3月14日は、KIANの卒園式に参加した。場所は、マカティ大学で、ボニファッシオを横切ったタギッグ市の近傍にある。KIANもいよいよ年中を卒園し、後一年で小学生になる。赤ちゃんと思っていたKIANもほどなく小学生になると思うと時の速さを痛感する。
この日は、幼児から年少、年中、年長の2歳から5歳までの園児がそれぞれ踊りを披露した。舞台の前では先生が見本の踊りを行って、舞台の園児がそれを真似て踊るのだが、KIANは周りを眺めながら必死にあわせている。いかにも稚拙な踊りだが、両親たちは、わが子を必死にカメラに収めようとしている。
舞台に並ぶ子供達と写真の撮影に夢中の父母
KIANはもともと2歳のころから独創的な踊りを見せて周囲を喜ばせたものだが、そこには独創的性はなくて、いかにも型にはめられた子供らしい稚拙な動きを見せるだけだった。音楽に合わせて好きに動くようにすれば、子供たちの豊かな感性が培われると思うのだが、ここでは園児らしいと思われる大人の感性を押し付けているだけのように見える。そのためか、KIANの踊りに対する興味をうせてしまったようだが、集団教育の限界なのだろうか。
押し付けのダンスを演技するKIANだが、腕白なKIANが子供らしさを演じることを強制され、不本意なKIANが見える
学校とは、子供の伸びようとする才能の枝を切り取ってしまって、子供を型にはめているだけにしか思えない。KIANは公文や英語の家庭教師、それに空手やピアノを習わせて、さらにKizooonaやサルセド公園で遊ばせているが、そっちのほうが面白いから幼稚園に行く必要はないという。これらは、個人レッスンなので、一律に型にはめるのではなくて、KIANにあわせたレッスンが行われ、さらにのびのびと遊べる。
控え室のKIANとアティ・キム
確かにKIANの言うとおりなのだが、現在、2年間の幼稚園は、義務教育なので、通わせないと小学校の入学資格がなくなってしまう。従って、KIANには消化試合のつもりで我慢してもらうしかないようだ。
爪が伸びてはがれそうなので、切ってやろうとすると指が切られんとばかりに嘆くKIAN(左)。いかにも読んでいるかのごとく本を眺めるKIAN(右)
最近、ママジェーンが、KIANは文字や数字を書くのが他の園児に比べて劣っていると心配する。一方、KIANの思考やおしゃべりは、とても4歳児とは信じられないほど、他の子供よりはるかにおませなのにと。それに対しては、私は、前のブログに書いたように五感による思考、それを言葉にする能力、そして最後に文字や数字となる。KIANの思考やおしゃべりが優れていることは、大いに誇るべきであり、4歳の子供が文字が今一など心配無用。自分が4歳のときに果たして文字や数字が書けたであろうか。ろくすっぽおしゃべりもできない3~4歳児が文字をすらすら書いたら、まるでサルが物まねで文字を書いているようで、気持ちが悪い。
最近人気のはつはな亭、畳の間で皆でランチ
おやつの定番、アイスクリームを食べる子供達は至福のひと時だ