来要求されてきたフィリピン外務省発行のEED(Entry Exemption Document、入国制限免除書類)の事前取得が不要となった。EEDはPRA/DTI(観光省)経由でDFA(外務省)より、発行されるもので、ビジネス上のよんどころない事情、あるいは人道上の理由がある場合に発行されるものとされている。しかし、私自身、それが発行されたという話は耳にすることはなく、実質的にSRRV保有者の入国制限を継続する以外のなにものでもなかった。 いよいよSRRV保有者の入国が可能となったことで、ビザ以外の入国のための要件がどうなのか、にわかに取り沙汰され始めたので、経験者にヒアリングして整理してみた。 現在、空港で30日間有効の入国ビザ(9a)は発行されていないので、事前にいずれかのビザを取得している場合のみ、入国が可能。なお、期限切れのビザやACR-Iカードについては、救済措置があるので要注意。 事前準備としては、パスポート(有効なVisaスタンプの押されているもの)、ACR-Iカード(SRRVの場合はPRA会員カード)、航空券。ここまでは当たり前だが、他にPCR検査の予約と隔離ホテルの予約が必要だ。 ただし、9a(ツーリストビザ)の場合はフィリピン外務省(DFA)発行のEED(Entry Exemption Document、入国制限免除書類)を入国時に提示する必要がある。 また、SRRV保有者でフィリピン在住者はフィリピン出国前にPRAからトラベルパスの取得が必要で、フィリピン再入国後、3日以内にPRAに報告する義務がある。 下記のフィリピン大使館のホームページに各種ビザ保有者に関しての必要事項が記載されているが、SRRV保有者は、”lX”を参照して欲しい。 コミュニティ隔離下における外国人のフィリピン入国のためのビザ申請書類-フィリピン大使館 フィリピンに入国する際の手続きについて‐フィリピン大使館 PCR検査予約の登録について、フィリピン航空を利用する場合は、このサイトにアクセスする。 フィリピン航空以外は、ここにアクセスしてください。 […]

フィリピン入国について 2021年7月11日



2月末、マニラ首都圏は現状の封鎖措置(GCQ)が3月末まで延長されることが発令された。誠に残念ではあるもののワクチン接種も開始されていない状況ではやむなしとの声が多数だ。これで、めでたく(?)封鎖措置も一周年となり、高齢者と子供達にとっての外出禁止措置による自宅軟禁状態が2年目を迎えることになった。 一方、2月4日に発令され政府通達(IATF No. 98)による「外国人の入国緩和措置」については、いつもながらとは言え不明瞭な記述で大いなる混乱を呼び起こし、その後、PRAは、その対応に追われることになる。以下、通達の原文そのままを掲載する。 B. 1. Beginning February 16, 2021, the following shall be included/added […]

PRAの正念場そして退職者の試練 2021年3月6日


7月16日政府通達で「長期ビザ保有者のフィリピン入国を許可する」というニュースが流れ、多くのメディア、ユーチューブ等がこぞってとりあげた。私もローカル新聞の報道を目にして「遂にやった」と思ったが、正式な通達を目にするまで、ニュースを広げることを控えていた。そして通達を手して良く見ると「長期ビザとは移民ビザの13ビザ」と記載されていた。13ビザとはクオータビザや13a婚姻ビザをさすもので、9gワーキングビザ、SRRVなどの一般的な長期ビザを含まず、ごく限定されたビザをさす。そもそもこれらを長期ビザといっぱひとからげに呼ぶことは間違いであり、通達を読んだ人々が全ての長期ビザと解釈することは容易に想像できる。メディアやユーチューブの発行者もそう思ったに違いない。 その後、大使館からも報道されたが通達を翻訳しただけで、具体的にどのビザが含まれているのか、解説がない。その他の雑誌の記事を見ても大使館の情報の再掲載に留まる。要は一般の人がわかるように解説してあるのは、私のホームページ以外にみあたらないのだ。さらに入国に当たっては隔離施設とPCR検査の予約を独力で行なうこととあり、一体どうしたらいいのやら一般人には皆目見当がつかない。そのため、通達の真意を確かめるために多くの人から質問が私にもあったが、旅行社やフィリピン大使館はこの通達の要求にどうしたら良いのか説明するためにてんやわんやで、混乱のまま8月1日を迎えるのではないだろうか。 先日、歯医者に行くために久しぶりに外出したが、それから数日して、倦怠感に襲われ、半日も机に向うとげんなりしてしまった。しかし、熱は36度台の微熱程度で咳も全くない。ひょっとしてコロナとも思ったが、その後も熱も咳もなくてコロナと迷っているうちに、一週間程度で倦怠感がなくなった。ひょっとすると、これは無症状のコロナで、あっという間に直ってしまったのかという気もしている。そうであるとするとこれで抗体を獲得してもはやコロナに罹患しない天然のワクチン接種ということになったのかもしれない。こんな形で、抗体獲得者が増えて、コロナが自然消滅するのが理想的と淡い期待をいだきたくもなる。 キアンの大好きなキッザニアが閉鎖されるというニュースが流れたが、果たしてドリームプレイはどうなるのだろう。このままコロナ封鎖がさまざまなレベルで継続すると、経済・社会活動が停止して、世の中真っ暗になって、まさに「End of the World」がやってきて、コロナ怖さに為政者が国を滅ぼしてしまうという結果になるかもしれない。ブラジルの大統領がコロナなんぞはインフルエンザのようなものだと言ったそうだが、もしかしてそれが正解かもしれない。日本の為政者も緊急事態宣言の発令を躊躇しているがそんなジレンマがあるのだろう。 ところで、キアンのオンライン授業がやっとはじまった。ドテルテ大統領の話によると、ワクチンが出来るまで、対面授業は来年あたりになるだろうということなので、あと半年も自宅待機では学業への影響は計り知れない。学校としても授業料を取ることが出来ず、私立校は倒産の憂き目にあってしまうから、先生方もいつまでものんびりしているわけにはいかない。そのためキアンは朝の7時から11時半までラップトップにかじりついており、やっとニューノーマルの体制になったわけだ。 一方、クッキーも3歳と9ヶ月、本来ならば幼稚園に通っているところだ。そのため、ここ2ヶ月間、私にお鉢が回ってきて、ABCマウスというオンライン教材で、毎日レッスンをしている。しかし、お絵合わせ(ジグソーパズル)やお絵書きに歌など、遊び相手で退屈で仕方がない。しかもクッキーは強情で自分の思い通りに行かないと私からマウスをとりあげて勝手にクリックして、気に入ったところでブレーキしていつまでも遊んでいるので、私の手におえない。しかも私のパソコンを占領しているので、机の前でぼんやりしているしかない。 そこでママ・ジェーンが白羽の矢を立てたのがメイ先生だ。キアンの通っていた幼稚園の先生でキアンの家庭教師でもあり、キアンの英語の恩師といえる存在だ。しかし、メイ先生は現在スペイン在住で、本来ならばありえない話だが、クッキーのレッスンをオンラインで引き受けることになった。まさにニューノーマルで地球の裏側のスペインからレッスンを受けるということが現実になっていているのだ。 コロナ封鎖前、キアンの家庭教師をしていたドンボスコの先生ラニョラ女史にクッキーも一緒に面倒を見てもらうべくレッスンを開始したのだが、数回にしてクッキーのヤンチャぶりにギブアップした経緯がある。メイ先生は幼児教育のベテランなのでやり遂げるに違いないと期待しているのだが、ちなみにママ・ジェーンは、はなからギブアップしている。

キアンのオンライン授業とクッキーのオンライン家庭教師が始まった2020年7月26日