3月末になるとフィリピンは夏休みに突入してオーシャン・パークはいつも満員の人出になってしまうので、3月はじめの水曜日にKIANを連れて行った。KIANにとっては昨年の1月以来、2度目の訪問だが、今は「フィッシュ」という言葉も覚え、知恵もついてきているので、さぞ感動するであろうと言う心積もりだ。
オーシャン・パークは日本ではありふれた水族館に過ぎないだろうが、大きな水槽の底のトンネルを歩くという仕掛けは、フィリピンでは子供達の憧れの夢の世界だ。マニラ湾に面したこの水族館は海上にできており、リザール公園やイントラムロス等、マニラ観光地帯の一角にある。土日は観光バスや学生の団体でごったがえすが、この日は狙い通り閑散としていた。
前回はボボイとタムタムらと来たので、今回はママ・ジェーンが同行した。彼女にとっても初体験で、KIANよりも彼女が夢中になって魚達との写真を撮ろうと必死になっていた。
水槽には1メートル以上のラプラプ(日本でも幻の高級魚のはたあるいはクエ)もいたが(写真右下)、これがマーケットで売っている高級魚のラプラプと判る人はあまりいないのではないか。マーケットに出ているのはほとんどがまだ幼魚で、あんな小さいうちに捕まえて食べてしまうのはいかのももったいない気がする。KIANといえば覚えたての「フィッシュ」という言葉を連発していた。
いよいよ目玉の海底トンネルだが、KIANのはしゃぎようはやはり尋常ではない。ほとんど人のいない海底を走り回っている。
水槽で魚に直接えさをやるパーフォーマンスを見せてくれている係りの人がいた。カメラを向けると寄って来て一緒に入ってくれるというサービスまでしてくれる。どうもそれが目的で中にいるようではあるが。 お腹が空くとKIANはミルク片手に歩き回っている。
ここの目玉はほとんどこの海底トンネルくらいだが、他にもくらげ館やオットセイのショーがある。今回は一人400ペソのチケットにそれらが含まれていなかったこと、外の日差しが苦手のママ・ジェーンの都合で、この水族館だけで帰ることにした。
丁度昼時になったので食事を取ることになり、大きなレストランもあったが、North Parkを見つけて迷わずそこに入った。注文はチキンと焼きそば、ともにKIANの大好物だ。この日も焼きそばの中のキノコをおいしそうに食べていた。
広い待合場に我々以外の姿はない。休日になると、この広場が人で埋め尽くされるとはちょっと想像し難い。