SRRVの新規申請、ID更新、取消手続き等について、11月より新規の要求が発行され、退職者が困惑させられている。その要訳を以下にまとめたので参考にして欲しい。注は現場の情報を当方がつけ加えたもの。
A. 新規SRRV申請者
1.申請者全員について面接する必要あり、オンラインで行う事も可能であるが、その場合は申請の一週間前に実施すること。
2.13歳以上の申請者についてはPRA事務所にて生体認証記録を取ること
3.ID用写真は申請から6ヶ月以内に撮影したものであること
注:現状、生体認証の記録装置が稼働していないので、マニュアルで指紋採取を行っている。また、申請者の面接があるので、従来の様にマーケッターだけで申請を代行する事ができない。面接はPRA担当者と申請者だけで行われるが、申請者が英語ができない場合、通訳として第3者がアテンドできるかどうかは現状不明。
B. 既存メンバーの手続き
1.ID更新は毎年行う事
1.1 PRAのヘッドオフィスあるいはサテライトオフィスに面接のために出頭すること。
1.2 PRAが指定し担当者と面接を行う事:ただし、高齢、病気などで出頭出来ない場合は、PRAスタッフが自宅訪問ないしオンラインで面接を行う。
2.Retiree Request Form(RRF、申請書)に抜けや添付書類に不備がある場合は、申請を受け付けない
注:現状、海外からID更新やSRRVの取消を行うために第3者が代行することは可能で、その場合、従来の書類に加えて指紋の押印(ID更新のみ)を本人が行って、その時の写真を提出する必要がある。ただし、取り消しをフィリピン国内に居住しながら実行する場合は、本人がPRAに出頭して、面接を行う必要がある。
注:取消申請書類の公証をフィリピンで行った場合、申請後日本に帰国したとしても、フィリピンに居住しているものとみなされて、面接に加えて、ダウングレーディング(SRRV取消後、短期VISAへの切り替え手続き)が必要で、新旧のパスポートをPRAに預けなければならないので、要注意。したがって取消書類は日本ないし居住先の国で公証/アポスティーユを取得した方が面倒が少ない。
注:なお、IDが失効している場合、SRRVの資格でフィリピン入国はできないので、事前に更新しておく必要があるので、要注意。因みにSRRVが貼られているパスポートが失効していても新旧、両方のパスポートを提示すれば入国できるが、入管では新しいパスポートにSRRVを張り替えるようにリクエストされる。しかし、張り替えには新旧のパスポートを一か月以上PRAに預けなければならないので、短期間、フィリピンを訪問する場合は、難しいので、日本から行う必要がある。
SRRV取得時に下記のアクションを取っていない場合、ID更新ないしビザの貼り換えに当たって実施すること
1.13歳以上の申請者についてはPRA事務所にて生体認証記録を取ること
2.ID用写真は申請から6ヶ月以内に撮影したものであること
さらに新規SRRV申請者と既存のメンバーに関して下記が共通して適用される
1.申請に当たって特別扱いや情状酌量は適用されない
2.Undertaking(後日提出するという約束)によって必要書類無しで申請することは認められない
3.PRA担当者は、新規申請者、既存のメンバー、および代行者の住所、電話、E-メール等のコンタクト先が有効、最新、かつ、正確なものであることを確認すること。
注:従来フィリピンに住所が無い場合、仮の住所を記入していたが、無い場合は、その旨記入し、IDカードの裏面の住所は本国の住所が記載される。
突然のルール変更により、現場はてんやわんやの様があるが、私自身、単なるID更新のために3度も足をPRAに運び、住所、写真等の提出物をことごとく突っ返され、挙句の果ての指紋採取には度肝を抜かれた。
PRAスタッフに、なぜ急にこんなに厳しくなったのかと聞いたら、ほんの一時ですぐに元に戻るさと、ささやいていた。推察するに、例の中国人の国籍詐称によるターラックのバンバンの町長に収まってPOGO(オンラインカジノ、最近、全面禁止の大統領令が下った)の関連で悪さを行ったアリス・グオ女史の事件で、外国人へのビザやIDの発行に政府筋が過剰に神経質になっているためらしい。
そのためか、PRAの古い友人が私の申請がうまく行ったか、問題ないかと、心配して、しきりに声をかけてくれていた。